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本会議会議録

答弁文書

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令和5年6月静岡県議会定例会

木内 満 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/29/2023番目)
答 弁 者教育長


○議長(中沢公彦君) 池上教育長。
       (教育長 池上重弘君登壇)
○教育長(池上重弘君) 本県の公教育についてのうち、義務教育に対する課題認識と今後の方向性についてお答えいたします。
 私は学校現場を数多く訪れ未来に向けて大きく成長しようとする子供たちを後押しする教員と接する中で義務教育における教員の果たす役割の重要性を改めて実感いたしました。
 教育の場において最も重視すべきことは、児童生徒が安心して学び保護者や地域の皆様から信頼されることであり、そのためには教員と児童生徒との信頼関係が不可欠であると認識しております。議員御指摘のように子供たちが教員の暴言で深く傷つくことは、決して許されるものではありません。言葉による暴力は、体罰と同様人権感覚の欠如が招くものであり迅速な対応が必要であります。
 具体的には、体罰や暴言などの不適切な指導について教職員が自分事として捉え考えることができるように、教職員のためのハラスメント対応ブックや人権教育の手引を活用して少人数でのグループディスカッションを継続して行うよう臨時の市町教育長会、校長会において私自らが言葉で伝えました。
 また、体罰や不適切な言動の根絶に向けてこれまでにないガイドラインを新たに定め、そのエッセンスをリーフレットにまとめて広く県民の皆様に周知してまいります。教職員、児童生徒、保護者、地域住民の人権意識のよりどころとなるリーフレットにすることで人権感覚の欠如によって引き起こされる不適切な指導やいじめ等があった場合、その不適切さを誰もが判断でき指摘し合える教育環境を確立してまいります。
 これらの取組に関して県教育長として可能な限り対面により教職員や地域の方に人権意識の高揚を呼びかけることで、関係者の士気を高めてまいりたいと思います。
 県教育委員会といたしましては、教職員が高い人権意識のもと、子供たちが安心できる学校づくりに積極的に取り組み児童生徒一人一人の充実した学びを保障してまいりたいと考えております。
 次に、高校教育に対する課題認識と今後の方向性についてであります。
 高校で学ぶ目的は、知識や技能を身につけること、より偏差値の高い大学に進学することという考え方もあり得ます。しかし私は、高校の存在意義や役割はそれらにとどまらず生徒が社会にコミットすることにより学んだことが実際に生きる、ここで学んでよかったと皆が実感してくれる、そんな学びの場を提供することであると捉えております。
 こうした学校づくりに向け教育長就任後、本県教育の基本的な方向性として探究的な学びを掲げることといたしました。教室で得た知識が社会にどう生きているか探究の場で確認し、またそこで気づきを得て教室での理解をさらに深めるという相互補完的なプロセスを展開することでより精度の高い学びにつながります。オンリーワン・ハイスクールで探究に取り組み大学進学率が向上した学校もあり、その有効性は徐々に認知されつつあります。
 また探究は、議員御指摘の社会から隔絶された学校文化の変革にも通じると考えます。地域、企業をはじめ様々な主体が学校と日常的に接することから社会に開かれた学校づくりにつながるとともに、教員にとっても主体的、協働的な学びへの転換が求められ、上下関係ではなく生徒の自主性を尊重する伴走者として意識の変革も促されます。
 現在、教員や地域がつながる探究オンラインプラットフォームの構築、最も洗練された探究プログラムである国際バカロレアを導入するふじのくに国際高校の開校などに着手しており、今年度策定予定の高校の在り方に関する基本計画もこうした理念を実現するものとしてまとめてまいります。
 今後の社会で求められる学びの方向性を教員や生徒と共有し、学校の本質的な変革につなげていけるよう県教育長としてリーダーシップを発揮し全力で取り組んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp