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平成28年5月静岡県議会臨時会
平賀 高成 【 討論 】 発言日: 05/18/2016 会派名: 日本共産党静岡県議会議員団 |
○議長(鈴木洋佑君) 以上で質疑は終わりました。
お諮りします。
本案三件については、委員会付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(鈴木洋佑君) 異議なしと認め、そのように決定しました。
これから討論を行います。
通告により、一番 平賀高成君。
(一番 平賀高成君登壇)
○一番(平賀高成君) 日本共産党を代表し、反対討論を行います。
討論に先立ち、四月十四日に発生した熊本地震は予想を超える甚大な被害を与えました。亡くなられた皆さんには心からの御冥福をお祈りし、被災された皆さんにも心からのお見舞いを申し上げます。
それでは討論に入ります。
今臨時議会に知事から提案された三議案の中で、第九十二号議案の「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例」については条例本体には反対でありますが今回の誤りの訂正はしなければなりませんので賛成し、第九十三号議案の「静岡県監査委員の選任について」、第九十四号議案専決処分の承認についての二件に反対し、以下若干の意見を述べ討論といたします。
まず、第九十三号議案「静岡県監査委員の選任について」ですが質疑でも申し上げたとおり財務、行政の監査という重要な役割を持っており不羈独立、独任制が保障されているのに議会のポストのように扱われ一年交代でたらい回しにしているようでは監査業務に習熟することは難しく職務を十分に果たせません。そうしたことについて知事は当然のことだとして特段問題にしてこなかったばかりか今回も事実上の知事与党のみ、しかも自民改革会議で独占するというのはみずからの行政を県民の前に明らかにし批判を受け公正な行政を行うという真摯な姿勢は全く見られません。よってこのような選任の仕方については反対であります。
次に、第九十四号議案専決処分の承認についてでありますが、これは国の地方税法等の一部を改正する法律案の成立により資本金一億円超の普通法人に係る外形標準課税の割合が現行の八分の三から八分の五に拡大されることに伴う条例の改定です。同時に所得割の税率も現行の六・〇%から三・六%に引き下げられ法人実効税率の引き下げを行うものとなっています。
現在でも、法人実効税率は低いにもかかわらず東日本復興特別税では財源確保のために復興特別所得税は本来の所得税額に二・一%を乗じた税額を二十五年間導入する一方で、復興特別法人税はわずか二年間の増税が法人税減税とセットで行われたために実質的には減税となり、しかも一年前倒しで終了しています。本当にこうした不公平税制でいいのでしょうか。
さらに、資本金一億円以下の中小企業への外形標準課税の対象の拡大についても昨年度と同様に与党大綱に検討すると明記されており、外形標準課税の拡大は中小企業への対象拡大の流れをつくるものとなるおそれがあることから反対です。以上で討論を終わります。
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