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平成26年9月静岡県議会定例会
和田 篤夫(文化観光委員会) 【 委員長報告 】 発言日: 10/17/2014 会派名: 自民改革会議 |
○議長(多家一彦君) 次は、文化観光委員会委員長 和田篤夫君。
(二十一番 和田篤夫君登壇 拍手)
○二十一番(和田篤夫君) 文化観光委員会における審査等の概要と結果について御報告をいたします。
今回、当委員会に付託された案件は、第百三十五号議案「平成二十六年度静岡県一般会計補正予算」であります。
まず委員から、議案第百三十五号に関し伊豆半島ジオパーク推進事業費のうち国際県民学術会議の内容についてただしたところ、当局から、この会議は世界ジオパークネットワーク加盟への推薦を受けた際に日本ジオパーク委員会から指摘された世界へ向けた伊豆半島の貢献の明確化という課題に対応して、世界ジオパークネットワーク委員による講演や研究者による発表を初め地元高校生やジオガイドの活動についての報告、現地見学会などを行うものである、これにより世界ジオパーク関係者へ伊豆半島ジオパークの存在感をPRし、さらに地域全体の一体感の醸成に努めたいとの答弁がありました。
次に、報告第三十一号及び第三十二号に関し静岡県公立大学法人及び公立大学法人静岡文化芸術大学の平成二十五事業年度の業務実績において評価された地域貢献への取り組みの具体的な内容についてただしたところ、公立大学にとって地域貢献は非常に重要なテーマであり、静岡県立大学では学部の特性を生かした民間企業との共同研究や公開講座、社会人講座の開催等、地域貢献を行っている、また静岡文化芸術大学では浜松市と包括連携協定を締結するとともに、地域との交流連携の窓口となる地域連携室を設け地域貢献を推進する体制を整えているとの答弁がありました。
次に、世界文化遺産登録を目指す韮山反射炉に関し、イコモスによる現地調査が終わり今後の県の役割と登録を見据えた観光誘客に向けた取り組みについてただしたところ、富士山が世界文化遺産に登録された際は世界遺産委員会の審議の前に追加情報提出の要請があったので、今回も同様の要請があった場合には伊豆の国市と連携して回答していく、今後ますます登録に向けた県全体の盛り上がりが必要であるため、県東部だけではなく県中部や西部もこれまで以上にPRをして機運の醸成に努めていく、また観光誘客に向けた取り組みについては、県観光協会のツーリズムコーディネーターによる旅行会社の訪問や各地でのプロモーションを通じて韮山反射炉を組み入れた商品造成を働きかけていくとの答弁がありました。
次に、スポーツを活用した交流促進のうち、ラグビーワールドカップ二〇一九の本県への誘致に関し十月末に提出する開催希望申請書に盛り込む具体的な内容と招致に当たっての課題についてただしたところ、開催会場とするエコパスタジアムは日本屈指の収容人数を誇ること、国内でも数少ない二〇〇二年サッカーワールドカップの受け入れ実績があることなどを静岡県の優位性として開催希望申請書に盛り込んでいく、なお本県にはヤマハ発動機ジュビロというラグビートップリーグのチームがあるものの、サッカーと比べればまだ知名度が低いため、ラグビーワールドカップを誘致しようという機運の醸成が今後の大きな課題であるとの答弁がありました。
そのほか、ふじのくに子ども芸術大学の開催方法、富士山世界遺産センター――仮称――の入館料についての方向性、ふじのくに地球環境史ミュージアムの周辺環境整備の状況、圏央道開通を契機とした観光誘客の取り組み、富士山静岡空港の運用時間延長に係る地元協議の状況などについても質疑等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては議案第百三十五号は全員一致をもって原案どおり可決すべきものと決定をいたしました。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
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