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令和3年2月静岡県議会定例会
鈴木 節子 【 討論 】 発言日: 02/19/2021 会派名: 日本共産党静岡県議会議員団 |
○議長(山田 誠君) これから討論を行います。
通告により、一番 鈴木節子君。
(一番 鈴木節子君登壇)
○一番(鈴木節子君) 日本共産党の鈴木節子です。
私は、知事提出議案第四十二号「令和二年度静岡県一般会計補正予算」について、賛成の立場で討論いたします。
新型コロナウイルス感染症がいまだに猛威を振るい、全国では十都府県に緊急事態宣言が延長されたままです。本県も緊急事態宣言下の自治体に隣接し海外からの変異種感染者も発見され警戒レベル四の中、感染防止策の徹底が求められています。
提案されました児童福祉サービス等対応職員慰労金支給事業費は、昨年の医療従事者、介護障害者施設従事者への慰労金に続き児童福祉施設や幼稚園、放課後児童クラブ、児童養護施設の職員、里親など約二千二百施設の職員約三万人に慰労金を支給する事業です。新型コロナウイルス感染症が蔓延する下、保育施設は子供と職員の密接、密着が避けられない施設ですが子供の成長や発達を保障することと感染防止対策の徹底を両立させることに献身的な努力を重ねています。社会を支える基盤の一つとして保育サービスを継続しエッセンシャルワーカーの一翼を担い、危機的状況下でも自らも感染するリスクを負いながらも児童の保育を継続的に担い、社会的要請の下、強い使命感を持って業務に従事されています。
また、児童養護施設では育児放棄、児童虐待など命の危険にさらされ家庭に居場所のない子供の一時保護養育、心のケアなど二十四時間の交代制で命を守る最前線の活動を継続しています。
こうした献身的な努力に心からの感謝を申し上げ慰労金支給は当然の事業であると考えます。同時に、こうした職員の献身的な努力に報いる慰労金支給は国の責任で行うべきだと考えます。
昨年六月、社会福祉法人全国社会福祉協議会や保育士会、児童養護施設協議会、民生・児童委員連合会など児童福祉に関わる多くの全国の団体から保育所、児童福祉施設の全職員に慰労金支給を求める緊急要請が提出され、その要望にようやく応えるものとなりました。全国で実施している県は島根県、愛知県、三重県、兵庫県、山形県、福井県など数県にとどまる中、本県も慰労金支給事業を実施することは英断であると評価をいたします。
昨年三月の全国一律休校時、保育所や認定こども園などは原則開所することが求められ、四月から五月の緊急事態宣言の際は原則休園としながらも医療従事者など保育が必要な職種の子供は受け入れることが要請されました。感染症の蔓延というかつて経験したことのない複雑な対応が迫られながらも、児童に寄り添う保育と感染防止の両面からの努力を一年にもわたる長い日々積み重ねてこられました。
こうした社会的要請に応える職員の努力に対する慰労金支給に賛成をいたします。
あわせて、病児・病後児保育、一時保護所など児童の命と健康を最前線で守る施設は感染症防止策も最善の注意が求められています。他県ではこのような施設も慰労金支給の対象としていますので、本県も検討されますよう申し上げまして賛成討論といたします。
○議長(山田 誠君) 以上で討論は終わりました。
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