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令和5年6月静岡県議会定例会 質問
質問者: | 伴 卓 議員 | |
質問分類 | 質疑 | |
質問日: | 07/12/2023 | |
会派名: | ふじのくに県民クラブ | |
質疑・質問事項: | 1 知事報告について (1)給与返上についてのこれまでの考え方と今回表明に至った理由 (2)県政運営に対する心構え |
○議長(中沢公彦君) 次に、三十番 伴 卓君。
(三十番 伴 卓君登壇 拍手)
○三十番(伴 卓君) 私は、ふじのくに県民クラブ所属議員として知事の報告に対し質疑を行います。
令和三年の十二月定例会において、給与を返上するための条例案を提出したい考えについては全く変わりありませんと知事は答弁をされています。我が会派といたしましてはその後の知事の考えは一貫して変わっていなかったとの認識であります。
そして、午前中は知事から県民の皆様に対する説明とおわびの言葉がありました。また遅まきながらも本年度の九月定例会での給与返上条例の提案を申し出たお考えについては会派としても理解するものであります。
およそ一年半前、この本会議場で辞職勧告決議を受けた知事が当時給与の返上に関する条例案を提案したくともかなわなかった状況にあったことは、ここに集う多くの議員が承知をしているはずです。
一方で振り返ってみますと、確かに当時返上宣言はされたものの、その後知事からは返上に関する経過説明や状況の説明はないままでした。それゆえに昨今の様々な報道により県民の皆様に不信感を抱かせてしまったことに対しては、何らかの説明責任が求められるものでありました。
しかしながら、私たち県議会もこの一年半もの間、積極的に質問をして進捗を確認したり意見を申し上げなかったことを本県議会の一会派として、また議席をあずかる者の一人として反省をしております。
いずれにいたしましても、県政運営を速やかに正常化し誠心誠意、職務に邁進することが重要と考えます。
そこで伺います。
令和三年十二月定例会以降今日までの間、知事は給与返上についてどのように扱おうと考えておられたのか、そして今回のこの本会議での表明に至った理由を改めて御説明頂きたいと思います。
さらに、今後は様々な場面で説明責任が不足しないよう取り組む必要があると考えますが、県政運営に対する心構えについて併せてお伺いいたします。以上、答弁を求めます。
○議長(中沢公彦君) 川勝知事。
(知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 伴議員にお答えいたします。
知事報告についてのうち、給与返上についてのこれまでの考え方と今回表明に至った理由についてであります。
当時、給与を返上するための条例案の県議会への提案に向けて様々な努力や調整を行いました。しかし議員の方々からの、辞職勧告決議は給与の返上を求めるものではないという御意見等を踏まえまして提案を見送ることとし現在に至っております。
一方で、給与返上の条例案を提案したいという思いはその後も一貫して変わっておりません。県議会におきまして御審議頂ける状況になれば提案する意向でございました。
こうした中、今議会の総務委員会におきまして言行不一致であるなどの御意見、御指摘を頂いたところであります。私といたしましては、県議会におきまして給与返上の条例案を御審議頂ける環境に変わったと認識いたしました。今般九月県議会で条例案を提案する考えを表明したものであります。
次に、県政運営に対する心構えについてであります。
私は、令和三年十一月臨時会において辞職勧告決議案が可決されたことを極めて重く真摯に受け止めております。そして自らに知事の心得五箇条を課しました。そのうち常時公人すなわちいかなるときも公人であるということを改めて強く意識した上で、公務でない場合も含めて不適切な発言をすることのないよう自らを強く戒めております。
当時、私の不適切な発言が多くの県民の皆様を傷つけてしまったこと、また今般私の給与返上に関連して十分に私の考えをお伝えしていなかったことにつきましては深く反省しております。厳しい御意見を頂く状況になったことに対しては誠に申し訳なく思います。
今後、県民の皆様の御意見等になお一層耳を傾けるとともに、私の思いや考えを誠実に県民の皆様にお伝えすることをお約束いたします。
一つの理由にコミュニケーションの不足があったかなとも思っておりますので、これから今までになかったコミュニケーションを県議会の皆様方と深めて、お知恵やアドバイスを頂戴して県民のためになるように御一緒に努力していきたいという思いでおります。
今後とも、知事としての発言の重みを十分に自覚し県民の皆様のために公人知事としての職責を果たすという思いで県政運営に取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(中沢公彦君) 伴 卓君。
(三十番 伴 卓君登壇)
○三十番(伴 卓君) 知事、御答弁ありがとうございました。最後に私の意見を申し添えて質問を終わりたいと思います。
私は、二〇一七年の六月に執行された県知事選挙同日に行われた補欠選挙を経てこの議場に負託を頂いております。
知事と共に戦い抜いた日から六年の日が経過をいたしました。この間知事の政治姿勢について度々議場が紛糾する場面に私も身を置いてまいりました。
知事、知事におかれましては知事の考えがあり理論があるのかと思います。しかしながらそれは全ての県民が共感できたり時に理解できるものではありません。これは我々議員も同じであります。時に自分の意図しないニュアンスで相手に伝わることもあります。だからこそ気をつけ引き続き県政の職責を果たすべく邁進をしていただきたいというふうに思います。どうかお言葉には十二分にまたお気をつけ頂いて職責を果たしていただきたいなと思います。以上で質問を終わります。(拍手)
○議長(中沢公彦君) これで、伴卓君の質疑は終わりました。
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