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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和4年2月静岡県議会定例会

鈴木 節子 議員(日本共産党静岡県議会議員団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:02/28/2022番目)
答 弁 者副知事


○副知事(難波喬司君) リニア中央新幹線事業の発生土処理の安全確保についてお答えをいたします。
 南アルプストンネル工事静岡工区における三百七十万立方メートルに及ぶ大量の建設発生土の処理につきましては、議員御指摘のとおり大規模盛土の長期安定性と自然由来の重金属を含む対策土処理の安全性に関して大きな懸念があると認識をしております。
 まず、大規模盛土の長期安定性への懸念は南アルプスの脆弱な地質・地形や降雨の状況と三百七十万立方メートルという規模、これらを十分考慮した設計であるかということが大事です。
 令和元年には、台風十九号の影響で盛土予定地付近に燕沢の上部から崩壊した土砂が流出し林道を破壊しました。このため大規模盛土自体の安定性への懸念だけではなく、周辺の山体の斜面の崩壊による大規模盛土からの土砂流出や盛土崩壊を想定した設計であるかという懸念があります。JR東海は燕沢の直下ではないという説明をしておりますが、より詳細な検討が必要であるというふうに考えております。
 また、自然由来の重金属等を含む対策土処理の安全性についての懸念は土壌汚染対策法の基準値を超える有害物質を大井川上流部の水源地に永久に残置したままにするというところにあります。JR東海は二重の遮水シートにより重金属等を封じ込める計画としていますが、シートの損傷等による流出が起きた場合には水質や土壌の汚染が広がり周辺の生態系や下流の水利用に影響を及ぼすおそれがあります。仮に流出しないとしても流出しているのではないかという不安や風評被害が発生する懸念もあります。
 国の有識者会議が昨年十二月に取りまとめた中間報告では、JR東海が示す発生土処理計画に関して継続的かつ具体的な処理方法の検討に当たっては今後地権者や県をはじめとした関係者とJR東海で協議を行うべきであるものと考えるとして県とJR東海の対話に委ねられました。
 このため、まず事業者であるJR東海には流域住民をはじめとする県民の皆様が当然抱く懸念を十分認識していただきたいと思います。その上で県といたしましては再開する県地質構造・水資源専門部会においてJR東海と徹底的に対話を行い、南アルプストンネル工事の発生土処理の安全性を確認をしてまいります。
 また国に対しましては、盛土による災害から国民の生命、身体及び財産を守る立場でありますので、国はそういう立場でありますので、国に対しましては県民の皆様が納得できる発生土の処理方策を早期に示すようJR東海を強く指導していただくことを要請をしてまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp