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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和3年2月静岡県議会定例会

坪内 秀樹 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/02/2021番目)
答 弁 者知事


○議長(山田 誠君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 坪内議員にお答えいたします。
 沼津駅周辺総合整備事業についてであります。
 沼津駅周辺総合整備事業は、 鉄道で分断された南北の交通の円滑化と市街化の一体化を図るとともに、新たに生まれる土地を活用して人々が集い、交流し、住まい、回遊する都市の顔として再構築しにぎわいと魅力にあふれた県東部地域の拠点都市を創造する極めて重要な事業であります。
 本事業の核となる沼津駅付近の鉄道高架化に向けましては、最初に沼津駅に隣接する貨物駅を沼津市原へと移転し、次に同じく沼津駅に隣接する車両基地を沼津市片浜へと移転いたします。そして移転後の跡地を利用して南北の自由通行を可能とする工事を進めていくという段取りになります。
 私が知事に就任した当時――平成二十一年の秋でございますが――新貨物ターミナル予定地では鉄道高架化への根強い反対により用地取得率は七〇%ぐらいでありました。しかも私が普通にこの原町に入れるという状況でもない極めてとげとげしい状況であったわけでございます。この状況で事業は進めるべきではないと判断いたしました。これは秋のことでございますが平成二十一年の七月に私は知事に就任いたしました。知事になった原因の一つは前知事さんが空港の立ち木問題で辞任を余儀なくせられまして、そして地権者の方は県に対する不信からライフワークとして県と戦うということでございました。その立ち木問題を解決したときの経験がございます。立ち木の後、竹が生えてまいりまして複数本ございました。そして厳しい地権者の態度に接し、よくお話を聞いて結果的には御信頼を得まして竹をお切り頂き、他の反対されている方々も御理解を頂きまして今ようやく治まっているところです。
 しかし、それに至るにはかつてこの県庁の別館の前で焼身自殺があるなど極めて厳しい、何のための公共事業かということがございました。したがいましてこういう大きな事業をするときには、なかんずく関係する地元の人たちの御信頼を得るということは不可欠であります。
 それで、私は一旦立ち止まって有識者会議による事業の再検証、パブリックインボルブメントなどの取組を行い私自身も現場に何度も赴きまして地権者等との対話を重ねました。地権者はやはり地元を愛されている方で待避線ならば許せるとおっしゃったので、JR貨物に直談判に及びまして待避線でいいと。しかしながら荷物の上げ下ろしをできる機能は持ちたいと。何となれば阪神淡路大震災のときに姫路が新しい貨物ターミナルを持っていたことによって西日本の様々なこの荷物をこの被災地に送ることができたと。したがってまた東京でいわゆる直下型の地震が起きたときにこの沼津がこの基地になるので、荷物の上げ下ろしの機能は持っていなければならないとおっしゃった。ただしそれは貨物駅としてではなくてそのような機能を持っていることが大事なので貨物の上げ下ろしはその午前、午後合わせて数回にとどまると、夜は絶対しないと。こういう確約を得ましたので改めて地権者の方々の御要望は入れたと。それ故にこれは進めますということになったわけです。
 その後、残念ながら幾つかのこの誤解等もありまして長く時間がかかったことは誠に残念に思っておりますけれども、最後に残られた地権者の方ともコミュニケーションができまして意思疎通は図れており、いわゆるこの激しい対立というものがない中で今日に至っているということでございます。
 こうした、長く時間がかかりましたけれども事業に対する御理解を得まして用地取得が進したということでございます。これまでに要した年月は振り返ってみますと必要な時間ではなかったかなと認識しているところであります。
 新貨物ターミナルにつきましては、二月十九日をもって用地取得が全て完了いたしましたので来年度は県と沼津市が埋蔵文化財調査をそれぞれ完了させます。また市は新貨物ターミナル用地の造成工事に着手し、県は鉄道事業者の御協力を頂いた上で新貨物ターミナル本体の詳細設計に着手いたします。
 県といたしましては、引き続き沼津市と緊密に連携し新貨物ターミナルの円滑な整備を推進するとともに、鉄道高架本体工事を見据えながら地元住民の御理解を得る努力を最大限に尽力しつつ鉄道事業者や国などとの協議等を鋭意進め沼津駅周辺総合整備事業の着実な前進に全力で取り組んでまいりたいと考えております。 以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp