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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和2年12月静岡県議会定例会

土屋 源由 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/09/2020番目)
答 弁 者知事


○副議長 (良知淳行君)  川勝知事。
○知事 (川勝平太君)  土屋議員にお答えいたします。
 知事の多選についてであります。
 多選によって長い期間高い権限を持ち続けるということは、 御本人においてはもとよりその周辺にも慣れが生じますから、 これに起因する多くの問題点があることは今まで多くの方々によって指摘されているとおりであります。 何によらず新陳代謝は活発なほうが望ましいというのが私の考えであります。 有権者に選択肢が提示されずに結果的に現職が多選となってしまうような状況は避けるべきであると考えております。 しかし多選イコール悪ということではないと思います。
 例えば、 静岡県とえにしのある早川町の町長さん、 尊敬する辻さんは十一期です。 彼は日本で一番少ない人口の町を預かっておられますけれども、 御案内のように余人をもって替えることのできない優れた為政者であると、 そして私は尊敬しています。
 あるいは、 私個人的に長い親交のございました、 亡くなられましたけれども、 大分県の知事を務められた平松守彦さんという方がいらっしゃいましたけれども、 この方は一村一品で有名ですがサッカー場あるいは空港あるいは道路あるいは農業等々実にすばらしい業績を残された方でございます。
 しかしこれらは例外でしょう。 理想的には、 例はあまり適切でないかもしれませんけれどもリオデジャネイロのあの四百メートルリレーのように、 本県出身の飯塚翔太さんが出場されましたけれども、 第一走者、 第二走者、 第三走者、 第四走者とそれぞれ自分の役割を果たしながら見事にバトンタッチで金メダルを獲得したと、 こういうのが望ましいというふうに思っているところであります。 ですから知事選挙におきましては複数の意欲ある方が志を持って県政の諸課題あるいは本県が目指すべき将来像を自らが立って出ると、 人に任せるのではなくそのぐらいの志を持つのがいいというふうに思っております。
 私は、 一期目のときもそうですけれども、 負託されたのは四年間だけですからそのときにどのように締めくくるかと、 言い換えるといかに生きるかというのはいかに死ぬかと同じですから常に最初にいかに締めくくるかということを常に考えて、 偶々二期目、 そして現在三期目を努めているということであります。
 常在道場というのを座右の銘にしているのは折に触れて紹介していますけれども、 常在戦場という言葉があります。 常に戦場にいるつもりでやれと、 よくこれ中曽根康弘さんが言われていた言葉ですけれども、 私はこの現場が道を磨く場所であるということで常在道場というふうに言っているんですけれども、 朝に道を聞かば夕べに死すとも可なりという言葉もございます。 私は自分の恩師から教わった和歌がありましてそれは、 明日いかに成らむは知らず今日の身の今日するわざに我が命ありということで、 その日その日、 明日死ぬつもりで精進しなさいということでございました。
 なかなかにこれは抽象的なので、 具体的には知事室は五階にございます。 仮に地震等々災害が起こった場合にエレベーターが止まる可能性が高いですね。 ですから私は知事になった翌月、 八月十一日に駿河湾沖の大地震がございました。 そのとき以来危機管理を重要視しその中心の役割を果たさなくちゃならないと。 したがって五階まで歩いて上がることができなければその翌日に辞めるということを公言しておりまして、 しかしながら健康に恵まれてですね十階までは上がれるぐらいの脚力を持っているのがいいのか悪いのか。 ともあれそういうようなことも申したことがございました。
 今はコロナあるいは人の命に関わる水の問題ということで危機の中です。 この危機の中でどのように対処するべきなのかということはどなたも、 特に私は真剣に日々考えているということだけは申し上げておきたいと存じます。 ともかくこれを解決しないと、 どう解決すれば、 どういう態度を取れば県民のためになるかと、 それだけですからポイントは。 そこを基準にして考えているということでぜひ県民三百七十万いらっしゃるし、 県出身また県にゆかりの方全国各地にいらっしゃると思います。 そうした中でコロナは全国的問題ですけれども、 同時にまたこの人の命に関わる命の水の問題は人間の存在に関わるものですからこれをどういうふうにしてみんなと一緒に解決していくのがいいか、 その中で自分の果たす役割はどうあるべきかということはですね、 そうしたことにおいて皆が考え最良の何て言いますか解決策を提示すると、 提示し合うということが望ましいのではないかと思っております。
 続きまして、 医科大学の誘致につきましては誠にこれは重要です。 もう当初から静岡県の十万人当たりのお医者様の数が少ないということで、 ただ大学の設置は何のためかといいますと誘致それ自体が目的ではないのは言うまでもありません。 大事なことは医師を確保し増やすこと。 それから伊豆半島は特にそうですけれども、 この偏在をいかに解消するかということです。
 御案内のように、 私は一期目のときから伊豆半島の中に入りまして土地の確保のために相当動きました。 いろいろと関係者に来ていただきましたがいかにも難しいことです。 先ほど言われました、 そういう難しい問題があります。 極めて高いお金と努力が要り、 そして十年以上かからないとお医者様も育たないというそうした中で本庶佑先生という優れた人材を得ることができまして、 バーチャルメディカルカレッジというのをつくりまして全国でお医者様を育てていただいて成果だけ頂くということですね。 そしてそれが奏功いたしまして毎年六年奨学金を差し上げますとその一・五倍、 九年間は、 つまり二十五歳から三十歳前半までこちらで働いていただくということになるということで、 これは少なくとも量は増えているということでなかなかに。 これはバーチャルメディカルカレッジというのは私のコピーライトがあるわけではありません。 自然にそういうことが出てきまして本庶先生に学長を引き受けていただいて成功している例ということで、 バーチャルですけれどもメディカルカレッジ  医科大学だということです。 医科大学というのは大学だけでなくてそこに病院がなくてはいけませんので、 実はそういう病院とかつセットで大学がないと医科大学として認められないというのは御案内のとおりで。 そしてまた全国的競争があります。
 さてもう一つは、 これは井村先生という京大の医学の神様みたいな先生、 本庶先生の先輩ですけれども、 京都大学の総長を務められた方でありますがこの人は、 これからの日本は医療費が膨大にかかるから、 したがってその治す医療ではなくて予防医学ないし  井村先生は先制医学と言われました  病気にならないようにするということがこれからの医療の務めでなくてはならないということでですね、 これを本庶先生にもお伺いいたしまして、 それを京都大学では社会健康医学と言っているということなので、 学部からやっていくと大変ですから言ってみればそれなりのこのBAを持っている方、 BSCを持っている方、 つまり学士号を持っている方をベースにいたしまして大学院そしてすぐに現場で働いてくださる方、 これをこちらで養成するということですね。 文部科学省の御協力も頂きまして社会健康医学大学院大学が来年の四月に開学するということになりまして、 立派なスタッフがもう既にそろっておりまして文部科学省もイの一番でこれはやりなさいということになっていると。
 そういう意味で私はこの問題については一度だって諦めたことはありません。 ただし量は増えても例えば賀茂地域とか非常に厳しいことは、 はたで皆さんから伺って知っておりますのでいかにして解消するかということは日夜考えている問題であります。 大事なことは病気にかからないようにするというそういうことにおいて、 つまり健康であり続けることにおきまして静岡県は全世界に誇れるような県になれればいいなというふうに思っているところであります。
 現在、 そのバーチャルメディカルカレッジをはじめとする取組で、 例えば医学修学研修資金の利用者のうち県東部地域で勤務していただいているお医者様は、 昨年度の六十一人から十三人増えまして今七十四人となっております。 まさにこれ継続的な取組の成果と言えるものであります。
 先ほどおっしゃったドクターヘリの問題はよく知っております。 急速にこの賀茂地域ほか伊豆で利用が増えていると。 これに対して今対応をしておりますので何もしていないわけではありません。 まだすぐに成果が現れていないのは申し訳ありませんけれども対応はしております。
 今後とも常に初心を忘れることなく、 現場主義を基本といたしまして万機公論に決すというそういう姿勢で県民本位の県政運営に取り組んでまいりまして、 この危機を何とか乗り越えたいと思っております。 県議会議員の皆様の御支援、 御協力を賜りますようにお願いを申し上げたいと存じます。
 その他の御質問につきましては、 副知事、 関係部局長から御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp