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平成25年6月静岡県議会定例会
竹内 良訓(産業委員会) 【 委員長報告 】 発言日: 08/02/2013 会派名: 自民改革会議 |
○議長(中谷多加二君) 次は、産業委員会委員長 竹内良訓君。
(四十八番 竹内良訓君登壇 拍手)
○四十八番(竹内良訓君) 産業委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託された案件は、第百十八号議案「静岡県信用保証協会が行う損失補償契約の対象となる保証に係る求償権の放棄等に関する条例の一部を改正する条例」外三件であります。
最初に、経済産業部及び労働委員会関係から申し上げます。
まず委員から、議案第百二十六号に関し、今回の補正で緊急雇用創出事業の予算を増額させる理由と今年度事業の執行方針をただしたところ、当局から、本県の有効求人倍率は回復傾向にあるものの、五月には全国平均を十一カ月連続で下回るなど依然として厳しい状況が続いている、このためさらに積極的な雇用の創出を図ることとし緊急経済対策民間活力等推進事業費及び緊急雇用創出事業臨時特例対策事業費助成を増額するものである、また事業の企画、実施に当たっては、短期的な雇用の確保のみならず継続的な雇用につながることが期待される事業や地域で雇用を創出する環境をつくり出すような緊急性、重要性の高い事業について、重点的に取り組んでいくとの答弁がありました。
次に、障害のある方の雇用促進に向けた取り組みについてただしたところ、本年四月に民間企業の障害者法定雇用率が二%に引き上げられ対象となる企業の範囲が広がったことから、企業経営者や人事責任者などを対象とした障害者雇用促進トップセミナーを県内三カ所で実施したところ、百六十一社の参加があり、障害者雇用に対する意識の高さが感じられた、また求人開拓員が掘り起こした就職先を障害者就業・生活支援センターに情報提供し、センターに登録している障害のある就職希望者とのマッチングを行うことにより一人でも多くの方の就労を支援するなど、福祉分野と連携して障害のある方の雇用促進を進めていくとの答弁がありました。
次に、耕作放棄地再生の進捗状況についてただしたところ、平成二十四年度末までの累計目標千五百五十ヘクタールに対し、それを上回る千九百七十三ヘクタールを再生した、この中には新規就農者により十三ヘクタール、建設業、工業、福祉関係、NPO法人など五十一社の法人参入により六十九ヘクタール、市民農園としての利用により七ヘクタールなどの再生例がある、また耕作放棄地を周辺農地と一体的に基盤整備し現在までに二百三十ヘクタールもの再生を実現している、今後とも市町など関係機関と連携し、耕作放棄地の再生を推進していくとの答弁がありました。
そのほか、試験研究機関における県内産業支援の取り組み、東京の秋葉原に設置した県産品アンテナコーナー「おいしず」の運営状況、世界農業遺産静岡の茶草場農法を活用した本県茶業の振興策、中小企業の成長産業分野への参入支援、住んでよししずおか木の家推進事業の実績及び制度の周知方策などについても質疑等がありました。
次に、企業局関係について申し上げます。
議案第百二十七号に関し、水道施設の対津波安全性診断等の詳細についてただしたところ、榛南水道の浄水場は海抜三・八メートルの位置にあり、先日発表された第四次地震被害想定では二メートル程度の津波浸水があると推定される、今回実施する対津波安全性診断等は、この榛南水道の施設が浸水した場合の被害を想定し浸水後の暫定運転方法や復旧方法等について対策を検討するものである、この検討結果については、第二期耐震計画の見直しや今年度策定する第三期中期経営計画に反映させていくとの答弁がありました。
そのほか、議案第百二十八号に関し、特別職の職員等の給与の特例に関する条例の詳細、水道施設更新マスタープランの内容、天竜川水系の渇水時の具体的な対策などについても質疑等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては、議案第百十八号及び百二十六号から百二十八号までは、全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定いたしました。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
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