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令和5年12月静岡県議会定例会
大石 哲司(危機管理くらし環境委員会委員長) 【 委員長報告 】 発言日: 12/21/2023 会派名: |
○議長(中沢公彦君) 次は、危機管理くらし環境委員会委員長 大石哲司君。
(三十一番 大石哲司君登壇 拍手)
○三十一番(大石哲司君) 危機管理くらし環境委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は、第百三十四号議案「令和五年度静岡県一般会計補正予算」外七件であります。
最初に、くらし・環境部関係から申し上げます。
なお、リニア中央新幹線建設工事に係る問題については集中して調査を行いましたので、その概要について報告いたします。
まず委員から、リニア中央新幹線静岡工区の打開策の提案に向けた専門部会の在り方及び整備推進に関する県の姿勢や課題の県民への周知についてただしたところ、当局から、現在JR東海とは具体的にどのように課題を解決していくか専門部会の前後において委員も含めて率直に意見交換を行っている、またその内容や状況について県民に十分理解していただけるようホームページの内容の見直しを含め明瞭かつ分かりやすい情報発信に努めていくとの答弁がありました。
そのほか、国のリニア中央新幹線静岡工区有識者会議の環境保全に関する報告書から得られた新たな知見及び県の懸念などについても質問等がありました。
続いて、議案の審査及びその他の調査の概要を報告いたします。
新ビジョン評価書案に関し移住相談窓口等を利用した県外からの移住者数が伸びている要因、移住先としての西部地域の魅力についてただしたところ、コロナ禍における地方移住の機運の高まりを踏まえ東京の移住相談センターでオンラインを併用し毎週のように市町の相談窓口を設けるなど多くの相談機会を提供したこと、また移住・就業支援金の制度周知が進み特にテレワークによる移住が増加したことなどが成果につながったと考えている、また西部地域の魅力は製造業、農業などの産業が盛んなほかスポーツやアウトドアの趣味を楽しみながら暮らしが可能であることから、ターゲットを意識し魅力を前面に押し出してPRすることでさらなる移住促進を図っていきたいとの答弁がありました。
そのほか、議案第百六十二号に関し県営住宅南平団地A棟の建築工事の請負契約金額を増額する理由、ツキノワグマの出没への対応、築四十年を超えるマンションの適正な管理に向けた管理計画認定制度の普及状況などについても質疑等がありました。
次に、危機管理部関係について申し上げます。
まず、地域防災訓練における防災アプリ「静岡県防災」の活用状況と避難所運営訓練の実施状況及びそれらへの県の関わりについてただしたところ、アプリを活用した訓練は御殿場市、裾野市及び静岡市において、また避難所運営訓練は御殿場市、裾野市及び函南町等において実施された、県は訓練の想定と項目及び配慮事項を示した実施要領を市町に通知し各地域の特性やリスクを踏まえて訓練を実施するよう呼びかける中で重点項目として防災アプリの活用や避難所運営訓練の実施を促した、またアプリの避難所運営支援機能を活用した静岡市の訓練には県も参加し操作説明や入力補助のほか参加者に様々な機能を紹介して日常的なアプリの利用について周知啓発を行ったとの答弁がありました。
次に、火災予防に向けた今年度の取組の重点項目についてただしたところ、令和四年の火災における死者数の約六割が住宅火災による死者で逃げ遅れによる死亡が最も多いことから、就寝時の逃げ遅れによる死者を一人でも減らすことを目標に秋の火災予防運動を実施し各消防本部と連携して住宅用火災警報器に係る啓発キャンペーンを行った、警報器の設置義務化から既に十年以上経過しているため特に定期的な点検や適時適切な取替えについて重点的に指導助言を行っている、今後も各消防本部と連携してイベントなどを通じて積極的に啓発活動を実施していくとの答弁がありました。
そのほか、南海トラフ地震臨時情報の認知度向上に向けた取組、今年度の地域防災訓練の実施状況及び参加率、非常時の県の危機管理体制と県職員の心構えの徹底に向けた取組などについても質疑等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては議案第百三十四号、第百三十五号、第百四十八号から第百五十号まで、第百六十二号、第百六十五号及び第百七十号は全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定いたしました。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
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