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令和2年6月静岡県議会定例会 質問
質問者: | 鈴木 節子 議員 | |
質問分類 | 質疑 | |
質問日: | 07/01/2020 | |
会派名: | 日本共産党静岡県議会議員団 | |
質疑・質問事項: | 1 第102号議案「令和2年度静岡県一般会計補正予算」について o 新型コロナウイルス感染症対策事業費助成 |
○議長(山田 誠君) これから質疑を行います。
通告により、一番 鈴木節子君。
(一番 鈴木節子君登壇 拍手)
○一番(鈴木節子君) 日本共産党の鈴木節子です。
通告に従い、百二号議案「令和二年度静岡県一般会計補正予算」新型コロナウイルス感染症対策事業費助成について質疑を行います。
国の第二次補正予算の新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金で入院患者の病床確保や医療機関、薬局における感染症拡大防止策の取組支援が決定したことを受け、第百二号議案は二百四十六億円の規模となります。
事業概要のうち、空床補償について伺います。
内容は、有症患者受入れ体制を整備するため医療機関が確保した病床に係る空床補償を行うものです。確保料は一床当たり一日ICU 集中治療室が三十万一千円、HCU 高度治療室が二十一万一千円、それ以外の病床は五万二千円となります。県はこれを積極的に活用し重点医療機関を確保することが必要となりました。
これまで、感染症患者の急激な発生時に病院同士の役割分担や協力分担が不明確なまま受入れが困難になるという課題がありましたが、感染症患者専用の病院や病棟を設定する重点医療機関を指定することで病床確保の推進と役割分担の明確化という側面があります。
数点、質問いたします。
今回の空床補償の対象は重点医療機関と協力医療機関となりますが、ここに至る経過、背景と目的、狙いについて、県のお考えを伺います。
空床補償に要する額を百二十七億円とした算定根拠を伺います。
空床補償の基準は、感染症患者を受け入れるために病床を見直し使用中止とした病床も対象となるのか伺います。
重点医療機関の指定については、常時指定する医療機関と感染の流行状況に応じて柔軟に指定、解除を行う医療機関を設けることになりますが、県内配置は東部、中部、西部のバランス等を考慮して病院数、病床をどのように想定するのか伺います。
また、別途指定する協力医療機関は感染症疑い患者専用の個室を設定し患者を受け入れ必要な医療を提供する医療機関となりますが、人口規模等を考慮し複数箇所確保することになります。想定数はどのようにお考えか伺います。
これまでは医療機関同士の役割分担が進みませんでしたが、重点医療機関、協力医療機関、そしてそれ以外の医療機関の間での役割分担や協力関係の方針を協議し調整することになるのか伺います。
また、新型コロナウイルス感染症の救急患者が発生した場合はスムーズに搬送先が決定できるよう搬送ルールをあらかじめ設定する必要がありますが、どう対応するのか伺います。
最後に、重点医療機関の確保のための空床補償により専門性の高い医療従事者が集約され、その穴埋めに必要となる医療スタッフのリリーフ体制やスタッフ全体のスキルアップはどのように行うのか、県からの支援策はあるのか伺います。以上、答弁を求めます。
○議長(山田 誠君) 藤原健康福祉部長。
(健康福祉部長 藤原 学君登壇)
○健康福祉部長(藤原 学君) 鈴木節子議員にお答えいたします。
第百二号議案「令和二年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
新型コロナウイルス感染症対策事業費助成についてでありますが、感染症患者を受け入れる病床の確保のため、今回補正予算の先議により空床補償への県単独の上乗せ助成をお認めいただいたところであります。さらに国の交付金を活用した重点医療機関の指定は、感染症対策に医療資源を集中することで医療機関の負担を軽減しつつ病床の確保ができる大変有効な方法であると考えております。
空床補償に要する百二十七億円につきましては、病床の機能に応じて基準額を設定し九月までは二百床、十月からは四百床を確保いたしますとともに感染症患者等を受け入れるために休床とした病床への補償を加え積算しております。
重点医療機関及び協力医療機関につきましては、感染症患者受入れ病院や医療関係団体が参画しております新型コロナウイルス感染症連絡調整会議におきまして御意見を伺い東部、中部、西部の地域の状況等も考慮して県が指定することとしております。
医療機関ごとの役割分担や感染症患者の搬送につきましては各医療圏域の事情により一定のルールを定めて行いますとともに、圏域をまたいだ搬送につきましては新型コロナウイルス感染症調整本部におきまして関係機関との密接な情報交換により迅速な患者搬送と入院先の調整を実施してまいります。また補償対象を休止病床まで拡大することにより柔軟な病棟運営が可能となります。これにより医療従事者の確保も図られるものと考えております。
職員のスキルアップにつきましても、今回お諮りしている補正予算におきまして院内感染対策等に係る研修等を支援してまいります。以上であります。
○議長(山田 誠君) これで鈴木節子君の質疑は終わりました。
以上で質疑は終わりました。
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