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令和4年12月静岡県議会定例会
鈴木 節子 【 討論 】 発言日: 12/21/2022 会派名: 日本共産党静岡県議会議員団 |
○議長(藪田宏行君) これから討論を行います。
通告により、一番 鈴木節子君。
(一番 鈴木節子君登壇)
○一番(鈴木節子君) ただいま上程されました議員提出議案第三号「静岡県議会の保有する個人情報の保護に関する条例」について、反対の立場で討論をさせていただきます。
本議案は、二〇二一年に成立したデジタル関連法の一環である個人情報の保護に関する法律が改定され、これまで各自治体が先行して策定して運用してきた個人情報保護条例を廃止し国基準で統一しようとするものです。その結果同法の規定から除外された議会関係の個人情報保護条例が必要となり、今回の議員提案になったものです。
国の個人情報保護法の中心部分は、国や地方自治体が持つ膨大な個人情報のデータを匿名加工情報としてその活用を国の成長戦略に位置づけ民間企業に提供する仕組みになっています。今回提案の静岡県議会の保有する個人情報の保護に関する条例は匿名加工情報に相当する類型は設けてはおらず取扱いに評価できる面もありますが、そもそもデジタル関連法の一環ということから賛同できません。
デジタル関連法案は、個人情報保護法制の一元化とオープンデータ化、国、自治体の情報システムの共同化・集約、マイナンバー制度の利用拡大、強力な権限を持つデジタル庁の設置という四つのツールを設けデータ利活用をさらに使いやすい仕組みにし、個人情報保護はないがしろにされるおそれがあります。地方自治への侵害、国民生活への影響、官民癒着の問題があることから当議案には賛同できません。
以上、反対理由を述べ討論といたします。
○議長(藪田宏行君) 以上で討論は終わりました。
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