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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成30年9月静岡県議会定例会

東堂 陽一 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/26/2018番目)
答 弁 者知事


○知事 (川勝平太君)  東堂議員にお答えいたします。
 県内医師の不足、 偏在への対応についてであります。
 県民の皆様が住みなれた地域で安心して生活するためには、 質の高い医療を速やかに受けられる体制の整備が不可欠であります。 県では医師の確保対策を最重要施策の一つと位置づけております。 特に今年度から新専門医制度が始まり東京や大阪などの都市部へ、 すなわち大学のある都市部へ専攻医が集中いたしました。 そのため医師の不足や偏在が加速することが懸念されておりまして、 これを解消することは喫緊の課題であります。
 県は、 県内で医師を志す生徒さんをふやすために平成二十年から県内の高校生を対象としたこころざし育成セミナーを実施しております。 昨年度からは中学生も対象に加え、 これまで延べ二千四百人以上の生徒さんに参加をいただきました。 そして育成セミナーへ参加して医者になるという思いが強くなった、 進路を決めるのにとても刺激を受けたという意見も多く、 セミナーを経験した生徒が県内病院に勤務する医師となるなどの成果もあらわれてきております。 今後とも職業としての医師の魅力を伝え、 一人でも多くの生徒が医師を志すよう取り組みを進めてまいります。
 さらに、 将来本県で働く医師を養成するために全国最大規模でございます毎年百二十人の医学修学研修資金の新規貸与を行っております。 いわゆるバーチャルメディカルカレッジで、 その学長がノーベル賞候補の本庶佑先生ということもございまして、 この新規貸与を受けてくださる方も着実にふえ、 これまで一千人を超える方が利用していただいております。 今年度ベースで現在三百六十五人が県内の病院に勤務していただいております。 六年間、 通常メディカルドクターになるにはかかりますけれども六年間貸与を受けた場合にはその一・五倍、 九年間は静岡県内で勤務していただくとこういう制度であります。
 なお、 この新規百二十人のうち県外の七大学の医学部に三十四人分の地域枠を確保しております。 県外の七大学というのは近畿大学、 川崎医科大学、 帝京大学、 日本医科大学、 東海大学、 順天堂大学、 関西医科大学でございまして、 最初から卒業すれば静岡で御勤務いただくというそういうものが地域枠と申します。 この三十四人分の地域枠を確保し、 学生との意見交換や地域医療についての講義を行うなど大学と緊密に連携をとりながら県外からの医師の確保にも取り組んでいるところであります。
 また、 医師の偏在を解消する対策といたしましては、 医師不足地域である賀茂圏域の病院並びに西部地域における佐久間病院に自治医科大学の卒業医師を重点的に派遣いたしまして支援に努めております。 さらに修学資金制度でも新専門医制度の導入に対応いたしまして、 県内の大学附属病院と東部地域の病院との連携を促進し東部地域での勤務を誘導することで偏在が解消されるように制度改正を行ってきたところでございます。
 今後は、 学生の意識の変化や研修制度の変更への対応をきちっとしていくために浜松医科大学や県内病院、 県医師会など関係する方々から幅広く御意見を伺いながら医師の確保と偏在の解消に向けて、 さらに効果のある修学資金制度となるよう見直しを進めてまいります。
 県といたしましては、 多くの優秀な若者が医学の道を志し地域医療に貢献する医師として立派に成長できるよう、 今後とも学校教育関係者や医療関係者の皆様と協力をしながら県内で勤務する医師の確保に積極的に取り組み、 県民の皆様が住みなれた地域で最期まで安心して生活することのできる社会の実現を目指してまいります。
 その他の御質問につきましては、 副知事、 関係部局長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp