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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和元年9月静岡県議会定例会

土屋 源由 議員()の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/25/2019番目)
答 弁 者交通基盤部長


○交通基盤部長(宮尾総一郎君) 伊豆中央道と修善寺道路のあり方についてのうち、合併採算制に係る現状認識と地元理解への努力についてお答えをいたします。
 合併採算制の導入に当たり共通利用者を把握するために、伊豆地域の交通特性を踏まえ繁忙期の休日と閑散期の平日に本線上の二カ所の料金所でナンバープレート調査を実施しております。その結果共通利用の割合は地元車の占有率が高い閑散期は五割を下回りますが、県外からの利用者が多い繁忙期では六割に近くおおむね二分の一以上という道路審議会の答申に合致しております。
 導入後の調査は実施しておりませんが、前回の調査以降一連の道路を形成する東駿河湾環状道路、伊豆縦貫自動車道天城北道路が供用され、また回数券の導入などもあり利便性が向上しておりますことから現状におきましても相当程度共通の利用者がいるものと考えております。
 地域の皆様への説明会につきましては、合併採算制に係る法定手続の開始前に関係市と調整をして実施しております。江間の立体化に合わせ二つの有料道路の償還計画を見直し経営を一体化すること、料金徴収期限が令和五年十一月になること、同時に地域の皆様に配慮した割引回数券などの料金施策を提案し、さまざまな御意見をいただいた中で最終的には御理解をいただいたと認識しております。
 今後、地域の皆様に現状を御理解いただくための説明につきましては合併採算制度の導入から五年が経過し江間の立体化工事の完成後には交通状況の変化も予想されますことから、道路公社や関係市と協力しながら必要な情報について提供をしてまいります。
 次に、渋滞解消策についてであります。
 平成二十六年二月に、東駿河湾環状道路の三島塚原インターチェンジから函南塚本インターチェンジ間が開通し沼津市から伊豆市までが規格の高い道路で結ばれ、観光交流客の増加などストック効果があらわれております。こうした中、伊豆中央道には交通が集中しており平日は朝夕の通勤時間帯、休日は昼間の時間帯におきまして唯一の信号機がある江間交差点を先頭に沼津方面は長岡北インターチェンジ付近、下田方面は江間料金所をまたぎ江間トンネル付近に至る渋滞が発生すると承知しております。江間交差点に起因する渋滞につきましては、県と道路公社が令和二年の東京オリンピック・パラリンピックまでの完成を目指し進めている立体化工事が完了すれば大幅な減少が見込まれますことから着実に工事を進めてまいります。立体化工事完了後の江間料金所につきましては、料金所における混雑状況を注視しながらICカードによるキャッシュレス決済の導入などの対策を道路公社と検討をしてまいります。
 県といたしましては、さらなる地域経済の発展に向け引き続き関係機関と連携し本線だけではなく周辺道路も含め必要な渋滞対策を実施してまいります。
 次に、料金収入の使い道についてであります。
 有料道路事業における料金収入の使途につきましては、道路整備特別措置法第二十三条に当該道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理に要する費用で政令で定めるものを料金の徴収期間内に償うと規定されております。合併採算制導入後の五年間を平均すると収入は年約十六億円であり、そこから当該道路の維持修繕等に要する費用として舗装の打ちかえや橋梁塗装など大規模な修繕から小規模な修繕まで約二・五億円を支出しております。同時にその他の管理に要する費用として国土交通省令に定める損失補引当金に約一・五億円、道路公社の本社経費に約二億円、両路線を管理する道路公社東部事務所経費に約一・五億円、消費税として約一億円を支出し、残る約七・五億円を償還に充てております。
 次に、早期無料化への取り組みについてであります。
 早期無料化の可能性についてでありますが、有料道路事業制度は道路整備特別措置法に基づき地方道路公社等が民間金融機関などから資金を調達することで公共事業よりも短期間の建設と早期の供用開始を可能とするものであります。建設費などは通常三十年間の料金徴収期間を定め、この間の料金収入をもって償還が完了するか、償還が完了しない場合であっても料金徴収期限に達した時点で無料開放となります。
 合併採算制導入後の料金徴収期限につきましては、江間の立体化を含めた伊豆中央道、修善寺道路それぞれの開通日が異なりますことから、道路審議会の答申に基づき事業費と供用開始日から平成五年十一月十三日を開通日と算定しその日から三十年目に当たる令和五年十一月十二日を料金徴収期限としております。早期無料化につきましては制度上は料金収入が計画を上回り早期に償還が完了する状況であれば可能となります。現状では合併採算制度導入後五年間の料金収入の実績は計画を下回っており、仮に今後も平成三十年度の料金収入実績が横ばいで推移したとなると料金徴収期限より早期の江間料金所の撤去、無料化は現段階では難しいと考えております。
 次に、早期無料化実現に対する見解についてであります。
 東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックなどのレガシーを伊豆地域の観光交流のさらなる拡大と活性化につなげていくためには、伊豆半島の背骨となる伊豆縦貫自動車道と肋骨となるアクセス道路による道路ネットワークの構築が必要不可欠であります。伊豆中央道と修善寺道路は伊豆縦貫自動車道全線が完成するまでの間伊豆半島の背骨としての役割を担うことになります。合併採算制の導入により東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックまでの江間の立体化が可能となり、伊豆全体として有料区間の解消を二年早めることで利用者の利便性向上だけでなく今後の地域の観光交流のさらなる拡大と活性化に寄与するものと考えております。
 一方で、特に江間を中心とする伊豆の国市の皆様に有料期間の延長や長期にわたる立体化工事により御負担を強いていることも確かであり、早期無料化に対する期待が高いことも承知しております。
 県といたしましては、引き続き地元の皆様の御意見を伺いながら道路公社や地域の観光関係の方々と連携して伊豆の魅力を広く広報して有料道路の利用促進を図り早期無料化がかなうよう努めてまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

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