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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




令和3年11月静岡県議会臨時会
蓮池 章平討論
発言日: 11/24/2021
会派名: 公明党静岡県議団


○議長(宮沢正美君) 次に、七十番 蓮池章平君。
        (七十番 蓮池章平君登壇 拍手)
○七十番(蓮池章平君) 私は、公明党静岡県議団を代表してただいま上程をされました川勝知事に対する辞職勧告決議案に対して、賛成の立場からその理由と意見を述べたいと思います。
 川勝知事は、本年六月二十日知事選において四回目の当選を果たされました。
 当時、新型コロナウイス感染症の新規感染者数は、第四波のピークを越えたものの変異株、デルタ株の発生と増加に一刻の油断もできない状況にありました。
 県民は、新型コロナウイルス感染症対策並びにコロナで傷んだ県内の経済の再生、ワクチン接種の推進、医療提供体制の充実等喫緊の課題のみならず人口減少対策、防災・減災対策等本県の置かれている様々な課題にしっかりとリーダーシップを発揮して県政を過たずに進めることを期待して負託をしたのであります。
 その後、本県は長雨の影響で七月三日に熱海では土石流災害が発生、沼津市の黄瀬川大橋の橋脚崩落、浸水被害など自然災害で追い打ちをかけられるような状況に追い込まれました。
 そのような中、十月七日参議院の補欠選挙が告示をされ知事は県民党の党首と自称され自発的に幹事長の山ア真之輔候補の応援のマイクを握られたわけであります。私は、今回のこの一連の問題となっているこの応援演説の発言もこのときの知事の判断の誤りから端を発していると考えています。
 県民の負託を得て静岡県の代表として何をしなければならないのか、まずは課題山積の県政運営を最優先に考えるなら車の両輪である県議会への対応、またあえてその議会と対立するような選択をした知事の大きな判断ミスがあったと思います。自分の言動が後にどのような事態を招くのか想定できていなかったとすれば、県政運営に最も必要な知事の危機管理能力に大きな疑問符を投げつけざるを得ません。今回の参議院補選の応援演説が、知事にとってどれほど重要でどのような意味を持つのでしょうか。県政をしっかり運営していく以上に重要なことは何でしょうか。私は未だもってこのことが理解をできていません。川勝知事の心情は推察はできます。恐らく山ア真之輔君がかわいかったのでしょう。
 しかし、県知事として自ら置かれている状況を冷静に判断し戦った相手を味方にして県政の重要政策を進めるべく努力すべきところ、理性を失い感情を優先して弟分と称した山ア君を応援したことで県政のトップに求められる大局観に立てなかったことは大問題であります。
 三百六十万県民の命と暮らしを守るべき責務を負った知事は、応援演説のマイクを握りながら土石流災害で家族を失い家を失った熱海の皆様のことを、コロナに罹患し入院し苦しんでいる人のことを考えたんでしょうか。コロナウイルス感染症と戦う医療現場で奮闘する皆様に、明日の生活に大きな不安を抱えながら必死の思いで踏ん張っている観光関連事業者、中小企業で働く人々に、そして心に大きな傷を負って学校に通えない子供たちに心を寄せましたか。
 山ア君が国政に挑戦すると言ってきたときに、知事としてあるべきは私は県政に専念するので君は精一杯自分で頑張れ、こう励ますのが県政のトップである知事の本来あるべき姿ではありませんか。
先の混乱を想定できずに、理牲を失い自らの感情を優先し行った今回の言動は、県民に対する背信行為であります。
 十月二十三日の選挙戦最終日の演説で知事は東の玄関口、人口は八万強しかないところその市長をやっていた人物か、この八十万都市遠州の中心浜松が生んだ私の弟分どちらを選びますか。こちらは食材の数も四百三十のうち三分の二以上が、あちらコシヒカリしかない。ただ飯だけ食ってそれで農業だと思っている。浜松遠州その中心ここ。経済はここが引っ張ってきた。あちらは観光しかありませんと絶叫されました。
 一昨日のテレビ報道では、最終の演説の前にも同じ浜松市内で静岡県の東の玄関口の門番、八万ちょっとしかいない、ここは八十万いるわけですよ。経済はこちらが動かしている。向こうはコシヒカリしかないじゃないですかと絶叫されそこにいた聴衆はそうだそうだと歓声を上げていました。知事、このときどんなお気持ちだったんでしょうか。アドレナリン全開で気持ちよさそうな顔をされていたのがテレビに映されておりました。
御殿場市民並びに御殿場市に対する侮蔑的な発言でどれだけの人の心を傷つけたんでしょう。県の代表である知事の発言としては品性を欠き県民の分断をあおる発言であり、どのように説明されようとも許されることではありません。
 コロナで全ての県民が大変な思いをしている今、誰一人として取り残さないというのであれば、全県民が力を合わせてこの難局を乗り越えるための努力を最優先とするのが知事の役割であります。この問題が表面化してくると全て誤解であると抗弁をされました。今でも知事はそう思ってるのではありませんか。さらに自分の意図していることとは真逆である。自分はそう思っていないとも言われました。
 しかし、意図していない思っていないことを発言されているのであれば今後知事が発言される全てのことに疑問符をつけざるを得ませんし、知事の発言は信用することができないことになりませんか。流暢に話をされる公人の川勝平太と、絶叫して聴衆を煽動する私人の川勝平太のどちらの言葉を信用すればよいのでしょうか。
 ちなみに、御殿場市のワクチン接種率の低さを批判し新しく選ばれた勝又新市長に川勝知事が強く言ったのでワクチン接種率が上がったとも言われました。私もなぜそんなに接種率が上がったのかと調べてみました。もともと御殿場市と自衛隊のVRSの報告に自衛隊員と医療従事者の約一一%が報告に入っていなかったことが分かりました。県からは接種率向上のためのアドバイスさえなかったのは残念との声も現場から聞こえてまいります。
 知事にそういった情報も入らずに発言したのでしょうか。相手候補を攻撃する材料にする前に御殿場市民のことを心配してなぜ低いのか県が応援できることはないのか、そう腐心するのが知事の役目ではありませんか。
 知事はよく、強い者に立ち向かい弱い者を助けるとおっしゃいます。しかし知事自身が強大な権力を持っていることを自覚されているのでしょうか。権力には魔物が住むとも言われます。知らず知らずのうちに魔物に食い破られ、自分の言うこと全てが正しく人の諌言など一切耳に入らなくなることがあります。今の川勝知事はそうなってはいませんか。
 なぜこのように厳しく知事に対応しているのか理解されておりますか。今回の問題発覚から釈明会見、誤解発言、謝罪への一連の知事の行動を見るにつけ問題の本質が全く分かってないのであります。知事選挙終了後に知事はノーサイドというわけにはいかない、こう発言をされました。絶対的な権力者である知事が個人的な恨みやつらみを県政に持ち込んでいることです。これは決して行ってはならないことなんです。それが分かってないから今回のような混乱を招いたのであります。
 県政運営に最も重要な危機管理能力の欠如、発する言葉の信頼失墜、冷静で品位を保つべき知事が県のトップとして代表として決して口にしてはならない県民を分断する、極めて不適切な御殿場市、御殿場市民ひいては県民に対する侮蔑的な発言を許すことはできません。
 以上述べました理由により、川勝知事に対する辞職勧告決議案に賛成するものであります。
 良識をもって全ての議員の賛同を望むとともに川勝知事は是非とも潔く身を引かれることを強く望み、私の討論といたします。(拍手)

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