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本会議会議録

答弁文書

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平成31年2月静岡県議会定例会

櫻町 宏毅 議員(ふじのくに県民クラブ)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:02/18/2019番目)
答 弁 者教育長


○教育長(木苗直秀君) 命を守り将来の安心な暮らしの実現についてのうち、児童生徒の命を守るための学校現場の使命についてお答えいたします。
 議員御指摘のとおり学校は虐待をいち早く発見できる場所でありますことから、教職員の意識の向上と市町や児童相談所等関係機関との連携が極めて重要であります。このため毎年養護教諭を初めとする教員を対象に児童相談所等の職員を講師として虐待に関する研修会を開催しているほか、各学校に配置したスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによる校内研修を行うなど教員の資質や意識の向上を図っております。
 小中学校では、健康診断や朝と帰りの身支度、体育の授業などであざやけが、服装の乱れなどの虐待のサインを発見する観点からも児童生徒の様子を観察しております。またいじめアンケートや教育相談、家庭訪問により子供の心身の変化だけでなく保護者による養育状況、家庭環境の把握に努めております。虐待が疑われる場合には子供の安全確保を最優先し、学校ではためらうことなく市町の福祉部局や児童相談所へ通告することとしており、福祉、医療、警察等の関係機関との協議を踏まえ民生・児童委員等地域の方と連携しながら学校全体で支援していくこととしております。
 かけがえのない幼い命を虐待から救うのは子供を取り巻く全ての大人たちの使命であります。今回の千葉の事件を踏まえ、県教育委員会では各市町教育委員会や学校に対して児童虐待への迅速かつ適切な対応について改めて徹底するとともに、児童相談所、警察等の関係機関や地域との連携を一層強化し、子供たちの命を守るため全力で取り組んでまいります。
 次に、将来の日本を背負える人材の育成についてのうち、未来の学校「夢」プロジェクトの取り組みと成果についてであります。
 県教育委員会が指定したモデル校では、業務の洗い出しとともに校務支援員の活用、学校行事等の見直し、退勤時刻の上限設定などに取り組んだ結果、児童生徒とかかわる時間がふえたとする教員が八割を超え、また時間外勤務が一人当たり月五時間程度削減されるなどの成果が見られました。この取り組みを県内の学校に広げるため、昨年十二月全ての小中学校長や市町教育委員会を対象に報告会を開催いたしました。そこではモデル校の成果を伝えるとともに民間企業の事例発表などを行ったところであります。これらを踏まえ、各学校では学校経営書に具体的な取り組みを掲げ積極的な業務改善の実践を目指しております。
 このほか、県教育委員会ではモデル校の成果を踏まえ、昨年の九月補正予算で全校に配置したスクール・サポート・スタッフにつきまして来年度従事する時間を拡大するとともに、そのための予算も本議会にお諮りしているところであります。
 また、学校における働き方改革は議員御指摘のとおり民間や地域の視点を取り入れながら取り組むことが重要であります。各学校が業務改善を進める上で、引き続きプロジェクトの有識者や関係する民間企業等からの助言をいただくとともに、教職員の多忙化解消に向け学校運営に地域の意見を積極的に取り入れるコミュニティスクールの設置を促進してまいります。
 学校における働き方改革は喫緊の課題であります。次代を担う人材を育成するため本プロジェクトで得られた貴重な成果を最大限活用し、教職員が生き生きと働くことができる教育環境の整備に全力で取り組んでまいります。
 次に、グローバル人材の育成についてであります。
 グローバル人材の育成につきましては、英語など外国語能力の向上とあわせて実際に外国の風土や外国人と接する経験を積み重ねることにより国際感覚を磨いていくことが重要であると考えております。このため県教育委員会では海外に出向き現地の高校生との交流を行う海外修学旅行を促進しており、平成二十九年度には県内の公立、私立合わせて四十九校の高校が実施し、実施率は全国で最も高くなっております。
 ふじのくにグローバル人材育成基金を活用した海外留学等につきましては、本年度生徒、教職員合わせて二百四十七名を派遣しております。生徒からは留学により何事にもチャレンジする気持ちが強くなった、友人ができたなどの声が聞かれ、その経験をそれぞれの学校内で報告しております。引き続き短期海外留学を実施する予定であり、五年間で九百人を派遣目標として生徒だけでなく保護者等への周知啓発に取り組んでまいります。
 議員御指摘のラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピックにつきましては外国人と触れ合う貴重な機会でありますことから、文化・観光部と連携して高校生に対しボランティア活動への積極的な参加を呼びかけているところで、もう既に締め切りましたので参加を呼びかけたところであります。また外国人とのコミュニケーションに活用できるよう、本県の歴史や産業、文化について日本語、英語二カ国語で表記されたパンフレットを現在作成中であります。このように高校時代に異文化に触れることを経験することは、将来のグローバル人材として活躍する第一歩であります。
 県教育委員会といたしましては、今後とも生徒が海外体験し異文化交流することを積極的にサポートし、世界に羽ばたくグローバル人材の育成に努めてまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp