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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和元年12月静岡県議会定例会

鈴木 節子 議員(日本共産党静岡県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/10/2019番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 本日の午前中の議会はお立場は違いますが女性パワーが炸裂した感がございます。鈴木議員は初質問とのことですが、この壇上にしょっちゅう立たれていることもあるせいか堂々たるものでございました。
 私は、リニア中央新幹線の整備への対応についてお答えいたします。
 リニア中央新幹線南アルプストンネルの工事予定地に向かう唯一の通行路、これは林道で東俣線と言われます。畑薙のダムから二軒小屋まで、二俣のところまで二十七キロ余りございます。この林道東俣線が先日の台風十九号により多量の土砂が流出するなど随所において通行不能となりました。これは管理するのは静岡市ですから復旧・復興は第一義的には市がなされなければなりませんけれども、これは作業道、リニア工事の作業道でもありますので作業員の安全の確保からJR東海さんにも責任がございます。この東俣線の中でJR東海が大規模な発生土置き場として計画している燕沢にも大きな被害が出ております。
 このような南アルプスで行われるトンネル工事における水枯渇問題以外のリスクについてのお尋ねでありますけれども水枯渇問題、いわゆる流量の問題、あるいは水質の問題、重金属の問題、発生土置き場の問題、それから監視体制の問題、こうした項目のほか四十七項目についてJR東海と科学的根拠に基づく対話を継続していこうと思っているわけであります。これらは専門部会においてまとめられたものでございますけれども、それ以外にもリスクという観点ではあると思います。
 御案内のように、実はこれ六百キロです。これがすれ違うと相対的な速度は一千二百キロと時速一千二百キロということになります。一千二百キロというそのスピードというのはどのぐらいかというと音速ですね、毎秒三百六十メートルを六十掛ける六十しますと一千二百六十キロになりますから音速ですれ違うという、そのリスクがどういうものかまだ我々は知りません。あるいは関電も東電も厳しい状態ですけれども電力源が十分に確保されるかという問題があると思います。それからこれをリニア中央新幹線は磁石で動くわけですけれども、磁場が当然、強い磁場が発生しているわけですけれどももちろんそれは車内におきましては遮蔽されていますけれども仮に外に出るようなことがあれば強力なそこには磁場があります。それがどういう人体に影響を及ぼすのかというリスクもあるでしょう。
 仮に停電になった場合、南アルプスのトンネル内で起こった場合にはそこから出なくてはなりません。非常口がありますけれどもこれは数キロにわたるということでございまして、出たところは山の中です。今のように寒いときですと凍え死ぬでしょう。そういうリスクもあります。ですからリスクを挙げていけば切りがなくて、こうしたリスクに照らすともうリニアは要らないという議論になりかねません。
 ですから、私どもはリニアの持っている可能性、これは技術革新、波及効果もたくさんあります。長年国を挙げて推進してきたものでもあります。ですからこのリニア工事と南アルプスにかかわる水資源、あるいは環境問題、これをどう両立させるかということは極めて挑戦的な大きな課題であるというふうに思います。これはそれこそ国民の英知を傾けてやらねばならないというように考えておりまして、私どもは当事者の一人としてそれに正面から向き合っているということでございます。
 今のところは、関係する省庁が参加する新たな枠組みで交通整理をしていただきながら県民の皆様の不安が完全に払拭されるまでは着工は認められないという姿勢で取り組んでまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長及び教育長から御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp