本会議会議録

答弁文書

令和元年９月静岡県議会定例会

山﨑　真之輔議員(ふじのくに県民クラブ)の一般質問に対する答弁

（質問日:09/26/2019番目）

答弁者

：

教育長

○教育長（木苗直秀君）　県全体の特別支援教育のあり方についてお答えいたします。
　県教育委員会では、平成二十八年四月に共生社会の構築を推進するための特別支援教育のあり方についてを策定し、障害のある人とない人がともに学び育ち合う共生・共育を推進し学校教育から社会全体に広げることで共生社会の形成を目指すこととしております。この考え方に基づきこれまでに高校十校に特別支援学校の分校を設置してきており、今後高校内に三校の分校を整備する予定であります。日常的な交流や共同学習の中で障害のある生徒のニーズに対応した支援を行うとともに、高校生の障害に対する理解を深めていくこととしております。
　発達障害など特別な支援を必要とする生徒に対しましては、静岡中央高校での通級指導に加え今月から巡回による通級指導を実施しております。県内に広く在籍する対象となる生徒に対しまして専任の講師と教員がともに指導を行いながら教員の専門性の向上を図り、将来は全ての学校において適切な支援ができる体制の構築を目指しております。
　中学校と高校との連携につきましては、新年度を迎えるに当たり高校の教員が新入生の出身中学校を訪問し生徒の中学校での状況を確認しております。また毎年度管理職や生徒指導担当者の研修会におきまして個別の教育支援計画の引き継ぎを実施するよう伝えておりますが情報提供が十分に行われず指導に苦労したケースがあるとの声も聞いております。そのため生徒、保護者の理解を得ながら学校間の取り扱いを徹底し連携がさらに進むよう取り組んでまいります。
　政令市との意見交換会におきましては、特別支援学級が急激に増加し教員の確保や専門性の向上が喫緊の課題になっておりますことから専門的な研修の共同開催のほか校種を越えた教職員の交流等についても提案が出されたところであり、今後具体化に向け協議していくこととしております。
　県教育委員会といたしましては、政令市や市町の教育委員会と連携し児童生徒一人一人の教育的ニーズに対応した支援が適切に行えるよう共生・共育の理念に沿って特別支援教育の充実を図ってまいります。以上であります。

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