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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成29年9月静岡県議会定例会

中田 次城 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/26/2017番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 中田議員にお答えいたします。
 世界から憧れられる伊豆半島についてのうち、世界水準の景観の保全と継承についてであります。
 本県は極めて美しい地域であるという認識を持っております。全県的な景観全体が一つのパブリックガーデンになっていると存じます。このガーデンを楽しむ観光理念といたしまして、ふじのくに回遊式庭園というコンセプトを掲げております。伊豆半島、霊峰富士、駿河湾、南アルプス、浜名湖等々これら県土全体を回遊できる回遊式庭園といたしまして世界の憧れを呼ぶ豊かな暮らしの実現に向けさまざまな取り組みを始めているところであります。
 中でも、伊豆半島はとりわけ美しい地域であり世界で最も美しい半島と言っても過言ではありません。実際戦前にあって文豪川端康成さんは「伊豆序説」の冒頭で、伊豆半島をもって詩の国である、日本歴史の縮図である、南国の模型である、海山のあらゆる風景の画廊である、半島全体が一つの大きい公園であるというふうに喝破されまして、さらに至るところに自然の恵みがあり美しさの変化があるとたたえられました。このような美しい自然に加え伊豆半島は豊かな農林漁業、歴史、文化、伊豆文学の原風景といったさまざまなすばらしい景観を彩る資源に恵まれております。これまでも国内外から数多くのお客様を引きつけてまいりました。
 しかし一方、近年空き家の増加、農地の荒廃、派手な屋外広告物などによる景観の影響を懸念する声もありますので、美しい景観をしっかりと守り、磨き、次代へと引き継いでいくとともに、伊豆半島の市町、住民、事業者等が一体となって景観形成に取り組むよう牽引していくことが県民の、また県の大きな使命であると考えます。
 このため、平成二十八年四月市町等と伊豆半島景観協議会を立ち上げました。広域景観形成の指針となる伊豆半島景観形成行動計画を平成二十九年三月に策定いたしました。現在県、市町、各団体等がそれぞれ違反広告物の是正や樹木の修景、伐採などさまざまな施策を展開しているところであります。
 伊東市のメガソーラー建設計画につきましては、多くの地域住民やこの地域を愛する県外の方々も含めて土砂の流出による川や海への影響、景観への悪影響などを懸念し明確に反対されており、伊東市の小野市長も事業の白紙撤回を求められているところであります。伊東市は県外から多くの方々が訪れられ、自然環境や文化を楽しむ場所でございます。自然環境や景観を守ろうとする地元内外の反対の意向は重要であると考えております。静岡県知事としての権限の有無は別にいたしまして、伊東市におけるメガソーラーの建設計画につきましては川勝平太は断固反対であります。この件につきましては土屋副知事を含め、さらに伊東市の小野市長から要請せられました副市長として佐野博之君を派遣しておりますが、その派遣に際しましてはこの件については県の意向を呈して粉骨砕身するように指示を出しております。佐野君はこの六月から副市長として活躍しておりますけれども、彼の経歴は環境森林部そして平成二十二年以降は文化・観光部観光政策課でございます。したがいましてこの方面に通暁しているエキスパートでありまして、そうしたことからおわかりのように何としてでもこの件につきましては県の力を尽くしまして、市民そしてまた伊東市を愛される方々の御意向に沿った形で解決が見られますように尽力してまいりたいと存じます。
 今後も、伊豆半島全体が世界から賞賛され続け、この地域に暮らす人々が誇りを持って住み続けることができ、そのことが実は県外の方々、伊東市外の方たちに魅力を発信するベースになるわけでございます。この海に開かれた美しい半島まさにガーデンアイランドの実現を目指して、地域の皆様とともに取り組んでまいりたいと存じます。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp