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令和5年9月静岡県議会定例会
市川 秀之(産業委員会委員長) 【 委員長報告 】 発言日: 10/13/2023 会派名: |
○議長(中沢公彦君) 次は、産業委員会委員長 市川秀之君。
(四十七番 市川秀之君登壇 拍手)
○四十七番(市川秀之君) 産業委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は第百四号議案「令和五年度静岡県一般会計補正予算」外三件であります。
最初に、経済産業部及び労働委員会関係から申し上げます。
まず委員から、物価高騰対策についてこれまでの事業はいずれも対象期限が九月末までであることから十月以降の対応の考え方をただしたところ、当局から、物価高は長期化し為替も再び円安方向に振れるなど事業環境は依然として厳しい状況であると認識している、国では減税対策やエネルギーの価格対策などを盛り込んだ新たな経済対策を十月に取りまとめると聞いており、想定される地方への交付金の具体的な対象や制度等の情報収集を前広に行い積極的に活用していきたいとの答弁がありました。
次に、議案第百十号に関し豚熱ワクチン接種に係る手数料の算定根拠及び家畜保健衛生所が行う管理・監督内容についてただしたところ、家畜保健衛生所の指示、監督の下、農場職員による豚熱ワクチンの接種が可能となったことから農場でのワクチン引渡しに必要な事務に係る経費として手数料を徴収するものであり県が接種する場合の金額から諸経費を除いた額としている、また家畜保健衛生所では農場を巡回し引き渡したワクチンの温度や個数の管理状況を確認するとともに、免疫付与状況などの監督を実施し適切な接種に努めていくとの答弁がありました。
次に、浜名湖花博二十周年記念事業の前売り入場券の販売状況と主な見どころについてただしたところ、九月一日から販売を開始し現在個人の購入は少ない状況だが幾つかの団体からは数万枚規模の内諾を得ており集客目標の五十五万人の達成に向け今後も積極的に販売していきたい、主な見どころは県民参加型の花壇づくりやプロのガーデンデザイナーによる十一の個性的な花壇、デジタルアプリを使った花緑の紹介、自動運転自動車の体験運行などであるとの答弁がありました。
そのほか、森の力再生事業と森林環境譲与税による市町の森林整備事業の連携内容、高齢者雇用推進コーディネーターによる就業支援の内容、スタートアップ支援事業に係る補正予算の詳細及び必要性などについても質疑等がありました。
次に、企業局関係について申し上げます。
地域振興整備事業における工業用地の造成についてオーダーメード方式を採用する理由とその効果、先行的投資による企業誘致に対する考え方についてただしたところ、地元市町において誘致したい特定の企業がある場合や地元企業の拡張、移転等の具体的なニーズに対応する場合にオーダーメード方式を採用する、要望を受けてから造成計画を策定するため用地の引渡しまでに期間を要するが企業や地元市町のニーズにきめ細やかに応えることができるメリットがある、また先行的投資による企業誘致については現在企業の設備投資の意欲が高まっている一方で全国的に産業用地は減少傾向にあるため今後は企業誘致に資する先行用地造成に向けた取組も進めていきたいとの答弁がありました。
そのほか、未利用財産の来年度以降の売却予定、内部留保資金の一部を債権運用に切り替えた経緯及び令和五年度の購入債権の状況などについても質問等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては議案第百四号、第百十号、第百十三号及び第百十五号は全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定いたしました。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
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