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令和元年9月静岡県議会定例会
田口 章 【 討論 】 発言日: 10/10/2019 会派名: ふじのくに県民クラブ |
○議長(鈴木利幸君) 次に、三十二番 田口 章君。
(三十二番 田口 章君登壇 拍手)
○三十二番(田口 章君) 私はふじのくに県民クラブを代表して、知事提出の第百二十七号議案から第百五十一号議案まで全ての議案に賛成の立場から若干の意見を述べて討論させていただきます。
第百二十七号議案及び第百五十一号議案「令和元年度静岡県一般会計補正予算」につきましては大きく三点、子供の安全確保対策、豚コレラ緊急対策さらに多文化共生の推進を評価し賛成をいたします。
まず、子供の安全確保対策につきましては多くの県民の願いであり六月補正予算に続くスピーディーな対応と評価をいたします。今後も地域住民の皆様の協力もいただきながら静岡県子どもの安全確保緊急対策アクションを踏まえた対応を進めていただきたいと思います。
豚コレラ緊急対策も六月定例会から切れ目のない対応をとっている点を評価したいと思います。また今般関東圏でも発生したことを受け、追加補正で車両消毒ポイントの設置や野生イノシシの監視捕獲を中部、東部エリアまで拡大するなど速やかに対応を進めていることも評価をしたいと思います。
しかし、いまだ終息の気配がない中、飼養豚へのワクチン接種など新たな対応が求められる状態でもありますので刻々と変化をする状況下、これまで同様現場での速やかな対応をお願いしたいと思います。
多文化共生の推進は、令和時代のふじのくに静岡にとって極めて重要な取り組みだと思います。今回提案された総合防災アプリの多言語化は在住外国人のみならず観光客にも有効でございますので、その存在をアピールをしていただきたいと思います。また技能実習制度や特定技能制度への事業者の理解を高め外国人の活躍を促進をする取り組み、これは本県の活性化につながる重要な取り組みですので本人よし、企業よし、地域よしの三方よしにつながるよう進めていただきたいと思います。
また、日本語指導を必要とする子供への支援、これも本県の将来を支える人材育成であり非常に重要な取り組みであります。委員会審査の中では外国人の不就学児童生徒が県内に五百八十五人いるという報告もございましたので今後は市町と連携の上、不就学児童生徒への速やかな対応も検討いただければと思っております。引き続き多文化共生推進本部に設置をされた危機管理、教育、活躍、生活、この四つのプロジェクトチームごとに積極的に事業を進めていただきたいと思います。
以上、個別の事業につきましてはそれぞれ常任委員会で慎重に審査をされた結果であり賛成をいたしますが、補正予算全体を見て少々違和感を覚える点がありましたので意見を述べさせていただこうと思います。
それは、年間を通した財政方針の一貫性という観点であります。補正予算は国の事業決定への対応ですとかその時々の環境変化など時期に応じた特徴を反映したものが中心であるべきと考えます。今回の補正予算ではなぜ当初で計上されておらず、このタイミングでの補正なのかと感じられるものもあります。
本会議で我が会派の佐野愛子議員が取り上げた財政健全化の質問に対しまして、県当局からは不断の歳出の見直しに取り組むという答弁がございましたが今回の補正予算を見ておりますといささか総花的かなというふうに感じます。今年度当初予算から各部門への枠配分方式を導入をいたしましたが、こうした補正予算ですと枠配分方式を導入した効果が薄くなってしまうのではないかという懸念をいたします。
今後、来年度当初予算編成が本格化いたしますけれども新たな事業をやるのであれば古い事業をやめる、いわばビルド・アンド・スクラップという考え方で川勝知事のもと各部局は与えられた枠配分予算の中で今まで以上に選択と集中に取り組むとともに財政当局はそれをしっかりと検証をしていただきたいと思います。
以上、御意見申し上げましたが全ての議案に賛成をし、議員各位の賛同をいただきますようお願い申し上げ討論とさせていただきます。(拍手)
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