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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和2年9月静岡県議会定例会

盛月 寿美 議員(公明党静岡県議団)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:09/28/2020番目)
答 弁 者知事


○議長(山田 誠君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 盛月議員にお答えいたします。
 私の政治姿勢についてであります。
 ウイズコロナ、アフターコロナ時代における新ビジョンの推進につきましては、静岡県の新ビジョン富国有徳の美しい“ふじのくに”の人づくり・富づくりにおきまして、誰もが努力すれば人生の夢を実現し幸せを実感できる地域の実現を目指しております。新ビジョンに掲げる八つの政策ごとの目標達成に向けてPDCAサイクルにより常に施策の改善や新たな展開を図っております。
 これまで外部評価となる総合計画審議会や県議会などの場におきまして御議論を賜り、全体として着実に進捗しているという評価を頂いております。しかしいまだ収束の見通せない新型コロナウイルス感染症の影響は広範囲に及んでおり、計画全体の進捗にとって予断を許さない状況であります。
 一方、議員御指摘のように新型コロナウイルス感染症がもたらした社会、経済、人々の価値観の大きな変革は東京一極集中から分散型社会への転機に向けた好機と捉えることができますし好機と捉えております。静岡県としてウイズコロナ、アフターコロナ時代を見据え新たな価値観を前提とした社会を築いていく覚悟でございます。
 来年度は新ビジョンの基本計画が最終年度を迎えます。このため今年度の評価におきましては、これまでの評価と分析に基づき強化を図る施策を検討することに加え、新型コロナウイルス感染症や社会経済の変化を踏まえた対応につきまして現状分析を徹底的に行い今後の方向性を明示いたします。その上で将来を見据えた重点事項を明確にいたしまして来年度以降の施策に反映してまいります。
 私は知事就任以来、ポスト東京時代の新しい日本づくりの先導役を本県が担い、多彩なライフスタイルに根差した地方創生のモデルとなるように地域づくりを進めてまいりました。地方回帰のフロントランナーになりますように帰りなんいざふるさとふじのくにへをキャッチフレーズにいたしまして、ウイズコロナ、アフターコロナ時代においても持続可能な地域社会の実現に向けて全力で取り組んでまいります。
 次に、新型コロナウイルス感染症対策についてのうち、観光産業への支援についてであります。
 新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、本年二月から六月までの本県の延べ宿泊者数は前年同期の九百三十八万人から対前年比で約四割となる四百五万人へと大きく落ち込みました。宿泊施設をはじめ観光産業を支える多くの事業者はかつてない厳しい状況の下に置かれています。観光は平和と安定の象徴です。観光産業が復活することこそ新型コロナウイルス感染症を世界が克服し安全で豊かな暮らしを取り戻すあかしとなると考えております。
 世界に誇る多くの観光資源を持つ本県でございますから、その先頭に立って観光産業の復活への支援を進めます。観光産業の復活にはまず各事業者が感染防止対策を確実に実践することが重要です。そして来訪者が安心して旅行を楽しめる環境づくりが必要であります。その上で誘客の対象地域として、まずは安心できる県内、続いて近隣県というように広げていきながら県産材の御購入を促し、また県が提供するサービス産業を応援するという形でのフジノミクスと名づけた経済政策によりまして地域経済の活性化を図り、さらに感染症状況を踏まえながら静岡県、山梨県を含めたふじのくに、それから長野県、新潟県を含めた山の洲(くに)、続いて全国、さらに海外へと順次拡大してまいりまして県内の観光事業者に広くその経済効果を波及させていくことが重要です。
 このため、県では感染防止対策指針の策定や研修動画の配信、各地域や団体が実施する感染防止対策への支援を実施し安心して旅行できる環境を順次整えてまいりました。これを機に観光需要の早期回復を図るため、十月からは全国の皆様を対象とした宿泊促進キャンペーン「今こそ!しずおか!!元気旅!!!」を展開いたします。
 さらに、ウイズコロナ時代におきまして旅行者の価値観も変化しておりますことから、本県の特徴を生かしたキャンプあるいはサイクリングなどをテーマに開放感のある旅行商品の企画、販売の促進や決済サービスなどデジタル技術の導入の促進、観光地のワーケーションモデル事業の実施等々新たな旅行スタイルを創出し県内外からの観光需要を確実に取り込んでまいります。
 県といたしましては、感染防止対策と社会経済活動の両立による好循環を生み出し、旅行者と地域の皆様が互いに心の豊かさとそして経済的豊かさを実感できる観光地域づくりを進めることで、本県観光産業の早期回復と持続的発展を実現してまいる所存であります。
 次に、清水港における次世代型エネルギーの推進と地域づくりについてであります。
 静岡市清水区袖師地区の清水製油所跡地は、JR清水駅に隣接した一等地でありながら長い間遊休地になっております。昨年八月に策定した清水港長期構想におきましてもエリアとして次世代エネルギー産業の拠点という方向性はお示しいたしましたが、具体的な施策をお示しすることはできませんでした。
 こうした中、土地所有者であるENEOS株式会社から次世代型エネルギーの推進と地域づくりに関する申出を頂きまして、本県が進めるエネルギーの地産地消や市民と企業と行政が協働して取り組むみなとまちづくりと方向性が一致しておりますことから基本合意書の締結に至ったということでございます。今後構築される次世代型エネルギーの供給拠点には、例えば最新の蓄電池技術を活用して災害時の電力供給によるレジリエンス――回復力の向上や電気自動車によるモビリティーサービスの提供などの新たな価値が創出されることを期待しております。
 また、当地区におきましてはかねてより地域住民の皆様から新しいサッカースタジアム建設への強い要望があることをよく承知しておりまして、私はこの要望にというかこのプロジェクトに賛成をしております。
 先般合意に至りました後ENEOSのトップは、この点について理解を示していただいたことはありがたいことでございました。今回の合意によりまして土地所有者の御理解の下で夢のある将来像を議論していくことが可能となったわけでございます。今後は県、市、地元企業六社による清水みなとまちづくり公民連携協議会にENEOS株式会社さんにも御参画頂きまして、市民参加のワークショップ等を通じ地域住民の皆様の御意見を伺いながら具体的な土地利用や施設などにつきまして検討を進めます。現在当地区へは駿河湾フェリーのターミナルを移転する計画を進めております。
 県といたしましては、霊峰富士を仰ぎ駿河湾を望む清水港の中でも、この地域はJR清水駅の目の前でございますしフェリーとも結節することになり、まちづくりにおいて極めて高い可能性を持っております。そこで、この地域におきまして魅力的で持続可能な地域づくりを力強く推進できるように官民一体となって取り組んでまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長及び教育長から御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp