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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和4年12月静岡県議会定例会

土屋 源由 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/09/2022番目)
答 弁 者交通基盤部長


○交通基盤部長(太田博文君) 伊豆地域の道路についてのうち、伊豆地域の道路整備についてお答えいたします。
 伊豆地域の道路は、急峻な斜面と川に挟まれていることから山間部を中心に未改良区間やのり面崩壊の危険箇所が多く残っており整備には多大な事業費が想定されます。このため円滑な交通の確保や防災上の観点から優先順位をつけて道路整備を進めており、まずは伊豆半島を南北に貫く伊豆縦貫自動車道とアクセス道路である国道、県道などの道路網を計画的に構築することとしております。
 伊豆縦貫自動車道につきましては東名、新東名から伊豆市月ケ瀬まで規格の高い道路で結ばれております。伊豆市月ケ瀬以南につきましては河津下田道路の整備促進、天城峠を越える区間の令和五年度新規事業化を国に働きかけているところであります。
 アクセス道路となる国道、県道につきましては、平成二十九年に策定した伊豆半島の道路網整備実施計画に基づき整備を進めており、これまでに三十七か所のうち国道百三十六号下船原バイパスなど十二か所が完成し、現在国道四百十四号静浦バイパス、県道河津下田線など十一か所の整備を着実に進めております。
 県といたしましては、引き続き関係する市町や団体と連携し伊豆縦貫自動車道の一日も早い全線開通を国に働きかけるとともに、関連するアクセス道路の整備を計画的に進めてまいります。
 次に、有料道路の在り方についてであります。
 有料道路事業は、地方道路公社などの事業者が金融機関等から一括して資金を調達し整備を進めることができるため、公共事業による整備に比べ短期間で建設が可能となることから大規模事業における優れた手法の一つであります。
 伊豆地域の道路整備は、急峻な地形のため橋梁やトンネルなどの大規模構造物が多くなることが想定され建設及び維持管理に要する費用の確保が課題となります。また伊豆地域は年間二千万人以上の観光交流客数を誇る観光地であり、訪れる方の約八割が自動車を利用する地域特性を有しております。
 このため、利用者負担による有料道路事業は有力な選択肢と考えており導入については費用対効果や整備の優先度などを考慮した上で総合的な検討を行い判断してまいります。
 なお、総合的な検討に当たっては地元の皆様の御意見を幅広く伺うことが重要であると考えており、関係自治体の協力を頂き地元説明会に加え広報誌やホームページなどの広報媒体を活用し幅広く地域の皆様の御意見を伺ってまいります。
 次に、伊豆中央道、修善寺道路の料金徴収についてであります。
 伊豆中央道、修善寺道路では、利用者の利便性向上のみならず多頻度利用者への料金割引と新型コロナウイルス感染症拡大防止を図るため、令和三年七月に登録制であるETC多目的利用サービスETCXを導入いたしました。導入したETCXにつきましては料金所における案内表示の改善、県道路公社ホームページや雑誌における広報など利用環境の改善と利用率向上に取り組んでおりますがまだまだ十分とは言えない状況であります。
 サービス開始以降、登録可能なクレジットカード会社は五社から十一社に拡充するとともに、令和四年三月には近傍の有料道路アネスト岩田ターンパイク箱根においてETCXが導入されたことなどから利用率が徐々に向上しております。今後これまでの取組に加え首都圏のパーキングエリアでの広報活動を行うなどさらなる利用促進に取り組んでまいります。
 県といたしましては、引き続き道路公社と連携し道路利用者の皆様の声を聞きながらより利便性の高い料金収受となるよう改善に努めてまいります。
 次に、静浦バイパスの早期全線開通についてであります。
 国道四百十四号静浦バイパスは、沼津市下香貫と伊豆の国市南江間を結ぶ約七キロメートルの幹線道路であり、沼津市静浦地内の渋滞緩和だけでなく伊豆の国市内を通過する車両を三島方面と沼津方面に分散し交通の円滑化につながることが期待されます。加えて沼津港や韮山反射炉、温泉などを訪れる観光客の新たな周遊需要の創出など伊豆地域全体への波及効果が期待されます。
 優先整備区間として進めている沼津市下香貫から大平までの二・五キロメートル区間につきましては、本年度内の供用を目指しトンネル設備や舗装などの工事を進めております。残る沼津市大平から伊豆の国市南江間までの約四・四キロメートル区間は現在測量や設計を進めております。この区間は山間部に建設することから整備費用が多額となることに加え地形上の制約から部分供用することが困難であります。このため事業効果を早期に発現できるよう通常の公共事業に加えて有料道路事業の活用を検討してまいります。
 県といたしましては、東部地域の交流拡大や交通円滑化などに効果を発揮する国道四百十四号静浦バイパスの一日も早い全線開通に向け様々な手法を活用し全力で取り組んでまいります。
 次に、伊豆北部地域の道路渋滞についてであります。
 国道四百十四号静浦バイパス優先整備区間の開通により伊豆の国市と沼津市のアクセスが向上する一方、大平インターチェンジに接続する県道原木沼津線を経由し伊豆の国市を通過する交通量が増加することが懸念されます。このため渋滞対策として県道原木沼津線の函南町日守地内において七百八十メートル区間の道路拡幅を進めており、これまでに三百四十メートルが完成し引き続き残る四百四十メートルの整備を進めてまいります。また通過交通と生活交通の適切な交通分散を図るため、バイパスと現道が分岐する沼津市下香貫の交差点改良工事や案内標識の設置を進めるとともに、伊豆の国市と連携し市内の生活道路への流入対策を検討してまいります。
 伊豆中央道、修善寺道路につきましては、休日を中心に伊豆中央道の交通量が一日に二万台を超え各所で渋滞が発生しております。今後両道路を無料化した場合交通量が大幅に増加し渋滞や混雑の悪化が想定されます。このため議員御提案の東駿河湾環状道路の四車線化整備につきましては県としても有効な渋滞対策と考えており、伊豆縦貫自動車道に係る促進大会や国への要望活動により関係市町と一体となって国に働きかけているところであります。
 また、国道四百十四号の沼津市大平から伊豆の国市南江間までの整備に有料道路事業の活用を検討し一日も早い全線供用を図ってまいります。さらに伊豆中央道、修善寺道路が引き続き高速性や定時性といった基幹道路としての機能を最大限発揮できるよう料金徴収期間の延長を含め渋滞の軽減に向けた総合的な検討を進めているところであります。
 県といたしましては、関係市町と連携し地域の皆様の御意見を伺いながら伊豆地域全体の産業振興や住民の皆様の安全・安心の確保の基盤となる快適な道路ネットワークの実現に取り組んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

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