ここから本文です。
本会議会議録
議会補足文書
令和３年６月静岡県議会定例会
| 飯田 末夫 【 討論 】 発言日： 08/16/2021 会派名： 自民改革会議 |
○議長（宮沢正美君） 次に、十五番 飯田末夫君
（十五番 飯田末夫君登壇 拍手）
○十五番（飯田末夫君） 私は、自民改革会議を代表し今定例会に知事から提出されました第八十三号、第八十四号、第八十六号から第九十号及び第九十四号から第九十六号及び第九十七号議案の全ての議案に賛成の立場からその理由と若干の意見を述べて賛成討論をいたします。
はじめに、第九十六号議案「令和三年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
先月一日から降り続いた大雨により発生した熱海市伊豆山地区での土石流により、甚大な被害が発生しました。我が会派では七月五日に被災者の安全確保と被災地の復旧復興に向けた緊急要請を行い速やかな対応を県に求めたところであります。
今回の補正予算では、これらの要望に対応する経費として公営住宅避難者への住宅用品の提供や被災者の心のケアを行う専門相談員の配置、伊豆山地区の子供たちが通う小中学校へのスクールカウンセラーの増員など被災者の皆様へのきめ細かな対応のために必要な対策が盛り込まれているものであり、我が会派の要望に応えるものであり評価し賛成いたします。
今後は復旧・復興が本格化することとなりますが、被災された方々が一日も早く日常生活を取り戻すことができるよう県のスピード感を持った対応を要望いたします。
次に、第九十七号議案「令和三年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
新型コロナウイルス感染症は、感染力の強いデルタ株への置き換わりが急速に進み本県でも十万人当たりの感染者数が昨日五十六・九人と過去最大を更新するなど、これまでの流行をはるかにしのぐペースにより急激に感染が拡大しています。
これに伴い、本県の地域医療は各地で迫の度合いを増しております。病床使用率は国が示す感染拡大のステージ四の基準である五〇％を超え昨日六一・九％となり、必要な医療が提供できないいわゆる医療崩壊は目前に迫ってきました。感染拡大を何としても食い止めるため今こそ県民一人一人が協力し、この危機的状況を乗り越えなければなりません。
今月五日には本県に対して初めてまん延防止等重点措置が適用されました。これを踏まえ県では東部・伊豆地域の全市町と静岡、浜松、磐田、藤枝、焼津の各市を対象区域に指定し、営業時間を五時から二十時までとすることや酒類の提供を終日行わないことなどの要請を行ったところであります。
今月六日に我が会派が行った新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置の適用に関する緊急要請では感染拡大防止と地域経済の維持を両立させることを主眼とし、対象地域となる市町や広範な事業者から感染拡大防止策に対する協力を得るために必要な対策について提言を行ったところであります。
このうち、まん延防止等重点措置に伴う営業時間の短縮要請に応じる事業者への協力金については地方負担分の全額を県が負担することに加え協力金支給事務についても県自らが実施することとされており、県内一律の対応や迅速な協力金の支給が進むものと期待されます。
また、営業時間の短縮要請や外出自粛等に伴い多大な影響を受ける中小事業者や酒類の提供停止要請に伴い影響を受ける酒類製造・販売事業者に対する対策として、国の月次支援金の支給要件の緩和や支給額の上乗せを行う県独自の応援金支給経費については、本議会における我が会派の代表質問において問題提起した県民ニーズに沿った支援について、速やかに対応されたものであることについては評価し賛成します。
今後その助成額や上乗せする対象の拡大、一刻も早い支給に努めるなど県民の皆様が満足できるものとなるよう要望します。
一方で、来週二十五日から本県においてパラリンピック自転車競技が開催されます。知事は県民に向けては不要不急の移動自粛及び訪問自粛、いわゆるセルフロックダウンを要請し、また本日は国に緊急事態宣言適用を要請しました。これを踏まえれば人流の拡大を招くパラリンピック自転車競技における有観客の判断は慎重になされるべきであると考えます。連日新規陽性者数が更新される状況の中、県民の命を最優先に感染拡大を何としても食い止めるため知事として的確な判断をお願いいたします。
以上、今回提案されました全ての議案に賛成の立場から賛成の理由を申し上げました。満場の議員の賛同をお願いし私の討論といたします。（拍手）
○議長（宮沢正美君） 以上で討論は終わりました。
お問い合わせ
Copyright © Shizuoka Prefecture. All Rights Reserved.