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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和5年6月静岡県議会定例会

佐地 茂人 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:07/03/2023番目)
答 弁 者知事


○副議長(鈴木澄美君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 佐地議員にお答えいたします。
 先天性難聴児の療育体制の確立についてであります。
 先天性の難聴は早期発見と適切な治療、療育により症状の改善が可能であります。また音声言語の獲得も期待されております。乳幼児期から人工内耳や補聴器の装用と適切な療育体制が整備されているオーストラリアにおきましては、健聴児と同等の音声言語の獲得により人工内耳装用児の九五%が高等学校へ、八二%が大学等の高等教育機関に入学していると報告されております。
 このことから県では、乳幼児聴覚支援センターが中心となりましてオーストラリアの療育手法や体制を参考とし、本県における効果的な療育体制の構築に向けた取組を進めているところであります。
 昨年度は、音声言語獲得を促す療育手法を学ぶため、乳幼児聴覚支援センターの言語聴覚士と特別支援学校の教員をオーストラリアにある療育機関シェパードセンターに派遣いたしました。本年度は派遣研修で学んだ子供の聞こえの状況に応じた療育手法FLIP、通称フリップの活用に向け、乳幼児聴覚支援センターにおいてその効果と検証を行っているところであります。
 あわせて、シェパードセンターからの御提案を受けまして静岡県立総合病院におきまして県と連携し新しい療育体制の調査に着手したところであります。調査はシェパードセンターから提示される養育モデルにつきまして必要な人材やコスト等を明らかにした上で我が国の療育制度に照らし、例えば児童発達支援センターなどで実現が可能かどうか確認するものであります。今後秋頃までに調査を終え、その結果を踏まえてオーストラリアの手法を取り入れ音声言語の獲得を目指す全国初のパイロット的な療育の場の整備を視野に具体的な体制の検討を進めてまいります。
 また、難聴児の支援に関わる人材育成につきましては、今年四月に静岡社会健康医学大学院大学におきまして聴覚の評価や聴覚補償などを扱う学問領域オーディオロジーに関する学識や認知科学に精通した人材を育成する聴覚・言語コースを博士前期課程に開設したところであります。今後本県の療育の場において活躍していただけるものと期待しております。
 県といたしましては、全国のモデルとなる静岡型の療育体制の実現に向けて静岡県立総合病院や静岡社会健康医学大学院大学などの関係機関との連携の下、新たなステージに向けて積極的に取り組んでまいります。以上でございます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp