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令和5年12月静岡県議会定例会
鈴木 啓嗣(文化観光委員会委員長) 【 委員長報告 】 発言日: 12/01/2023 会派名: |
○議長(中沢公彦君) 議事日程により、閉会中の継続調査の報告の件を議題とします。
各常任委員長から閉会中の継続調査の報告を求めます。
最初に、文化観光委員会委員長 鈴木啓嗣君。
(四十八番 鈴木啓嗣君登壇 拍手)
○四十八番(鈴木啓嗣君) 文化観光委員会が閉会中に行った所管事務調査の概要について御報告をいたします。
当委員会では、継続調査案件である文化及び学術についてのうち、東アジア文化都市二〇二三に関連し発展的に継承する拠点を三島市内に置きたい旨の知事の発言についてを調査事項とし、十月二十三日に委員会を開催いたしました。
まず委員から、知事が発言した三島市への拠点づくりをスポーツ・文化観光部が把握した時期についてただしたところ、当局から、三島市内の国有地について経営管理部から初めて説明を受けたのは今年の八月二十九日であり、活用方法の素案の一つとして文化芸術の推進や観光交流の情報発信の機能を想定しているとの説明は受けたが、この時点では東アジア文化都市に係るレガシーの拠点という表現は含まれていなかったとの答弁がありました。
次に、八月二十九日に説明を受けた後のスポーツ・文化観光部での検討状況及び経営管理部との協議状況についてただしたところ、八月二十九日の時点では土地取得の具体的な時期などについての説明がなかったため、その後、部として特段の検討は行っていない、また経営管理部からは九月二十五日に国有地に関する国との打合せ状況について説明を受けたが具体的な活用方法等についての議論は行っていないとの答弁がありました。
次に、東アジア文化都市に係るレガシーの拠点の必要性についてただしたところ、東アジア文化都市のブランドで活動した民間団体が来年度以降も活動を継続するための仕組みを考える必要があり事業の継承や拡大がレガシーのメインとなるが、拠点をつくる場合は予算や計画をしっかり議論し慎重に進めるべきであるとの答弁がありました。
次に、九月定例会閉会日前日に開催された県内商工会議所会頭との懇談会において、県議会議員やスポーツ・文化観光部も知らない案件を詰めの段階に入っていると発言したことは大きな問題であり知事と議会とのコミュニケーション、県庁の内部組織のコミュニケーションが全く図られていないことが明らかになったということに対する所感をただしたところ、知事の思い、アイデアに対して職員として十分対応ができていなかったことには反省すべき点があったと考えており、今後は部局間でコミュニケーションを密にして知事と政策協議を進めていくとの答弁がありました。
なお委員からは、今回の東アジア文化都市に係るレガシーの拠点を三島市内に置きたい旨の発言は急に降って湧いた話であり議会軽視、所管部局との連携不足と感じている、また首長が政策ビジョンを語る際には過剰なリップサービスは気をつけるべきであるなどの意見もありました。
そのほか、これまで東アジア文化都市に係るレガシーの拠点に関して当委員会に説明がなかった理由、ヴァンジ彫刻庭園美術館跡地利用の件と東アジア文化都市に係るレガシーの拠点の関連性、今回の知事発言における詰めの段階についてのスポーツ・文化観光部の認識、三島市内への拠点設置の件に対するスポーツ・文化観光部としての今後の対応などについても質問等がありました。
以上が当委員会における調査等の概要であります。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
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