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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和4年2月静岡県議会定例会

岡本 護 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/04/2022番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 岡本議員におかれましては、昭和、平成、そして令和の時代をこの県庁で精進しこの三月末日をもって定年で退職する者たちに対しましてねぎらいの言葉と温かい励ましの言葉を頂きまして、職員に代わりまして厚く御礼を申し上げます。
 岡本議員にお答えいたします。県民幸福度の最大化の実現に向けた取組についてであります。
 私は、知事就任以来富国有徳のふじのくにづくりの基本理念の下、目指す姿に県民幸福度の最大化を掲げ県民のどなたもが誇りと希望を持って物心ともに豊かに暮らすことのできる社会の実現に取り組んでまいりました。
 議員御指摘のとおり、本県の魅力の向上は県民の皆様の誇りや愛着につながるものと思います。このため富士山の世界遺産登録や伊豆半島の世界ジオパークの認定、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの成功など本県の魅力を世界レベルへと磨き上げる取組も積極的に取り組んでまいりました。
 御案内のとおり、二〇一三年六月に富士山が世界文化遺産に登録され昨年の十二月まで八年と七か月の間に本県の世界クラスの地域資源と人材の数は百十八件に達しております。一か月に一件以上の割合で認定されていると、こうしたことが県土と県民への誇り、自信、また自らの人生の励ましになるということを信じてのこうした資源の人材の紹介をしてきたということでございます。
 しかしながら、現在はコロナ禍によりまして県民生活を取り巻く環境は一変いたしました。生活の基盤を支える経済活動は大きな打撃を受けており、行政のデジタル対応の脆弱性がセーフティーネットとなるべき資金の供給を遅延させる事態も発生しました。
 感染拡大から約二年が経過しましたが、いまだ感染症の終息が見通せず人々の多くが不安を抱えて生活されています。それを端的に示したものが今年度の県政世論調査であります。ここではコロナ禍での幸福感の変化に関して「不幸になった」と思う人の割合が何と五三・二%に上っており大きな危機感を持っております。
 大きな危機に直面している現在、まず最優先事項として安心・安全な県民生活が確保されることが重要であります。その上で異なる価値観が共存し多様性を尊重する開かれた社会を実現していくことが県民の幸福度の向上につながるものと考えております。幸福、幸せと感じる状況は個人個人によってもとより異なるものであります。多様性を尊ぶということは個性、また個人を尊ぶということであり、お一人お一人の夢また理想を大切にするということにつながっていると存じます。
 次期総合計画後期アクションプランでは、こうした観点に立って県民幸福度の最大化を目指してまいります。
 具体的には、命を守る安全な地域づくりに最優先で取り組みます。新型コロナ危機に打ち勝つべく疫病から県民の命を守るという防疫体制の強化はもとより生活困窮に陥った人々への支援の一層の充実などに取り組んでまいります。また地震・津波対策の充実とともに激甚化する災害対応の強化を図ってまいります。さらに社会全体のDXの推進やフジノミクスの展開により利他の精神に支えられた力強い経済の再生に注力してまいります。
 加えて、新しい生活様式や働き方に対応した豊かで広い暮らし空間の実現やテレワークやワーケーションの浸透に向けた環境整備を進め、SDGsの基本理念の柱でもある誰一人取り残さない社会の実現に全力で取り組んでまいろうと考えております。
 県といたしましては、自らが変革の主体となって市町などのステークホルダーと協力しながら、どなたも取り残さない誰もが幸せを実感できる地域社会を実現し県民幸福度の最大化を目指してまいります。
 次に、再犯防止に向けた取組についてのうち、刑を終えて出所した方に対する地域社会における理解の促進についてであります。
 人は生まれながらにして独自の個性、感性、能力、生命力を持って個人としてかけがえのない存在であります。この人間の尊厳が守られるためにはお互いの人権を尊重しながら自分らしい生き方ができることが求められます。
 しかしながら、依然として児童虐待やDVなどの身体、生命の安全に関わる事象や不当な差別が存在しており、その中には刑を終えて出所した方に対する偏見や差別も存在していることに心を痛めております。
 こうした中、県では令和三年三月に改定した静岡県人権施策推進計画におきまして刑を終えて出所した人をめぐる人権問題を新たな分野別課題として位置づけ国、市町と連携し広報啓発活動を推進するとともに、更生保護団体等と協力して地域や企業等への周知啓発に取り組んでおります。
 具体的な取組といたしましては、再犯防止や更生保護の活動に関する周知啓発を行う社会を明るくする運動を推進するとともに、地域や職場における人権意識の高揚を図る啓発リーダーを養成する人権啓発指導者養成講座におきまして再犯防止をテーマに取り上げ正しい理解の普及に取り組んでおります。
 また、罪を犯した方の立ち直り支援や地域での犯罪予防の啓発を行う保護司会連合会のほか青年ボランティアによる非行防止活動に取り組む団体等への助成を行い支援をしております。議員が保護司として長らく尽力されていることは承知しておりまして敬服しておるところでございます。
 県といたしましても、罪を償い刑を終えて出所した方が偏見や差別を受けて孤立することなく立ち直り再び社会の一員として受け入れられるよう、県民一人一人に人権尊重の意識が育まれた思いやりあふれる社会の実現を目指してまいりたいと存じます。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp