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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成20年9月静岡県議会定例会 質問


質問者:

堀江 龍一 議員

質問分類

一般質問

質問日:

10/02/2008

会派名:

自由民主党県議団


質疑・質問事項:

1  (仮称) 富士山・日本平サミット誘致について            
2 富士山静岡空港の交通アクセス対策について             
3 健康増進のための歯科保健対策について               
4 山間部における地震等大規模災害発生時の対応について        
5 草薙総合運動場の再整備について



    ○副議長 (込山正秀君)  これで須藤秀忠君の質問は終わりました。
     次に、 四十七番 堀江龍一君。
            (四十七番 堀江龍一君登壇 拍手)
    ○四十七番 (堀江龍一君)  昨年は質問の機会を得られませんでしたので、 二年ぶりの質問となります。 したがって議席が変わって初めての質問でございますので大変緊張をしておりますが、 県民に希望と安心を与える答弁を期待いたしまして、 知事並びに関係部局長に県政の諸課題について質問をいたします。
     最初に、 仮称富士山・日本平サミットの誘致についてお伺いいたします。
     今年七月七日から三日間にわたり、 北海道の洞爺湖において第三十四回主要国首脳会議が開催されました。 あわせて地球温暖化の問題について中国、 インド、 ブラジル等の新興国を含む主要排出国十六カ国の会合やアフリカ諸国の会合が同時に開催され、 参加国は二十二カ国と過去最大規模となり全国の注目を集めるとともに、 世界じゅうに情報が発信されました。
     この北海道洞爺湖サミットには、 各国代表団だけでなく報道関係者や警備関係者等大勢の人が訪れ、 北海道経済連合会の公表によると約三百七十九億円の経済波及効果が見込まれるそうです。 北海道のサミット関係予算は平成二十年度で十九億円程度だそうで、 サミット推進費は二億九千万余で残りは消防救急対策や警備対策費等だそうです。 そしてサミットを契機とする環境や観光、 教育関連の事業も行ったようです。
     八月の終わりごろ友人と北海道を旅行した際、 サミットの会場を見てみようと会場となったホテルに向かいました。 登別からの高速道路には新しいインターチェンジができていて、 接続する新しい道路とトンネルを抜けると洞爺湖温泉の近くに出ました。 洞爺湖からホテルまでは山道で、 こんなところにホテルがあるのかと疑問に思うような場所でしたが、 登り切ると別の方面への立派な道路に出て、 周辺は真っ白く霧の中となってしまいました。 ホテルの入り口に着いたのですが、 濃霧のため景色も見えないので入るのをやめにしてUターンすると、 後続の何台かも同じようにUターンしており、 我々と同じようにサミット会場を見に来ただけの人たちだったようです。 広い駐車場にはたくさんの車がとまっており、 これらもサミット効果だと友人たちとともに感じた次第です。
     北海道洞爺湖町が開催会場に選ばれた理由は、 美しい環境の中で環境をテーマとしてサミットを行うことは意義深く、 政府として地方重視の姿勢を示したことと伺っております。 富士山と駿河湾を望む日本平は全国一の景勝地であり、 日本平山ろくには県立美術館や舞台芸術公園等の文化施設や国立・県立・私立大学等の教育施設もあり、 すばらしい環境にあります。
     交通の利便性においてもサミットを開催するには最適地だと思います。 ヘリコプターを利用すれば富士山静岡空港から約十分、 羽田や横田基地から飛んできても三十分から四十分で来ることができます。 新幹線や高速道路、 そして清水港も近隣にあり、 関東と関西の中間地点でもあり、 サミットに関連して開催される他諸会合との連携上も好都合だと思われます。
     また、 本県においては、 日本平山ろくの県や市の施設のほかにも伊豆半島、 富士山ろく等の観光拠点がたくさんあり、 これらを世界に知らしめるチャンスであると思います。 G8サミットは主要八カ国が持ち回りで開催しており、 次に日本で開催されるのは八年後となり東京オリンピックと同時開催が期待されます。 そこで本県もサミット誘致に向けていろいろと企画、 計画をすべきだと考えます。 富士山静岡空港の需要拡大や富士山世界文化遺産登録の推進にも大いに役立つよう積極的に活動すべきだと思います。
     日本平山頂のホテルはテレビドラマにも使われ全国的にも有名になりました。 しかしホテル周辺は風致地区の規制があり、 建物の老朽化も進み、 このままにしておくと経営的にも悪化し廃墟となるおそれもあります。 静岡市は山頂に公園を計画しておりますが、 大勢の人々に楽しんでもらえるようにするためにも、 また民間活力を利用するためにも、 風致地区規制を真剣に検討すべきであります。 静岡県を国内外に情報発信し、 県民満足度もアップさせるためにも、 次の日本でのサミット開催に向けて、 まず調査研究し、 サミット誘致の声をいち早く上げるべきだと思います。
     本年二月の本会議で知事は、 富士山静岡空港の開港を契機に、 国内外のコンベンション誘致に積極的に取り組んでいくとの発言をされましたが、 私の提案する二〇一六年仮称富士山・日本平サミットの誘致は、 より効果のあるものと思いますが、 知事の御所見をお伺いいたします。
     次に、 富士山静岡空港の交通アクセス対策についてお伺いいたします。
     いよいよ来年三月に待望の富士山静岡空港の開港が迫り、 地元の期待はますます高まっているところであります。 富士山静岡空港は無料駐車場二千台を用意しており、 県民にとって非常に利用しやすい空港だと思いますが、 果たして県外から来る方にとっての利便性はどうでしょうか。
     私は、 この空港を将来にわたりより多くの方々に使ってもらうためには、 特に県外から訪れた方が空港から県内各地にスムーズに移動できるよう、 基幹的な公共交通であるバス路線の確保はもとより、 タクシーやレンタカーなど利用者の需要に即した交通手段を提供していくことが大変重要であると思います。
     さきに開催された富士山静岡空港アクセス協議会において、 バス事業者などから現時点での交通アクセスに関する取り組み状況が発表されたところでありますが、 運行ルートやダイヤなど具体的な計画については、 現在各事業者で検討していると伺っています。
     タクシーについては、 空港内への乗り入れは地元の志太榛原地域の会社が取り組むことになると思います。 近隣の駅やビジネスの取引先等へ向かうにはいいかもしれません。 しかし日本平や久能山などを周遊したい観光客には、 静岡市内のタクシーが空港で待ち受けてくれるほうが、 旅のバリエーションを広げられると思います。 地域のタクシーだけでなく他地域のタクシーと調整が必要だと思われます。
     また、 レンタカーの利用者は、 新車の販売台数が減っていく中、 年々増加しており、 ウエブ上のアンケートで 「旅先でレンタカーを利用したことがありますか」 の結果では、 利用したことがある人は七一%、 一番の利点は 「自分たちのペースで行動できる」 の回答が多かったそうです。 そして観光目的の利用だけでなく、 ビジネス利用も大変ふえているそうであります。 JR駅付近にはレンタカー会社が多く進出してきているように、 空港にとってもより必要な交通手段となってきています。
     しかし、 空港から自由にレンタカーを利用し、 また空港に乗り捨てていくためにレンタカーの収容スペースは二百台以上必要と聞いております。 先ほど申し上げたように、 無料駐車場として二千台のスペースが用意されておりますが、 レンタカーへの対応は計画されておりません。 また団体バスの駐車場スペースも少なく、 空港ターミナルから離れた位置にあります。 県外からの来訪者の利便性に寄与するということを考慮し、 空港周辺でのスペースの確保等の対策を立てておく必要があると思います。 また空港の中に、 バス、 レンタカー、 観光タクシーなどの交通アクセスに関する情報が得られるワンストップサービスのコーナーがあれば利便性が高まると思います。
     そこで、 県外や海外から富士山静岡空港を利用して本県に来訪する方々の多様なニーズにこたえるため、 交通アクセス対策をどのように提供していく考えか、 県当局の御所見をお伺いいたします。
     次に、 健康増進のための歯科保健対策についてお伺いいたします。
     古来、 予防にまさる治療なしと言われてきましたが、 最近では、 国を初め地方においても医療に先んじて健康づくりに取り組むことが盛んに行われるようになってきました。 非常によいことだと思います。
     現在行われている健康づくりでは、 生活習慣病対策として、 栄養、 運動、 休養などの対策が行われていますが、 最近歯の健康を守ることにより全身の健康によい影響をもたらすことが判明してきたと聞いております。 その一例として、 自分の歯のあるお年寄りは歯のない人に比べて健康状態がよく、 その分、 医療費も少なくて済んでいるという調査結果が出ているそうです。 健康な歯を残すことが、 増加する医療費対策になると思います。
     歯を失う主な原因は虫歯と歯周病でありますが、 虫歯については昔に比べて随分少なくなったそうです。 なぜ虫歯が少なくなったのか、 専門家の分析によりますと、 歯を強くするフッ素利用が広がったことが一つの答えだそうです。 フッ素の利用については、 本県でも永久歯虫歯予防対策として、 WHOなどの内外の専門機関によって推奨されているフッ素洗口の普及に努めてきており、 成果を上げていると聞いております。
     もう一つの歯を失う要因である歯周病についてですが、 歯周病は昔は歯槽膿漏と呼ばれ、 年をとると必ずかかる病気であると考えられてきました。 今では口の中の細菌が原因であることが判明し、 予防方法も確立されているそうです。 歯周病を予防するには、 歯科医院での定期的な管理、 自分に合った正しい口の中の清掃を終生続けることだそうですが、 しかしこれは多くの県民にとってなかなか継続することが難しいことだと思います。
     県は、 八十歳になっても自分の歯を二十本以上持とうという八〇二〇運動を進められていますが、 八〇二〇を達成するためにも歯の健康づくりは大切であります。 そこで、 本県におけるフッ素洗口の現状と成果、 今後の方向はどうか、 また八〇二〇達成に向けた歯周病対策にどのように取り組まれるのか、 考えをお伺いいたします。
     次に、 山間部における地震等大規模災害発生時の対応についてお伺いいたします。
     北京オリンピックの感動の記憶が新しい中国では、 直前の五月十二日には四川省でマグニチュード八・〇の巨大地震が発生し、 七万人にも及ぶ方々が亡くなられました。 長さ三百キロメートルにも及ぶ断層が活動し、 大規模な山地崩壊や河川のせきとめ被害が多く発生し、 今もなお被災地では被災者救出作業が続いていると報道されています。
     日本におきましても、 東海地震発生が叫ばれ出してからはや三十年が経過しましたが、 平成十六年十月には新潟県中越大震災が、 十九年三月には能登半島地震が、 同年七月には新潟県中越沖地震が発生するなど各地で地震が発生しており、 その都度甚大な被害が発生しております。
     直近では、 今年六月十四日に岩手県、 宮城県の県境付近を震源とした岩手・宮城内陸地震が記憶に新しいところであります。 この地震では、 地震の規模をあらわすマグニチュードが七・二で岩手県南部及び宮城県北部では震度六強を観測しました。 特に大きな被害では、 荒砥沢ダム周辺で大規模な地すべりが発生し、 市道が跡形もなく地中にのみ込まれました。 また国道三百九十八号では、 開掘してつくられた道路が斜面崩壊による数万立方メートルの土砂により一瞬にして埋め尽くされ、 道路利用者の通行を遮断しました。 さらに河道閉塞によるいわゆる天然ダムが十数地区で発生し、 地域住民は決壊やはんらんのおそれにさらされました。
     この地震は中山間地を震源とするもので、 地震の規模からすると人的被害が少なかったものの、 各所で活断層に起因した地すべりや大規模な斜面崩壊が発生し道路が寸断され、 救出作業もヘリコプターなどに頼らざるを得ず、 長時間を要したと聞いております。 また生活道路の寸断により多くの孤立集落が発生し、 被災地の方々の暮らしへの影響が報道されたところであります。
     我が県においても、 山間部が都市部以上に広域であり、 伊豆半島の山間部の観光道路や市町を結ぶ国道もたくさんあり、 行楽シーズン等に地震が発生した場合、 二次、 三次災害の発生が予想されます。 また山間部の集落等もたくさん点在しており、 都市部以上に混乱を生じると思われます。
     都市部においては、 防災訓練等をしていれば発災時にはある程度素早く対処できますが、 山間部の災害発生は、 予想できなかった状況で起こる危険性があると思います。 地震を初めとする大規模災害が山間部で発生した場合、 特に道路や河川等の被害に迅速かつ的確に対応することが、 被災者の救援や避難のために極めて重要と考えます。 そこで、 本県として山間部における地震等大規模災害発生時に道路や河川等についてどのように対応するのかお伺いいたします。
     最後に、 草薙総合運動場の再整備についてお伺いいたします。
     草薙総合運動場は、 静岡県で最初の総合運動場として昭和十六年に竣工し、 昭和三十二年の第十二回国体開催を経て、 昭和三十八年に都市公園として開設されました。 その後、 数々の国際大会や全国規模の大会の舞台として利用され、 県民にとってスポーツの聖地として愛されてきました。
     しかしながら、 近年、 施設の老朽化が進み、 耐震性や高度化する施設水準への対応がおくれ、 総合運動場としての機能が低下してきています。 中でも硬式野球場と体育館は、 建築基準法の耐震基準が改正される以前の建物で耐震性能を満たしていない状況にあります。 また硬式野球場は、 公認野球規則において望ましいとされているグラウンドの広さを満たしていない現状であり、 平成十八年九月には、 三十万人を超える県民からの署名を集め野球協議会等から整備促進の要望も出されています。
     このような状況の中で、 静岡県では草薙総合運動場の再整備基本構想を平成二十年二月に公表しました。 再整備基本構想では、 公園区域の西側に隣接する学校法人第二静岡学園の用地を公園用地に編入し公園区域を拡張するとともに、 硬式野球場の整備等おおむね今後の五年間に整備する計画を示しています。
     硬式野球場は、 古くはベーブ・ルースと沢村栄治が対戦した由緒ある野球場であり、 地理的にも首都圏と関西圏の中間に位置することから、 大きなポテンシャルを持った施設と考えております。 また来年三月に開港する富士山静岡空港を活用することにより、 アメリカ大リーグの試合を誘致することも夢ではないと考えます。
     そのためには、 草薙硬式野球場はより魅力のある施設とすることが必要であり、 整備計画では現施設を改修することになっていますが、 将来的な構想も視野に入れ、 来るべき時代の要請にこたえられるように施設整備をすべきだと思います。 そこで、 草薙総合運動場の整備に向け再整備基本構想の現在の進捗状況についてお伺いをいたしまして私の質問を終わります。 (拍手)
    ○副議長 (込山正秀君)  石川知事。
            (知事 石川嘉延君登壇)
    ○知事 (石川嘉延君)  堀江議員にお答えいたします。
     初めに、 仮称富士山・日本平サミット誘致についてであります。
     富士山静岡空港の開港を契機に、 国内外からコンベンションの誘致及び開催の一層の促進を図るために、 ことし四月に県と政令市、 特例市、 コンベンションビューロー等から成る静岡県コンベンション推進協議会を設置しまして、 コンベンションに係る情報の共有化や誘致に関する研究等を行っております。
     国際コンベンションの誘致については、 来年三月富士山静岡空港の開港に合わせて、 日本と台湾の観光関係者のトップが一堂に集う二〇〇九日台観光サミットが本県で開催されることが決定しましたほか、 来年、 日本の中部地域で開催が決定している第四回日中韓観光大臣会議の関連行事を本県に誘致するために、 県、 静岡市、 浜松市が一体となって企画案を国に提出しております。 これら、 今例示しましたように積極的に取り組んでおります。
     御提案のサミットの誘致の話でありますけども、 大変有意義なことだと思います。 そこで富士山・日本平サミットといって、 日本平山頂に限定しての御提案でありますけれども、 そこに限定しないで幅広く選択肢も視野に入れて本県への誘致、 それについて今後検討していきたいと思います。 まあ八年後のことでありますので、 いろいろな対応をする時間もあるわけでありますし、 またどのような状況になるのか、 いろいろこれからの世界情勢の動きによってもいろんな条件が変わってくる可能性もありますので、 それらも見通しながら、 このサミットの誘致も魅力のあるテーマだと思いますので検討してまいります。
     次に、 草薙総合運動場の再整備についてであります。
     草薙総合運動場につきましては、 いろいろ施設が老朽化しているとか手狭であるとか、 こういういろいろ課題がございますが、 それに対処するために、 まずはとにかく運動施設の比率が法令で定める上限に達しておりますので、 それを乗り越えるためにも用地の拡大が必要だということで、 堀江議員の御紹介がありましたような、 隣接する静岡学園との間で学園の用地取得の話し合いを進めてまいっております。 基本協定がことしの三月に結ばれまして、 それに従って、 現在用地補償調査を実施し具体的な補償交渉を行っております。 まとまり次第、 必要な予算計上その他の対応を図っていきたいと考えております。
     一方で、 それを前提としながらどのような再整備をするか、 これはいろいろ考えられるわけでありますし、 また昨今の財政状況を考えますと、 いろいろな整備を一気に行うっていう状態にもないわけでありますので、 計画的、 段階的に取り組んでいく考えであります。
     そういう面で、 何らかの手を、 改修を必要としてるのは野球場と体育館なんですね。 体育館については、 今後どのような方向でこれを取り扱うか、 まだ方向性は確立しておりませんけれども、 あの中で改築するのか外に出すか、 これも一つの選択肢だと思います。 外に出す場合には政令市になった静岡市との連携をどうするか、 こういう問題もありますので、 そういう面で市との協議もいろいろやっておりますが、 まだ具体的な、 何ていうか両者の認識の一致といいましょうか、 こういう方向でいこうかという合意まで至っておりませんので、 今後これは引き続きやっていきたいと。
     野球場については、 今までこれが野球関係者にとってみると、 非常に一種の歴史的な聖地化されているようないろんな思い出が詰まっているところでありますので、 現地で改築するというのが最適だと思います。 とりあえず耐震性の問題が心配なので、 耐震設計、 耐震化を図るという前提で、 今、 基本設計に取り組んでおりますが、 場合によったら、 耐震化にあわせてもう少し抜本的に建て直すということも考える必要があろうかというふうにも感じます。 これからの財政状況とも見合いながら、 これは早急に方向性を固めていきたいと思っております。
     現在の基本設計の中では、 本塁から両翼までを公認野球規則が充足する両翼百メートル、 センターを百二十二メートル、 これを前提に考えておりますが、 それを含んでどのようなものにするか、 もう少し検討の時間をつくりたいと思っております。 せっかくつくるのであれば、 ある意味では百年の大計に立ったものにすべきではないかと思いますので、 全体的な中でこれを何とか処理をしていきたいというふうに考えておるところでございます。
     その他の御質問につきましては、 関係部局長から御答弁を申し上げます。
    ○副議長 (込山正秀君)  山村企画部長。
            (企画部長 山村善敬君登壇)
    ○企画部長 (山村善敬君)  富士山静岡空港の交通アクセス対策についてお答えいたします。
     富士山静岡空港を県外からの来訪者にとっても使いやすい空港とするためには、 ビジネスや観光など利用者のニーズに合った交通手段を提供することが必要と考えております。 そのうちタクシーにつきましては、 県タクシー協会と協議の結果、 志太榛原支部が空港に乗り入れることとなりましたが、 あらかじめ予約していただければ、 地元以外のタクシーが観光地の周遊等のために空港内に乗り入れることも可能でありますので、 事業者への情報提供に努めてまいります。
     また、 レンタカーにつきましては、 県レンタカー協会からの要望を踏まえ、 旅客ターミナルビル内の受付カウンターや専用の待機場を確保するとともに、 空港周辺に営業所を構えるための候補地の選定に当たっても相談に応じるなど円滑な事業参入に向けて、 引き続きレンタカー事業者を支援してまいります。
     さらに、 空港の利便性を高めるためには的確な情報提供が重要でありますので、 旅客ターミナルビル内に総合案内所を設置し、 観光案内とともに空港から県内各地への交通アクセスについても、 ワンストップで情報が得られる体制を整えることとしております。
     引き続き、 交通事業者を初め関係者と連携し、 さらに利便性の高い交通アクセスが提供できるよう取り組んでまいります。
    ○副議長 (込山正秀君)  大須賀厚生部長。
            (厚生部長 大須賀淑郎君登壇)
    ○厚生部長 (大須賀淑郎君)  健康増進のための歯科保健対策についてお答えいたします。
     フッ素洗口は、 現在県内の保育所、 幼稚園、 小中学校合わせて四百九十九施設、 四万九百八十六人に実施されております。 その成果としては、 既に十年以上実施している子供たちでは、 各学年において六〇%から八〇%虫歯が減少するというすぐれた予防効果を確認いたしております。 こうしたことから、 県と県教育委員会では、 特に永久歯の虫歯予防に重要な時期である小学校において、 平成十九年度の実施校五十八校を平成二十二年度までに約百校にすべく、 普及に努めていくこととしております。
     次に、 歯周病対策についてでありますが、 歯周病はかかり始めに痛みなどの症状が乏しく手おくれになりがちであるため、 歯周病健診による早期発見・治療とあわせて、 日常における個人の予防と専門家による定期的な口腔管理が重要であります。 県といたしましては、 早期発見の徹底と県民の予防活動の支援を行うため、 市町村の歯科保健活動の拠点となる八〇二〇推進ステーションづくりとともに、 住民の生活行動を支える歯科保健ボランティア推進員の育成や、 歯科医師の研修による口腔管理の充実などの対策について一層の推進を図ることで、 八〇二〇運動を進めてまいりたいと考えております。
    ○副議長 (込山正秀君)  衛門建設部長。
            (建設部長 衛門久明君登壇)
    ○建設部長 (衛門久明君)  山間部における地震等大規模災害発生時の対応についてお答えいたします。
     東海地震など大規模災害発生時において、 山間部では特に道路の被災による集落の孤立が課題であることから、 本県では、 孤立予想集落への相互通信手段の整備経費に対する市町村への助成や救出救助のためのヘリポートの確保等を進めております。 発災時における道路や河川等への対応といたしましては、 職員による車や徒歩での現地踏査やヘリコプターでの調査等を速やかに行い、 被災状況の把握に努めることとしております。
     また、 応急対策工事として、 道路については土砂の除去や仮設防護さくの設置等による孤立集落の早期解消や緊急輸送ルートの確保を図るとともに、 河川については天然ダムへの対策としてポンプや仮設水路による緊急排水路等を優先的に実施し二次災害の発生防止を図り、 住民の皆さんの安全を確保した上で速やかな復旧に努めてまいります。 なおこれらの被災・復旧状況については、 県民の皆さんがいたずらに混乱することのないよう迅速かつ的確に情報提供してまいります。
     県といたしましては、 大規模災害に対して国や市町村と連携した訓練などにより対応の実効性を確保し、 県民の皆さんが安心して生活できるよう防災体制の一層の充実に努めてまいります。
    ○副議長 (込山正秀君)  これで堀江龍一君の質問は終わりました。
     以上で本日の質疑及び一般質問を終わります。
     次会の議事日程を申し上げます。
     十月三日午前十時三十分会議を開き、 質疑及び一般質問を行います。
     本日はこれで散会します。

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