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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和4年12月静岡県議会定例会

伊丹 雅治 議員(自民改革会議)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:12/06/2022番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 伊丹議員にお答えいたします。
 私の政治姿勢についてのうち、本県のイメージを悪化させると感じられました私の政治手法についてであります。
 私の政治手法は、問題を解決するために現場主義に立つということに尽きます。知事就任以来県民の皆様の公益、福祉、利益を最優先に考えまして現場主義の姿勢で県政運営に取り組んでまいりました。神奈川県や山梨県などのリニア中央新幹線の工事現場の視察について御心配の趣よく分かりましたけれども、これは本県の諸課題解決のための参考にするとともにリニア中央新幹線建設促進期成同盟会の規約に基づいて行っているものであります。
 リニア中央新幹線建設期成同盟会の規約、事業、第四条には本会は目的を達成するために次の事業を行うと。一つ、国会、関係政府機関、政党その他関係機関に対する請願、陳情と。二つ、建設促進に関する調査研究及び広報啓発と。三はその他ということでございます。ですからこの規約に明記された建設促進に関する調査研究及び広報啓発に基づきまして現場の現状や課題等を確認するために行ったものであります。
 私は、一九九〇年代から国土審議会の委員を務めておりまして、その間二十年間このリニアの促進のために様々な経験を積んでまいりました。そうした中で期成同盟会の規約にのっとりまして、また期成同盟会の副会長として調査研究それに従事したということでございます。
 私が直接この目で見聞きしたことを公表されている関連資料とも照らし合わせまして、その客観的事実を述べたものでございまして無用な対立をもたらしたとは考えておりません。黒岩さんとは彼がキャスターの時代からの友人です。また長崎山梨県知事さん含め私が知事になりましてから歴代三代の山梨県知事さん代わっておられますけれどもいずれも良好な関係を結んでおりまして、したがいまして険悪な対立関係に転じることはありませんでしたからどうぞ御安心ください。
 リニア中央新幹線に関する問題に限らず県政における全ての諸課題に対しましては、私は本県のさらなる発展のために真摯に取り組んでおります。その際言葉遣いには十分に留意しなければなりません。しかしながら言うべきことは言い議論するべきことは堂々と議論した上で県民の皆様にとって最善の結論を導き出すことが必要であるというように考えております。
 今後も常に初心を忘れることなく全身全霊を傾けて取り組んでまいりますので、伊丹議員をはじめ県議会議員の皆様の御支援、御協力を賜りますようにお願いを申し上げます。
 次に、令和五年度当初予算の編成方針についてであります。
 来年度当初予算編成の基本方針では、まず第一に本年三月に策定した後期アクションプランの着実な推進を掲げました。霊峰富士から導き出される価値に立脚した人づくり並びに富づくりによって県民幸福度の最大化を図るというものであります。後期アクションプランの位置づけに十二の政策を計画的に進めてまいります。
 一方、世界的に社会経済状況の先行きが不透明であります。県税収入への影響も懸念される中、県が直面する様々な課題に対しまして迅速かつ的確に対応していくためには安定した財政基盤の構築が不可欠です。このため基本方針の第二として将来にわたって安心な財政運営の堅持を掲げておりまして、財源不足額の圧縮に取り組むことにしております。
 この二つの方針を両立させるためには、選択と集中を徹底し限られた財源を有効に活用していくことが不可欠です。このためまずは喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症や物価高騰対策、激甚化する自然災害への備えなどに対応することとしております。これに加え脱炭素社会の構築、デジタルの力を活用した地域づくり、人口減少対策、経済の再生等々新しい時代を切り開くための真に必要となる事業に集中的に財源を投入してまいります。
 加えて、本県は来年の東アジア文化都市に選ばれました。静岡をはじめ日本の文化を国内外に発信する言わば日本の文化首都として、文化芸術、武道、スポーツ、食、ファッション、芸能、温泉、旅、花、庭等々幅広い分野にわたる事業を一年を通じて展開することにより関係人口並びに交流人口の拡大を図り地域経済の活性化に寄与したいと考えております。
 さらに、厳しい財政状況を踏まえ事業のビルド・アンド・スクラップによる歳出のスリム化を徹底してまいります。また歳入面におきましては税収の確保に向けて地域主導の経済政策フジノミクスの展開などに重点的に取り組むほか、幅広い財源の確保についてもより一層強化を図ってまいります。
 これらの取組を着実に進めまして、後期アクションプランの的確な展開と持続可能な財政基盤の構築を両立する予算を編成し富国有徳の美しいふじのくにを実現してまいります。
 次に、静岡県総合健康センターの今後についてであります。
 静岡県総合健康センターにつきましては、令和五年四月、来年の四月に本県の感染症対策の司令塔となるべく  仮称でございますが  ふじのくに感染症管理センターとして設置することといたしまして、建物の三階を執務室とし二階をウイルスや細菌の検査専用のフロアとして利用することとしております。
 建物の一階につきましては、有事の際にはワクチン接種会場や物資の集積スペースなど感染症対策として活用することを想定しておりますが、平時には体育館やトレーニングルームをこれまでと同様に県民の皆様に開放するとともに、スポーツや身体に対して科学的にアプローチする県民の健康づくりに資する取組などを進めてまいります。
 また、今回の施設の機能見直しに併せまして、これまでの総合健康センターで行われていた健康づくりに加え県民の社会参加による地域福祉、障害者福祉の増進を図るなど健康寿命のさらなる延伸と分け隔てられることのない共生社会の形成に寄与する施設として位置づけてまいりたいと考えています。そのため施設の名称につきまして、これまでの静岡県総合健康センターから  仮称ですが  静岡県健康福祉交流プラザに改め、二月定例会に設置管理条例を提出するよう準備を進めているところです。
 なお、今後施設をより多くの皆様に長く御利用頂くために来年二月から一時的に利用を休止いたしまして改修工事を予定しております。施設内に多目的トイレを増設し体育館にも冷暖房設備、車椅子用のスロープやひさしを設置するなど高齢者、障害者をはじめ誰もが利用しやすい施設としてまいります。
 県といたしましては、健康づくりや社会参加を含めた健康福祉活動のために多くの県民の皆様が集う施設となるように万全の準備を進めてまいります。
 次に、ファルマバレープロジェクトを基盤としたまちづくりについてであります。
 静岡がんセンターは全国屈指のがん治療の高度専門機関であります。多くの知見が集積されてまいりました。また隣接するファルマバレーセンターでは医療健康産業の集積を目指しており、これまで約五十社の地域企業が高度な知見を必要とする医療機器等開発分野への新規参入を果たしているほか、百六十件の医療・健康に関わる事業化が実現しております。こうした背景を基に本県の医薬品、医療機器の合計生産金額は十一年連続で全国第一位をキープしております。
 ファルマバレープロジェクトの開始以降、長泉町では企業立地に加え居住地としての人気も高まり、直近の国勢調査では人口増加率が県内第一位、地価調査では十年以上連続で上昇を続けるなど奇跡の自治体と全国で注目される発展を遂げており、まさに医療城下町と呼ぶにふさわしい地域となりました。
 この東部地域は、首都圏からのアクセスも良く富士山をはじめとした豊かな自然環境、また温泉などの観光資源、多彩な食材を有するとともに、国立遺伝学研究所に代表されるように高度な研究機関が集積しております。御殿場市のエコガーデンシティ、三島市の「スマートウエルネスみしま」など市町においても環境、自然、健康を組み合わせた先進的な取組が進んでいる中、裾野市内で「ウーブン・シティ」という世界に発信するプロジェクトである実証実験も行われることとなっております。
 今後はファルマバレープロジェクトを進化させまして、これまでの患者さん、企業主体の医療城下町の実績、これを基盤にして住民主体の医療田園都市  メディカルガーデンシティの実現を目指します。まずは最先端の医療と福祉・介護の提供や田園のゆとりを味わえる住環境の整備、高付加価値型産業の集積による就労の場の確保、さらには高い文化と教育水準を提供できる地域づくりのため基本構想の策定に取り組んでまいります。
 私どもといたしましては、超高齢社会においても誰もが安心してかつ豊かな生活が実感できる住んでよし、学んでよし、働いてよし、老いてよしの超高齢社会の理想郷の実現に向けて地元市町、産業界、関係者の皆様と一体となって全力で推進してまいります。
 次に、二〇二三年東アジア文化都市の開催に伴う効果についてであります。
 東アジア文化都市事業は、中国と韓国の選定都市との文化交流を通じて東アジア域内の相互理解や連帯感の形成を促進し文化の力によって平和に貢献するとともに、東アジア文化都市のブランドの下で、日本の文化首都として年間を通じて本県の多彩な文化を国際的に発信することで文化による地域の活性化を目指すものであります。形式的には本県が立候補して選ばれたという形になっておりますが、実質的には文化庁、文科省のほうから本県に委嘱があってそして立候補しそして選定されたというのが事実です。
 これは二〇一四年に始まっておりますけれども、現在東アジア文化都市が大分県であることをどれぐらいの方が御存じでしょうか。もう既に九年間この事業をされてこられましたけれども認知度が極めて低いというのが現実です。しかも八月の末に選定されて来年一月一日から十二月三十一日まで日本の文化の顔になりなさいということでございますからこれはもう、動中の工夫は静中に勝ること百千億倍という文字どおり白隠禅師の教えに従ってやる以外ないという、そういう実態で準備が厳しいというのは議員御指摘のとおりでございます。
 そうした中、先月二十九日には東アジア文化都市二〇二三静岡県実行委員会を立ち上げまして基本コンセプトや来年一月から三月までの広報活動を含む本年度の事業計画をまず決定したところであります。本事業の意義を十分に発揮するには、県民の皆様をはじめ市町や関係団体など多くの方々に積極的に参画していただき県を挙げて、県民を挙げて事業を展開することが重要ですので今後来年一月からの事業開始に向けて情報発信に重点的に取り組んでまいります。
 本事業の意義や事業内容につきまして県民だよりあるいはSNS等々、様々なメディアを通じて周知に努めるとともに、都市装飾や主要駅での広告を通じて事業のPRを積極的に行ってまいります。また専用ホームページを設けイベント情報を掲載することで多くの方が参加できる環境の整備に努めてまいります。
 私は本県が選定された背景には本県の持つ場の力といいますか、富士山が世界文化遺産になって世界クラスの地域資源また人材が、二〇一三年六月二十二日富士山が世界遺産になりまして現在九年と六か月という月日がたちました。この間月日に直しますと百十四か月ということになりますが、百十四か月で百三十三件の世界クラスの地域資源、人材群となっております。言い換えると一か月に一件以上世界クラスが降ってくると言っているような、そういうこの静岡県の場の力が顕在化していると、こうしたことが背景にあるというふうに思っております。したがって皆自信を持ってですね、この本県の魅力の発信によるブランド力の向上、交流を通じた多様な価値観を認め合う環境の構築、県民の方お一人お一人がですね、何らかの表現者としてですね、文化活動に親しむことによって創造的な地域社会づくりに資することになるだろうと期待しております。
 さらに、アフターコロナ時代に向けまして狭義の文化芸術にとどまらず広義の武道あるいはスポーツ、食、ファッション、温泉、旅、花、庭づくり等々幅広い分野にわたりまして文化活動を再び活性化しまして、その魅力を国内外に発信することにより観光的な価値の向上やインバウンドの需要の拡大、国際競争力の強化につなげてまいりたいと思います。防災についても防災文化というようにして、これも本県の魅力の一つというふうに考えております。
 現在、本格的な展開となる来年度の事業計画につきまして開催効果の最大化に向けた具体的検討を進めているところでありますが、東アジア文化都市二〇二三静岡県が県民の豊かな生活の実現と経済活動の再興に大きな成果を上げられるように全力で取り組んでまいろうと考えております。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁を差し上げます。

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