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令和3年9月静岡県議会定例会
藤曲 敬宏(厚生委員会委員長) 【 委員長報告 】 発言日: 10/14/2021 会派名: 自民改革会議 |
○議長 (宮沢正美君) 次は、 厚生委員会委員長 藤曲敬宏君。
(十九番 藤曲敬宏君登壇 拍手)
○十九番 (藤曲敬宏君) 厚生委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、 当委員会に付託されました案件は、 第百号議案 「令和三年度静岡県一般会計補正予算」 外二件であります。
最初に、 健康福祉部関係から申し上げます。
まず委員から、 議案第百号に関しヤングケアラー実態調査事業の調査対象の選定理由及び調査終了後の支援体制についてただしたところ、 当局から、 国が実施した実態調査において家族の世話等を始めた年齢は小学校高学年との回答が最も多かったことから小学校五年生以上を対象とした、 調査終了後の支援体制については福祉、 教育関係の方々にヤングケアラーの存在を周知していくとともに、 子供の生活により近い市町の子ども家庭総合支援拠点等が一次的な支援窓口となり必要な福祉の支援につなぐ仕組みを今後市町と調整していくとの答弁がありました。
これに対し委員から、 実態をしっかり把握できる調査項目と範囲を設定すること、 支援に関しては調査を行っている中でも速やかに対応されたいとの意見がありました。
次に、 議案第百号のうち新興感染症等対策検討事業費に関し感染症を専門とする拠点施設の設置に向けた今後の方向性についてただしたところ、 本年度新型コロナウイルス感染症対策専門家会議等の委員を中心とした検討委員会において基本構想を策定し来年度中に基本計画を策定していく、 また国に対して新興感染症に対応するための司令塔となる拠点施設が必要であることを提案するとともに本県の医療機関や福祉施設等の感染症対策の水準を上げていく取組を体制の整備と併せて順次進めていくとの答弁がありました。
次に、 今後の新型コロナウイルス感染症の医療提供体制についてただしたところ、 感染まん延期から国のステージ一相当の感染移行期になった際には病床数を現在の七百床から四百〜五百床に減らすことについて重点医療機関等と協議する、 また第六波に向けては十月一日の保健・医療提供体制の整備に関する国の通知を受け十月中をめどに病床等の確保を含めた新たな保健・医療提供体制確保計画を策定していく、 その際には保健所の体制の検証や今回整備できなかった入院待機ステーションの設置方法も併せて検討していくとの答弁がありました。
そのほか、 若年がん患者等支援事業に関し妊孕性温存治療支援の制度拡充の考え方とその他の支援状況、 静岡県の新ビジョン現基本計画の総括評価に関する活動指標の考え方、 静岡県総合健康センターの今後の施設の活用について、 地域連携薬局の認定に関し現状及び今後の見込み、 医療的ケア児支援センターの設置に関する方向性などについても質疑等がありました。
次に、 がんセンター局関係について申し上げます。
議案第百三号に関し全ゲノム解析の患者還元に関する研究の内容についてただしたところ、 がん細胞の遺伝子解析と正常細胞の遺伝子解析を組み合わせ全ての遺伝子情報を網羅的に解析する全ゲノム解析によって得られたデータを臨床現場の医師や患者に対して迅速に分かりやすく還元しいち早く治療方針を確定するシステムを構築することが研究テーマとなっている、 解析し得られたデータの医師への還元に要する期間が五週間から三週間ほどに短縮することで治療方針を早く決定できるなどがん手術を行った患者にメリットがあり、 今後保険診療を適用するための課題を見つけ出して一人でも多くの患者にゲノム医療を受けていただくことを最終的な目的にしているとの答弁がありました。
そのほか、 新型コロナウイルス感染症患者の受入れによる課題などについても質疑等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、 結果といたしましては議案第百号は賛成多数をもって、 議案第百三号及び第百八号は全員一致をもって、 それぞれ原案どおり可決すべきものと決定しました。 以上で委員長報告を終わります。 (拍手)
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