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本会議会議録
議会補足文書
令和５年12月静岡県議会定例会
| 落合 愼悟（決算特別委員会） 【 委員長報告 】 発言日： 12/01/2023 会派名： |
○議長（中沢公彦君） 議事日程により、継続審査となっていた令和四年度静岡県一般会計、特別会計、公営企業決算全部を一括して議題とし、決算特別委員会委員長から審査の経過並びに結果の報告を求めます。
決算特別委員会委員長、落合愼悟君。
（五十七番 落合愼悟君登壇 拍手）
○五十七番（落合愼悟君） 決算特別委員会における審査の概要と結果について御報告申し上げます。
本委員会は、九月定例会において「令和四年度静岡県一般会計歳入歳出決算」並びに「令和四年度静岡県公債管理特別会計歳入歳出決算」外、特別会計歳入歳出決算十件及び「令和四年度静岡県工業用水道事業決算」外、公営企業決算四件を付託され、十月二十七日から十一月七日までの間、四日間にわたって委員会を開催いたしました。
審査に当たりましては、まず会計管理者から決算の概要について、代表監査委員から決算審査意見書等についてそれぞれ説明を受けた後、決算審査を円滑かつ効率的に行うため常任委員会を単位とした分科会を設置し、それぞれ所管する部局の施策の体系や主要事業の成果、予算の執行実績などについて厳正な審査を行いました。
その結果、付託された「令和四年度静岡県一般会計歳入歳出決算」外十六件の全決算について全員一致をもって、いずれも認定すべきものと決定いたしました。
なお、審査過程において各委員から多くの意見が出されましたので、以下その主なものについて御報告申し上げます。
最初に、一般会計及び特別会計について申し上げます。
知事直轄組織関係では、財政健全化に向け自主財源の確保にも積極的に取り組まれたい。
危機管理部関係では、地震・津波対策等減災交付金の執行率が低くとどまる原因をしっかりと検証し、当該交付金が有効活用され各市町における減災対策が加速されるよう市町との連携を一層強化されたい。
経営管理部関係では、市町への権限委譲事務に関し市町の声を反映して指導要綱や権限委譲事務の円滑で効果的な運用に努め、特に課題を共有し政策的に具現化して県全体へ浸透するよう一層取り組まれたい。
くらし・環境部関係では、県内には利用目的のない空き家が八万戸以上あることから地道な取組により利活用を促すことも必要だが、空き家の除却等より実効性がある新たな取組も検討されたい。
スポーツ・文化観光部関係では、スポーツの競技力向上には指導者が重要であることから優秀な指導者の積極的な招聘に尽力されたい。
健康福祉部関係では、ふじのくに感染症管理センターの開設等により防疫先進県を目指すため引き続き感染症への対応力強化に努められたい。
経済産業部関係では、県外からの新たな企業誘致に資する実証フィールド形成に当たっては産業として生かす段階に備え部局横断的な連携を図るとともに、静岡県としてどのような産業を育成していくのかというビジョンと目標を明確にして支援策を検討されたい。
交通基盤部関係では、自然災害等やむを得ない事情がある場合の事業繰越しについては適材適所に人材を配置し効率的で余裕を持った予算執行を行うよう前向きに検討されたい。
出納局関係では、県民の信頼に応えるため内部統制制度を推進し引き続き適正な会計事務の執行に努められたい。
教育委員会関係では、県立学校等長寿命化事業については精緻な発注見込みによる予算計上を行うとともに、校舎の環境は高校生にとって暮らしの中で大きな魅力の一つであることを踏まえ引き続き滞りなく老朽化対策を進められたい。
公安委員会関係では、頻発化する災害に備え災害救助服等の整備については五か年計画にかかわらず早急に実施すべきである、他県とも連携しながら改善されたいなどの意見がありました。
次に、公営企業決算について申し上げます。
企業局関係では、管路の耐震化率のうち工業用水道事業は三八％と遅れが見られることから引き続き着実に事業を進められたい。
がんセンター局関係では、物価高騰による病院経営への影響は続くと予想されるが、がん対策の中枢を担う病院として引き続き県民に高度医療を提供するためさらなる経営改善に努められたいとの意見がありました。
以上が審査の概要でありますが、県当局におかれましては審査過程で出されたこれらの意見について、今後の事業執行や来年度の予算編成に可能な限り反映されるよう求めるものであります。以上で委員長報告を終わります。（拍手）
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