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本会議会議録

議会補足文書

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平成31年2月静岡県議会定例会
多家 一彦(観光地域づくり特別委員会)委員長報告
発言日: 02/22/2019
会派名: 自民改革会議


○議長(渥美泰一君) 異議なしと認め、そのように決定しました。
 各特別委員会委員長から、委員会の調査経過及び結果の報告を求めます。
 最初に、観光地域づくり特別委員会委員長 多家一彦君。
       (五十九番 多家一彦君登壇 拍手)
○五十九番(多家一彦君) 観光地域づくり特別委員会の調査結果について御報告いたします。
 当委員会は、魅力ある観光地域づくりに関する事項を調査事項として設置以降六回の委員会を開催いたしました。この間関連する県施策について執行部の説明を求め先進的な取り組みを行う事業者などの参考人から意見を聴取したほか、京都府ほかにおいて先進地調査を行うなど議論を重ねてまいりました。
 以上の調査を踏まえ、次の四点を提言するものであります。
 一点目は、観光客の受け入れ環境の整備と人材育成についてであります。
 本県は、豊かで美しい自然に恵まれている反面、広さゆえに県全体を一つの旅行目的地として観光地域づくりを考えると効果的な施策推進ができなくなります。よって伊豆地域や富士山周辺地域、浜名湖周辺地域など中規模な区域分けにより施策を進めるべきであります。その地域内において市町やDMOと認識を共有し県が広域連携のリーダーシップをとり、観光客が地域内を周遊する仕組みづくりを検討すべきであります。
 さらに、WiFi環境を整備することが旅行者の利便性向上にとどまらずその動向等の貴重なデータを得られることから、県内にとどまらず県境をまたぐWiFi網の整備について検討するよう求めます。
 観光地域づくりは、関連するさまざまな仕事を通じて住民に生きがいとやりがいを与えることから、地域の魅力を最も理解する地元の人材による発想を尊重し民間主導で進めるべきであります。しかし活動を進めるリーダーがいないなどの課題がある場合は、県が担い手育成のため支援を行うべきであります。
 外国人誘客に当たり、外国人の視点や嗜好の的確な把握とネット戦略などによる積極的な情報発信が重要であります。外国人旅行者ならではの視点やニーズを把握するため、本県在住の外国人が感じる地域の魅力を調査したり富士山静岡空港の利用者の周遊の傾向やデスティネーションキャンペーン中のアンケートなどを分析して、本県独自の観光交流客の動向調査に力を入れるべきであります。
 また、静岡ツーリズムビューローと連携をなお一層強化し、消費者ニーズを的確に捉えた戦略的な情報を発信し高品質で魅力的な旅行商品の開発等につなげるべきであります。
 二点目は、交通ネットワークの活用による観光誘客促進であります。
 LCCの誘致などによる富士山静岡空港の路線の拡大とともに、外国人旅行者等が利用しやすい路線になるよう航空会社との交渉に努めるよう求めます。さらにクルーズ船による観光客誘致のため、清水港について観光客をもてなす機能とともに大型船を受け入れる港として機能を充実させ富士山を初めとする周辺の観光資源を生かした周遊につなげるため、文化・観光部と交通基盤部が強力に連携して清水港の一層の整備と利活用を進めるべきであります。
 また、本県は東海道新幹線等が東西に走り、そこに伊豆急行、伊豆箱根鉄道、大井川鉄道など多くの路線が接続する充実した鉄道環境を有しています。今後増加が見込まれる外国人旅行者や車離れが進む旅行者の円滑な移動の手段として、また鉄道周辺の魅力ある観光資源を生かした周遊の拡大につなげるためにも県内鉄道網を活用した誘客策を講ずるべきであります。
 三点目は、地域の魅力を高める美しい自然景観の保全と形成であります。
 変化に富む本県の自然景観を観光客にさらに楽しんでもらうため、人工構造物の撤去や建築物の高さ規制の強化、産業廃棄物の不法投棄の取り締まり強化、展望スポット周辺の電線の地中化など積極的に景観の維持・保全を進めるべきであります。また既に伊豆半島で進められている違反屋外広告物に対する是正指導の取り締まりなどを県内各地で広げるべきであり、さらに主要な道路では広告物の規制に加え修景伐や花による装飾を行うなど、さらなる景観の充実を図るべきであります。
 四点目は、本県の農林水産業の魅力を活用した観光交流であります。
 本県には、今後増加が予想される各種体験型観光を受け入れる素地があると認識しています。農林漁家民宿の関係者の負担がふえることがないよう、規制緩和を含め配慮しながら農林漁家民宿を県内で幅広くふやすよう取り組むべきであります。農林漁家民宿に携わる人は、必ずしも観光振興を意図せず地域のまちおこしのためにボランティアの精神で頑張っている場合もあります。観光客を地域が一体となり受け入れることで、地域振興や高齢者対策に発展する可能性も含めて関係する部局間で連携して地域づくりにつながる施策を幅広く検討するよう求めます。
 本県では、食の都づくり、茶の都づくり、花の都づくりを進めていますが、仕事人のネットワーク化による情報発信の強化など、より一層事業全体にも特色を持たせる工夫が必要であります。食の都づくりを外国人誘客につなげるためにも、固定観念に捉われず食材に対する外国人の視点を取り入れながら事業に特色を持たせるように求めます。
 このほど作成された「しぞ〜か満ぷくBOOK in 東京」という冊子の評判からも本県の食材等に対する関心は決して低くないと推察されます。静岡の食材等をなお一層アピールし観光振興につなげるよう求めます。
 結びに、当委員会では以上の提言をもって付託された調査を終了することを全員一致をもって決定いたしました。これらの提言が今後の施策に反映されることを強く求めて、委員長報告を終わります。(拍手)

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メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp