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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和5年2月静岡県議会定例会

野田 治久 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:02/22/2023番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 野田議員にお答えいたします。
 世界農業遺産静岡水わさびの伝統栽培の維持継承についてであります。
 静岡水わさびの伝統栽培は今から四百年以上前に静岡市の有東木地区で始まり、畳石式に代表される独特な栽培方法によって長年優れた品質のワサビ生産に大きく貢献してまいりました。豊富な降雨と森林からの湧水を活用した独自の栽培技術やワサビ田が育む生物多様性、森林と調和した優れた景観、江戸時代以降の和食文化への貢献など世界からも高く評価され、今日世界農業遺産として認定を受けているところであります。
 一方、議員御指摘のとおり伝統栽培を将来にわたって引き継ぎ産業の振興を図っていくためには築田技術の継承や優良な育成品種の保護が不可欠であると考えております。
 このため、県では新たな伝承者を育てるためこれまでも築田技術の習得を目的として畳石式の構造や施工方法について学ぶ研修会を伊豆地域で開催してまいりました。これは熟練した技術を持つ農業経営士等による指導の下、若手生産者が荒廃したワサビ田の再生に取り組み土砂の撤去から石の積上げまで自らの手で行うことにより一連の技術を学ぶものであります。
 今後は、開催地域を全県に拡大するとともに研修会の内容を動画にしまして生産者に配付するなど、築田技術をいつでも学べる環境を整え技術継承を支援してまいります。
 また、県では成育が旺盛で形質のそろった新品種「伊づま」を貴重な遺伝資源として保護されるよう国内で品種登録をいたしまして栽培を県内に限定するとともに、輸出先である韓国やEUなど海外での品種登録も進めているところであります。さらなる品種の保護として、水量が少なく温度が高い環境下でも旺盛に生育する「ふじみどり」につきましては、現在国内の品種登録の手続を進めている段階であります。
 県といたしましては、市町やJA、生産者団体などとの連携を強化しながら築田技術の伝承や優良品種の保護に取り組みまして世界農業遺産静岡水わさびの伝統栽培を将来にわたって維持継承してまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp