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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成29年9月静岡県議会定例会 質問


質問者:

深澤 陽一 議員

質問分類

一般質問

質問日:

09/27/2017

会派名:

自民改革会議


質疑・質問事項:

1 知事の政治姿勢について
   本県の今後の経済施策
2 持続可能な開発目標(SDGs)の捉え方について
3 新県立中央図書館整備構想について
   図書館の新たな機能
4 本県のスポーツ施策について
 (1) 愛鷹広域公園多目的競技場の改修
 (2) サッカー王国静岡
5 果樹研究センターの跡地利用について


○議長(杉山盛雄君) ただいまから会議を開きます。

○議長(杉山盛雄君) 議事日程により、知事提出議案第百一号から第百二十四号まで及び平成二十八年度静岡県一般会計、特別会計、公営企業決算全部を一括して議題といたします。
 質疑及び一般質問を行います。
 通告により、十七番 深澤陽一君。
       (十七番 深澤陽一君登壇 拍手)
○十七番(深澤陽一君) 私は自民改革会議の所属議員として、県政の諸課題について通告に従い知事、副知事並びに関係部局長及び教育長に一括質問方式にて質問をさせていただきます。
 初めに、知事の政治姿勢のうち、本県の今後の経済施策についてお伺いいたします。
 六月定例会では、我が会派の渡瀬県議の経済対策の質問に対して、また公明党県議団の蓮池県議の世界水準の次世代産業に関する質問に対して知事のお考えをお伺いいたしました。知事はこれからの本県の経済対策としてはしっかりとした経済理論を持つべきであり、その理論とはシュンペーターでその考えに即した経済対策をとる、最近の革新、イノベーション、新機軸、創造的破壊、企業家という言葉は全てその考えに基づいていると渡瀬県議に対する御答弁で御説明をいただきました。また蓮池県議に対する御答弁ではシュンペーターの経済理論について新しい価値、新しい素材、新しい素材の供給地、新しい生産組織、新しい生産方法、新しい商品、新しい市場などと表現され、それらを今までの施策も含めクラスター化していくことが重要だと述べられております。ここまでは非常に積極的な御答弁だと感じましたが、その後に続く具体的な話になると、個人的な感想ですが、そこまでの積極的な姿勢が余り感じられなくなりました。
 まず、具体的な政策として最初に静岡新産業集積クラスターのフォトンバレープロジェクトにおけるフォトンバレーセンターの開設を挙げられました。フォトンバレープロジェクトは平成十二年の国の事業採択を契機として今まで取り組んでこられ、この事業が知事の目指す経済施策の一番の花火なのか疑問が湧きましたし、これまでの十五年余りの取り組みが静岡県の経済の中で大きなインパクトを与えた印象はありません。このセンター開設が大きなイノベーション、あるいは革新を生み出すことに期待はいたしますが、ちなみにファルマバレープロジェクトではファルマバレーセンターは構想の二年後の平成十五年に立ち上がっており、なぜフォトンバレーセンターが今までなかったのかも不思議に思います。
 次に御答弁されたのがファルマバレープロジェクトであります。ファルマバレーについては一転して取り組みではなく金額の目標になっておりました。その金額もいつも述べられている医薬品・医療機器の合計金額が現在の一兆円から二兆円を目指すということですが、この数字について簡単に説明すると医薬品メーカーの売り上げと医療機器メーカーの売り上げに加えファルマバレープロジェクトの売り上げが加わって合計一兆円または二兆円ということになります。そして知事が御答弁で引用されている一兆円の内訳ですが、医薬品メーカー独自の売り上げがおよそ五千億円、医療機器メーカー独自の売り上げがおよそ五千億円であると伺っており、そうなるとファルマバレーによる実績としてはほぼゼロということになります。そうなると何を二兆円にしていかれるのでしょうか。ファルマバレーとして今までほとんど金額的な成果がないところから一兆円をふやそうとしているとは到底思えません。
 新産業集積クラスターについては、もう一つフーズ・サイエンスヒルズプロジェクトがあるのですが、御答弁ではこれに関しては一言も出てきませんでした。そのほか次世代自動車、航空機産業、CNFなどは静岡県だけが取り組んでいるわけではありませんし、県として絶対に本県の産業の柱にするという考えをお持ちなのかまだわかりません。AOIプロジェクトのような地方創生総合戦略にも盛り込み、本県独自の産業振興の取り組みがもっともっと多くなることを私は期待しております。
 それでは質問させていただきます。
 一点目、知事の選挙公約、豊かな暮らしの実現のために具体的なビジョンを持って富をふやしたいと川勝知事は述べられておりますが、産業集積クラスターの取り組みや次世代自動車などの施策が知事の言われる新しい施策なのでしょうか。また今までは富をふやすことができていたのでしょうか。そしてこれから富をふやすという目的は達成できる見込みがあるのでしょうか。
 二点目、新産業集積クラスターの金額的な成果については今まで調査されておりませんでした。今後新産業集積クラスターに関する金額的な指標を設定すべきと考えますがいかがでしょうか。
 また、それができないとしても、例えば一兆円や二兆円という医薬品・医療機器全体の売り上げをあたかもファルマバレーの成果だと捉えられるような紛らわしい指標は使用せず、ちゃんとファルマバレーの成果に合った指標を使用すべきだと考えますがいかがでしょうか。御答弁をお願いいたします。
 次に、持続可能な開発目標――SDGsの捉え方についてお伺いいたします。
 SDGsに関しては、昨日公明党の前林県議が既に御質問されたように二〇一五年に国連で採択され世界が共通した認識のもと取り組む約束として二〇三〇年までを目標に進み始めました。
 さて、それに先立つ取り組みとして二〇〇〇年に国連で採択され二〇一五年を目標に取り組みを続けてきたミレニアム開発目標MDGsがあります。このMDGsは開発途上国の課題、具体的には平和と安全、開発と貧困、環境、人権と統治等が解決の主なテーマでありました。それらの取り組みは世界が共通の認識の上で努力するという目標を決めたという意味において大きな変化を起こしたと言われております。
 しかしながら、成果だけでなく問題点も浮かび上がってきたと指摘をされております。指摘されている課題の一つとして、MDGsでは政府などの官主体の取り組みが中心でありましたので民間を巻き込んだ取り組みが弱く成果の影響が限定的になってしまったということがあります。あるレポートでは官だけでは思考が規制的、制限的で取り組みがみずから回っていかない、取り組みが失敗しないことが前提のため新しい仕組みの導入に消極的である、現実的な成果の実現よりも取り組みの正当性の追求を重視すると指摘されておりました。つまり官は利潤に結びつく施策には非常にデリケートで積極的でないこと、さまざまな理由やしがらみで新しい取り組みの導入が不得意であること、目標達成よりも今のルールを守ることを優先させることが習慣となっていることが官主導で行った問題点だということです。
 そのため、SDGsにおいては民間の主体的な取り組みがないと持続可能な発展は難しいという観点でSDGsへの企業の参加を重視しているとともに、SDGsによってビジネスチャンスが生まれるといった企業が取り組むメリットなどもアピールしております。また今後は企業の評価にSDGsの取り組みが反映されるようになるとも言われておりますし、既に海外ではSDGsに適切に取り組んでいるかどうかの株式指標もあり近い将来日本でも導入されるようで、つまりSDGsは世界のルールとして法的にも経営的にもこれから守らなければならないものであるということであります。
 では、実際に民間企業のメリットや取り組むべきルール、あるいは静岡県としてどう取り組めばいいのかはまだわかりませんし、どの程度何を導入すればよいのか事例は多くありません。またそれを評価し報告する義務も出てきますが誰が何を基準に評価するのかも明確な基準はありません。
 そこで提案ですが、静岡県としてこれから世界の共通ルールとなるSDGsについて例えば大学コンソーシアムで講座を設け、まずはSDGsとは何なのか、企業または民間団体にどのように活用しそれがどのような持続可能な成果を生み出すのか、そしてそれぞれのSDGsの取り組みをどのように評価するのかといった研究を行ってみてはいかがでしょうか。SDGsについて詳細に説明できる機関はまだないようなので先進事例になると思いますし、恐らく企業の取り組みについて行政が評価することは難しいと思われますのでそのような専門機関を設ける必要もあると思います。企業が積極的に取り組もうとした際に行政のほうが準備ができていないとなると、今回の話では企業活動にも影響が出てしまいます。このため県が率先して、できることからSDGsに基づく取り組みを進めることが極めて重要であると考えます。
 そこで、現時点で示されているSDGsに関する十七のゴールに当てはめ、県としてSDGsに関して何ができていて何が弱いのかといった点の整理など今からでも実施可能なものについて県として積極的に取り組みを始めるべきと考えますがいかがでしょうか。お答え願います。
 次に、新県立中央図書館整備構想についてのうち、図書館の新たな機能についてお伺いいたします。
 教育委員会では、これまで新県立中央図書館の整備について四回にわたって有識者会議を開き基本構想案の策定に向けて検討を重ねてこられたと認識しております。この基本構想案はまだ確定したものではありませんが、ある程度集約された考えということで今回の質問の材料として触れさせていただきます。有識者会議でも登場し基本構想案の中でも明記されたものにMLA――ミュージアム、ライブラリー、アーカイブスというものがあります。このMLAについて以前教育委員会に伺った際には、定義についてはまだ確立できていない、わからないということでありました。単語のまま意味を捉えると美術館と図書館と文書館の機能が合わさったものということになります。さらに私の個人的な希望的観測を申し上げますと、貴重な図書資料をしっかりとした展示施設で披露し、あわせて図書館司書でなく学芸員が展示企画を受け持つような施設運営になるイメージを持っております。このMLAですが、基本構想案では谷田地区に置くと書かれております。
 しかしながら、この案は一昨日の我が会派の江間議員の代表質問でも明らかになったように東静岡に新県立中央図書館を全面移転する結論に至ったとの知事の御答弁があり、それによりMLAも東静岡での実施になるものと思われます。今まではMLAがどのような機能なのか定まっておらず、また全国に参考事例も全くないという中で県立美術館が隣にあるから連携していくというような主体が図書館なのか美術館なのかよくわからない御説明でしたが、東静岡での実施となればまさに基本構想案の中で書かれている「これまで県立中央図書館を利用したことがない県民に新たな知識・情報や人との出会いやつながりを実感してもらうことができる」という目標達成の手段として最高のものになると思われます。今回の質問は新県立中央図書館の新たな機能についてですので東静岡の文化力の拠点についてはお伺いいたしませんが、このMLAのあり方次第で大学コンソーシアム、食の都なども新たな連携が生まれるものと考えております。
 そこで伺います。現在新たな県立図書館の整備について検討をされている中において、教育委員会ではMLAについてどのように捉え新しい図書館にどう反映するお考えでしょうか。お答え願います。
 次に、本県のスポーツ施策についてお伺いいたします。
 六月定例会において、我が会派の土屋議員がアスルクラロ沼津がJ2に昇格するためには今の愛鷹競技場の規格ではJリーグのスタジアム基準に適合しないことに関して一般質問をされました。県としては施設改修が必要ないことを確認して優先使用を認めた経緯、あるいは今後必要な改修を行うとしてもまずはアスルクラロ沼津のスタジアムに関するビジョン、ほかの利用団体との調整、ほかのクラブチームとの公平性、県民理解等が課題ということで県としての事業実施には消極的なお考えを示されました。その後七月三十一日にアスルクラロ沼津を運営するアスルクラロスルガの渡邉社長が大沼沼津市長に、愛鷹競技場のJ2に参入するための改修要望を正式に提出されたと報道で伺いました。その会見では日本代表のコーチや五輪代表監督も務めたアスルクラロスルガの山本昌邦会長が「地元の選手を世界で戦えるようにするためには、J2、J1の舞台が必要」と話されておりました。まさに知事が静岡県の看板に掲げようとされているドリームズ カム トゥルー イン ジャパン、誰もが夢を実現する場所を意識したかのような発言であり県としてはみずから掲げる目標を体現しようとしている県民への協力を否定しづらいのではないかと感じますが、現実は冒頭説明した理由もありそうはいかないようであります。
 さて、今回は県のサッカーに関する施策の視点でこの課題について質問をさせていただきたいと思います。
 私は、静岡県としてこうした課題に消極的にならざるを得ない一番の問題は県の総合計画に長年サッカー王国という文言が入っていないからだと思っております。恐らく日本中どこの地域からも静岡イコールサッカーという認識は持っていただいていると思います。現在Jリーガーの数は都道府県別で六位となっておりますが、一時期は日本代表も含めて圧倒的に静岡県出身者が占めていたことは多くの方々にそのイメージを与えた一つでもあると思います。現在アスルクラロ沼津も含めてJのチームが県内に四チームあることは、プレーヤーはもちろんですがサッカーを応援する裾野が広いことの裏づけでもあると思います。一番現実的なサッカー王国が目指せずに、総合計画に掲げるスポーツ王国は実現不可能だと思います。サッカーで静岡を盛り上げることに理解をいただける県民も多いのではないでしょうか。
 そこで質問させていただきます。まず愛鷹広域公園多目的競技場の改修についてお伺いいたします。
 沼津市にではありますが、アスルクラロ沼津が今までの県とのさまざまな約束は理解された中で、それでも改修の要望を出されたことに対し県としてはどのように考えておられるでしょうか。
 次に、サッカー王国静岡についてお伺いいたします。
 次期総合計画で、東京オリンピック・パラリンピックを一過性のイベントで終わらせることなく開催後に豊かなレガシーを残すことを目標とされておりますが、そのような考えは非常に重要だと思います。しかし二〇〇二年サッカーワールドカップのいわゆるレガシーは静岡県に残っているのでしょうか。過去を顧みる意味でも静岡県として二〇〇二年サッカーワールドカップが県政にどのように反映されていると考えておられるのか、お考えをお伺いいたします。
 また、知事は次期総合計画案に世界クラスの資源群を生かすと盛り込まれましたが、静岡のサッカー界はまさに過去にも現在にも世界で活躍している人材がたくさんおられます。静岡県としてサッカー王国を目指すべきで、そのために総合計画等にサッカー王国を盛り込むべきと考えますがいかがでしょうか。お答え願います。
 最後に、果樹研究センターの跡地利用についてお伺いいたします。
 二月定例会の一般質問でも質問させていただきましたが、静岡市清水区の果樹研究センター跡地に関しては日本平山頂を結ぶロープウエーを含むにぎわい施設を民間の活力も利用して整備していく方針であり、そのために民間事業者等からの意見公募を五月末まで行いその後六月六日から九日の予定で公募の内容について提案者から直接ヒアリングを行ったと伺っております。実際ヒアリングについてはその間におさまらず六月後半まで時間がかかったと伺い、個人的な感想ですが、私の予想以上にさまざまな意見が提案されたということは非常にうれしく思っております。
 ただし、課題はここからだと思います。まずは今まで公募で集まった提案が実現性のあるものなのかどうか。さらには提案者が直接の開発事業者になるならばいいのですが、あくまで提案者ならば誰が投資するのかという財源の問題が大きな課題となると思います。今後はいただいた提案をもとに県としての考えをまとめていくような話を以前伺いましたが、さまざまな課題を抱えていると推測される中でどの程度まで具体的なことを書き込めるかは想像できません。ただ私の希望ではありますが、検討中を言いわけにこの土地をずるずると塩漬けにされるのだけは勘弁していただきたいと思います。前回の質問の繰り返しになりますが、一度県は利用方法がないと手放すのを決めた後わざわざ県の事業に戻した土地ですのでしっかりと期限を設けて事業を進めていただきたいと思います。
 それでは質問させていただきます。
 一点目として、今回の提案はどのような内容のものだったのでしょうか。また今回の提案では十分でないとして第二回目の意見公募を行ったり個別に事業者を探すことも選択肢としてあると思いますが、今後どのように対応していくお考えでしょうか。
 二点目、この跡地利用の最大の課題は県がロープウエーの実現にこだわっていることだと思います。エリア全体の活性化を図ることができるのであればロープウエーの導入ありきでなく跡地利用について考えるべきだと思いますが、そうした考えがないかお伺いいたします。お答え願います。
 以上私の一般質問とさせていただきます。
○議長(杉山盛雄君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 深澤議員にお答えいたします。私の政治姿勢についてであります。
 本県の今後の経済施策についてでありますが、県ではこれまでも総合計画や産業成長戦略に基づき本県経済を持続的に発展させるため静岡新産業集積クラスターやAOIプロジェクトなどの先端産業の集積を進めることで次世代産業の創出を図るとともに、中小企業、小規模企業に対する経営革新の取り組み支援などにより地域経済の振興を図っております。こうした施策を一貫して実行してきた結果、経営革新計画承認件数、企業立地件数は全国トップクラスを維持し有効求人倍率も全国を上回るなど活発な経済活動が展開されており、本県の富は着実に拡大していると見ております。静岡新産業集積クラスターの指標につきましてはそれぞれのプロジェクトの戦略計画の中でさまざまな指標を設定しております。ファルマバレープロジェクトにおきましても、事業化件数や人材育成数などの成果指標を設定している中でプロジェクト全体を総括する目標指標として本県の医薬品・医療機器の合計生産金額を設定しているわけでございます。ファルマバレープロジェクトは、医療城下町をコンセプトに県東部を中核として県下全域を医療健康産業の一大集積地にすることを目指し企業や大学、金融機関、市町等が連携して取り組むとともに、県の持つ総合行政力を生かし企業立地や雇用対策、交通インフラの整備などさまざまな施策を展開しております。このように多くの主体が目指す姿を共有して取り組む総合的な目標として、医薬品・医療機器の合計生産金額を指標とすることは適切なものと考えております。
 このファルマにつきましては、この主体でございますがんセンターにおきましてはもう数字の戦略が掲げられ、それを数値で確認しながら新しい戦略を取り、取りかかられているということは調べられればすぐわかります。ものづくり、ひとづくり、まちづくり、世界戦略、今は四つのこの戦略のもとに行われておりまして、それぞれについて成果が出られた上で金額が掲げられているわけで金額だけがひとり歩きしているのではありません。
 それから、経済施策というのはその時々の経済状況に応じて考えねばなりません。私が一期目をあずかったときには仕事がない状況でした。失業者があふれていたわけです。有効求人倍率が平成二十一年の九月は〇・四を切っていたということですね。十人のうち六人の人が仕事がないというそういう状況だったわけです。新しく仕事を求める人の中で十人のうち六人が仕事を得られないという状況だったわけです。
 したがって、最初の四年間はいかにして失業者をなくすかと雇用三万人計画を立てました。とりあえず仕事をつくるということで総力を挙げてやったわけです。それは功を奏しました。そしてその結果第二期になりますと、なるほどその失業者は基本的に完全失業率が大きく落ち込みましたので目標は達成いたしましたけれども、その有効求人倍率も一を上回るようになりましたが、しかし仕事がもっと人が欲しいところと人が十分に来るところというのがありましてマッチングをしなくちゃならないということになりまして、オープンイノベーション静岡というものを立ち上げました。このあたりから成長戦略を考える経済状況が出てきたわけです。そうした中でお国のほうでは、いわゆる大きく理論としてはマルクスの理論とケインズの理論と仮にそのサミュエルソンなど新古典派総合というものをのきますと、これは企業が勝手にやればよろしいという自由主義的な経済政策ですからある意味でレッセフェール的な政策になるんです。我々行政がするものとしては経済政策としてマルクスの理論とケインズの理論がございます。しかしマルクスの理論は今や階級闘争によって賃金を勝ちとるというよりも、政治家が経済団体の経営者に対して賃上げをなさいというマルキシズムから見れば茶番である。言いかえるとマルキシズムの理論が破綻しているということを示しています。
 それから、今のアベノミクスというのはケインズ理論からいえば超異次元のケインズ理論と言わねばなりません。金融政策も動員してそして市場にお金をばらまいているわけで、しかしながら投資行動が起こらないということですね。そうしたことから今必要なのは何かということで、今世間において流布しているようなコンセプトをよくごらんになりますと二十世紀の初めに出された経済発展の理論からとられているということがおわかりになるはずです。そうした事柄も今議員が紹介せられたものの中に入っているわけであります。そして御案内のように今まで産学協働とか産官学協働と言われてきました。しかし今静岡県は産官学金と金融が入っているのは御承知かと存じます。経済発展の理論の第二章が根本ですが第三章が信用というふうになっております。この信用ということこそ最も重要な経済発展の鍵であると言ったのは、森嶋通夫というロンドン大学の先生をされた日本人で、もう亡くなられましたけども、ノーベル賞候補の方です。この方が、シュンペーター学会が二十世紀の末に立ち上げられましたときに、通常経営革新あるいは経営者あるいは新結合、イノベーション、創造的破壊などと言ってるけれども、一番の基礎はこれは信用にあるということでですね、ここのところにこそ、つまり銀行家が誰にお金を貸すかということが一番大事だと。これがシュンペーターの理論の鍵だと言われたわけです。したがって私どもは銀行家というのは担保がなければお金を貸されません。したがって非常にこれ慎重なわけですね。特に静岡県の銀行はそうです。しかしながらみんなでここは大事だと、この企業は中核になり得ると、伸びると、そういう中核企業を見つけてみんなで保証しながらみんなで共通認識を持ちながらその企業、その企業群を応援していくということでオープンイノベーション静岡には金融界も入っているということです。ですからそうした観点から我々は不均衡的な発展しかあり得ないんだと、全てが全部均衡的に発展することはあり得ないということから中核的な企業、中核的な産業というものを見つけてやるということがようやく言えるようになったというのが今です。ですからシュンペーターの経済発展の理論の政策はどんな成果をもたらしたかというのは、やはり今の事業とそれから前の事業とその経済環境とのかかわりの中でお考えいただいた方がわかりやすいと存じます。
 さて、シュンペーターの経済発展の理論に基づきまして企業、研究機関、大学、金融機関などさまざまな積極的な参画によるオープンイノベーションを推進するためには、そのプラットホームをつくることが重要なのです。このためAOIプロジェクトにはアグリオープンイノベーション機構を設置し、ファルマバレープロジェクトにはふじのくに医療城下町推進機構を設置し、そしてフォトンバレープロジェクトにはこのたびフォトンバレーセンターを設置して体制を強化するということにしているわけであります。
 県といたしましては、引き続き新しい成長分野の産業創出を強力に進めるとともに、中小企業、小規模企業の活力向上を支援し県民が富の増加を実感できる豊かな暮らしの実現に努めます。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長及び教育長から御答弁を申し上げます。
○議長(杉山盛雄君) 難波副知事。
       (副知事 難波喬司君登壇)
○副知事(難波喬司君) 本県のスポーツ施策についてのうち、サッカー王国静岡についてお答えをいたします。
 本県は、J1チーム二チームを有し四月に行われた静岡ダービーには四万人超の観客を集めております。サッカーは高い人気を誇り、また昨年度は国民体育大会サッカー競技成年男子の部優勝を筆頭に各年代別の全国大会で八冠を達成するなどサッカー王国の名にふさわしい成績を上げています。
 この一因に、二〇〇二年に開催されましたFIFA日韓ワールドカップ大会開催後に設置した静岡県ワールドカップ開催記念基金を活用し、現在は静岡ゴールデンサッカーアカデミー事業として中学生世代の国際ユースサッカー大会の開催や海外の一流指導者による選手、指導者の実地研修などを実施しているところであります。これによりまして本県サッカーのジュニア世代において年代別の選手強化育成システムが整えられてまいりました。
 このような若い世代からの選手の発掘、育成は本県の競技力の向上の底上げに大変有効です。このため今年度から競技人口が少なくジュニア世代からの戦略的な育成が難しい競技について、小中学生を対象にした体験機会の提供と適性を持った選手の発掘、育成を図る事業を開始をしました。
 現在策定中の次期総合計画では、スポーツの聖地づくり、これを政策の柱として総合計画審議会にお諮りしているところですが、その中ではサッカーを初め多様なスポーツの競技力向上を図る施策を盛り込みスポーツ王国しずおかの復活に向けて実効性のある取り組みを積極的に進めてまいります。以上であります。
○議長(杉山盛雄君) 佐藤静岡県理事。
       (静岡県理事 佐藤典生君登壇)
○静岡県理事(佐藤典生君) 持続可能な開発目標――SDGsの捉え方についてお答えいたします。
 SDGsにつきましては、現在国において自治体SDGs推進のための有識者検討会を設置して地方自治体における具体的な進め方を検討しているところでございます。まずはこうした動向を踏まえ本県としてどう取り組むのか速やかに整理してまいります。
 一方、国では昨年十二月に決定した持続可能な開発目標――SDGsの実施指針において、実施に当たってはNPO、NGO、民間企業、消費者、地方自治体、科学者コミュニティー、労働組合など広範なステークホルダーとの連携が必要であるとしております。このため今後取り組みを進めるに当たりまして、御提案いただきました大学等の関係機関を初め民間企業やNPOなど地域のさまざまな主体との連携を図っていくことが重要であると考えております。
 SDGsは本県が取り組む施策と方向性を同じくするものでありますので、調査研究を進めるとともにさまざまな主体との連携を検討し、SDGsに照らし合わせて本県として取り組むべきもの、できているものやできていないものを整理し次期総合計画や具体的な施策に反映するなどできることから積極的に取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。
○議長(杉山盛雄君) 木苗教育長。
       (教育長 木苗直秀君登壇)
○教育長(木苗直秀君) 新県立中央図書館整備構想についてお答えいたします。
 図書館の新たな機能についてでありますが、昨年度有識者会議がまとめた基本構想案では、MLA機能について県民の学びの支援や静岡の文化を継承発展させるために文化的情報資源を収集、蓄積、提供する機関が有機的に連携協力して発信していくことを検討することは重要であると考えております。
 想定される取り組みといたしましては、ムセイオン静岡を形成する県立美術館や地球環境史ミュージアムなどの企画展に合わせ県立中央図書館において学芸員等の協力を得て資料の展示や学習会を実施し、また各施設が所蔵する資料のデータを共有化して県民のみならず広く県外の方々にも提供していくことが挙げられます。
 さらに、新図書館を東静岡駅南口に整備することとなった場合には、立地を生かし各施設が所蔵する資料や作品を活用して展示を行うことにより専門家や関心の高い方々だけでなく多くの県民に本県の豊かな文化を実感していただくことが可能になるものと考えております。
 今後、新しい図書館を構想していくに当たりましてはMLA機能に関連して各施設にとどまらず県内の大学や企業等との連携も視野に入れ資料や情報をより魅力的に発信し、静岡県民とともに文化を育む新たな機能を充実させることができるよう検討を進めてまいります。以上であります。
○議長(杉山盛雄君) 鈴木交通基盤部長。
       (交通基盤部長 鈴木克英君登壇)
○交通基盤部長(鈴木克英君) 本県のスポーツ施策についてのうち、愛鷹広域公園多目的競技場の改修についてお答えいたします。
 愛鷹広域公園多目的競技場は、県東部におけるスポーツの中心的施設として陸上の国体予選や市町の記録会などで幅広く利用されていることから、本競技場を改修するに当たっては他の利用団体の理解と協力が不可欠であります。
 現在、アスルクラロ沼津では本競技場の改修について他の利用団体から意見を聴取する連絡会の設置に向け調整しており、ホームタウンである沼津市でも改修内容や概算工事費を把握するための基礎調査の準備を進めていると伺っております。これらの結果を踏まえ、本競技場においてJ2ライセンス要件を満たす改修が可能かどうかについてまずは確認が必要であります。その上で実際に改修を行う際には他のクラブとの公平性の確保や県民の理解が必要であると考えております。アスルクラロ沼津のJ2への昇格は、ホームタウン沼津市民の機運の高まりにつながりスポーツを通じた地域の活性化に大きく貢献すると考えておりますので、県といたしましては連絡会への参画や基礎調査に連携して取り組むなど必要な協力を行ってまいります。以上であります。
○議長(杉山盛雄君) 篠原知事戦略監。
       (知事戦略監 篠原清志君登壇)
○知事戦略監(篠原清志君) 果樹研究センターの跡地利用についてお答えいたします。
 東静岡から日本平、三保松原に広がる地域は学術、文化芸術施設が集積しているのに加え、富士山を望み我が国の景観を代表する魅力ある地域であります。また日本平山頂シンボル施設や清水港の国際クルーズ拠点の整備なども進んでおります。
 こうした中、日本平東側麓に位置する果樹研究センター跡地の活用は地域の回遊性や場の力の向上に大きく寄与していくことが期待されております。これまでもこの地を起点に日本平山頂を結ぶロープウエーの整備については関連企業や静岡市などと意見交換を進めてまいりました。また跡地利用についても地域の活性化を目指す上で民間活力の導入を進めることが重要であると考えております。
 そこで、本年六月マーケットサウンディング調査を実施いたしました。民間企業九社から意見、提案があり、具体的には交通アクセスが悪いことや傾斜地での土地利用になることなど採算性の見通しが厳しいとの御指摘がある一方、食をテーマとする施設や観光農園、地場産品を扱う販売所、レストランなどの可能性についての御提案もありました。
 県といたしましては、今回の調査結果を踏まえ静岡市とも連携してまずはにぎわい創出施設の整備を念頭に跡地利用の具体化を進めてまいります。以上であります。
○議長(杉山盛雄君) 深澤陽一君。
       (十七番 深澤陽一君登壇)
○十七番(深澤陽一君) それぞれ御答弁ありがとうございました。要望二点、再質問二点をさせていただきます。
 まずは要望なんですけども、SDGs――持続可能な開発目標でありますが、今、昨日の前林県議の御答弁でも同じなんですけども国のほうで今検討会を設けているということでありました。今回質問したのもですね、鯖江市などが一番有名な事例でありますがもう既に市の予算のほうあるいはその事業のほうに組み込まれております。あるいは民間企業でも当然こういうことを取り組んでいる企業もあります。静岡青年会議所も昨年度から取り組んでおります。本県の中の市町の中でもこれを取り組もうとしている、もう今検討しているとこもあります。そんな中で国を待っている県は何なのかということが私の言いたいところでありますので、できるところからまずはしっかりと、要は国を待たなくていいということなんですね。ということで考えていただければというふうに思います。
 もう一つ要望、果樹研究センターの跡地利用についてなんですけども、まだはっきりとお答えはできないということはよくわかっております。先ほども地域の活性化を進める上でまずは民間活力をということでお答えいただきましたが、これはもう知事にも十分御承知のように、地元からは防災避難場所と広域避難場所ということで、今本当に海抜が低いところが小学校が広域避難場所になっておりますが地元は何とかそこにつくってもらいたい、それは複合的につくってもらいたいと要望しているのは御承知のことだと思います。もう十年を越す要望であります。一日も早いこの実現をお願いしたいというふうに思います。これも要望になります。
 それでは再質問をさせていただきます。
 本県の今後の経済政策について知事から御答弁いただきました。シュンペーターの理論である、これは時代がそうだからと今の時代を捉えてシュンペーターだよと御説明をいただきました。非常にわかっております。前回の六月の定例会でも丁寧に御説明をいただきました。よくわかります。ただですね、今回の質問、先ほどのファルマバレーの数値も適当だと言っておりましたが、知事は六月の答弁でもファルマバレーの説明をするに当たって県全体の数字、そのファルマバレーと関係ないところも含めて数字をこれを引用されておりました。今知事が御答弁された中でも企業立地件数一位というのもありました。これは選挙中にも知事もいろいろと使われてたんですけども、ただ実際には私の記憶だとこれ製造業に関して企業立地件数がたしか一位だったと思います。これはこれですごいことなんですけども、ただそれ以外の産業に関してはどうなのか。実際この静岡県は人口が減少している。特に知事も本会議で御答弁されたように若い女性の流出が激しい。それはやっぱり企業の受け皿がない。そういうような現実がある中で、私が言いたいのはもっと適切な、要はその一位、一位だというような、あるいは金額で一兆だ二兆だと言ってると本当の課題が見えなくなると私は思っております。そういった意味で本当の課題を見つけるためにもしっかりとした数字を使ってもらいたいという意味で私は質問させていただきましたので、もう一度ファルマバレーについて適切なのかどうか、あるいは県全体の数値の使い方をもう一度見直す考えがないのかどうかを、経済に関する考えがないかどうかをお答えいただければというふうに思います。
 もう一点、サッカー王国、難波副知事がお答えいただきました。今の流れからすると、一つはその二〇〇二年のサッカーワールドカップ以降、基金を設けてそれで若い世代の育成に努めてきたということでありました。確かにやってる事業はそういう事業でありますが、実際には基金をただ取り崩してそれに、細々とそういったものに支援してるというのが実情だと私は思っております。そういった意味でもしっかりと予算を県の事業として何かサッカーに関して力を入れてってほしいというのが願いであります。そういった意味でサッカー王国という言葉が入らないとサッカーに力が入らないという意味であります。
 それで、よく知事はお茶の都、花の都ほかにも都いっぱいありましたよね。でもこれは知事の言葉ですよね。御説明もいただきましたけども、静岡は茶の都だ花の都だって根拠があって話をされております。サッカー王国じゃない、サッカー王国とまだ言えない理由というものは何なんでしょうか。その点についてお考えあればお答えいただきたいと思います。よろしくお願いします。以上御答弁求めます。
○議長(杉山盛雄君) 渡辺経済産業部長。
○経済産業部長(渡辺吉章君) 深澤議員の再質問についてお答えいたします。
 適切な指標という形での御質問だということでございますが、ファルマバレープロジェクトについての指標につきましてはこの事業化件数それから人材育成数という形の指標については我々も設けておりますけども、こうした数値指標に加えてプロジェクトに参加する多くの主体が共通して目標を立ててそこに向かってプロジェクトを進めていくという意味で生産金額という形で一兆円、二兆円という数字を出させてもらってるのが現実でございます。議員御指摘のようにそのプロジェクトを進めることによって直接的なその企業の生産額をあらわして、それを足してその成果と言いあらわすのがわかりやすい指標だということは十分承知しているところでございますが、なかなか企業の多くがその生まれた生産額とか金額については秘匿とする状況が続いておりまして、把握がなかなか困難ということでその個別具体な金額の指標化をしてないというのが現実でございます。
 しかしながら、県民に対してわかりやすいそのプロジェクトの成果、目標、数値というのを示すのは非常に重要だというふうには我々認識しておりまして、このたびの総合計画の見直し等もありますのでその中で必要なその適切な指標についてのあり方を常に研究しながらそれを取り入れていくような形で皆様にその成果をお示ししたいと考えております。以上であります。
○議長(杉山盛雄君) 西田文化・観光部長。
○文化・観光部長(西田郁夫君) 本県のスポーツ施策についてのうち、サッカー王国静岡についての再質問についてお答えいたします。
 まず、本県にはJ1チーム二チーム含めJ参加チーム四チームございます。さらに難波副知事の答弁にございましたように国体においても成年男子で優勝するということでございまして、まさしくサッカー王国静岡ということで言ってよろしいと思っております。ただ総合計画のほうに記載がないではないかということでございますけれども、現在の総合計画におきましては、目標としている国体の総合順位八位以内に向け特定の競技に特化することなく全ての競技を対象に選手の育成強化、あるいは競技力を支える人材の養成を行うということとして策定しているところでございます。したがいまして次期総合計画におきましてはサッカーを初め多様なスポーツの競技力向上を図る施策を盛り込むということとしてございますけれども、議員御提案の次期総合計画にサッカー王国という表現を盛り込むということにつきましては本県がスポーツ全体の底上げを目指しているということ、それと他の競技種目との兼ね合いもございますのでこれについては十分検討させていただきたいと思っております。以上であります。
○議長(杉山盛雄君) 深澤陽一君。
       (十七番 深澤陽一君登壇)
○十七番(深澤陽一君) 御答弁ありがとうございました。
 要望を一点だけ。サッカー王国静岡、ほかの競技よりもと言うとちょっと差別的かもしれませんけども、ただほかの競技よりもこの本県のスポーツとしてサッカーは一つ飛び抜けていると私は思っております。そういった意味でぜひサッカー王国という言葉を盛り込んでもらいたい。少なくとも前回私が一般質問させていただいたときにもスポーツ産業のことを申し上げました。このスポーツ産業が成り立つものは恐らく野球、サッカー、バスケ、そのぐらいではないかなというふうに思います。そういった意味でも文化的な意味だけじゃなくてですね、この本県の経済にも影響するものがこのサッカーだと思っております。そんな意味でもやはりもう少しサッカーに思いを寄せていただければありがたいなというふうに思います。要望させていただきまして、以上質問とさせていただきます。ありがとうございました。

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