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本会議会議録

答弁文書

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平成30年9月静岡県議会定例会

野澤 義雄 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/28/2018番目)
答 弁 者農林水産戦略監


○農林水産戦略監(芦川敏洋君) 農業振興についてのうち、ミカンの機能性表示の推進についてお答えします。
 生鮮食品での機能性表示につきましては、平成二十七年四月の食品表示法改正に伴って制度の運用が始まり、三ケ日ミカンは温州ミカンの色素ベータクリプトキサンチンが骨の代謝の働きを助けるという科学的分析の裏づけにより全国で初めて届け出受理されました。その後もとぴあミカン、清水のミカン、西浦ミカンと続き県内四つの産地が機能性表示食品として販売展開するに至っております。
 こうした中、県では農林水産物の販路拡大を目指すふじのくにマーケティング戦略におきまして、首都圏を初めとする国内市場へ積極的に売り込んでいく品目の一つとしてミカンを位置づけ、機能性表示を生かした消費拡大策に取り組んでおります。
 具体的には、出荷の最盛期を迎える本年一月にJA静岡経済連と連携して首都圏内の大型商業施設でPRするとともに、健康意識の高い消費者に健康によいミカンを広く知ってもらうため都内や神奈川県の調剤薬局五十店舗でミカンを配りながら機能性の紹介を行いました。また今シーズンは皇居周辺を走るランナーに向けて試食を含めたPR活動を加えていく計画であり、静岡県産ミカンの愛好者をふやしてまいりたいと考えております。
 一方、ミカンの機能性表示の方法として産地の選果場から出荷する段ボールには明記されているのですが、小口の袋詰め販売が主であるスーパーマーケットなどの店先ではお客様へのアピールが不十分な状況にあります。そこで出荷段階からミカンの機能性を表示したパッケージの袋詰めを可能とする選果場の再整備を支援し、マーケットインの発想による競争力強化を図ってまいります。
 県といたしましては、できるだけ多くの消費者の皆様に選ばれる日本一のミカン産地を目指し機能性表示を生かした一層の消費喚起に取り組み、本県ミカン産業の発展につなげてまいります。
 次に、茶取引における粉引の見直しについてであります。
 古くからの商習慣である粉引は、納品される荒茶の中に含まれる粉末部分を減耗分として値引く行為ですが、生産者の間からは茶価の低迷による経営負担の高まりを背景に不透明な取引として疑問視する声が上がっているものと承知しております。一方粉引の実態は複雑で、生産者や茶商の意向も一様でないことから生産者団体であるJA静岡経済連と県内茶産地十一農協が連携して荒茶販売事業強化検討部会を設置し、実情の把握や問題点の整理を行い取引習慣の改善点について検討しており、県も部会に同席し適正な取引に関する関係法令の紹介や助言を行っております。
 その上で、こうした検討結果を踏まえJA静岡経済連からの要請があれば県茶業会議所は生産者と茶商との協議の場を設ける意向があることから、県は仲介役として生産者の意見や要望を的確に茶商に伝えられ建設的な議論が進むよう、協議の機会設定などについて茶業会議所を初め業界全体に働きかけてまいります。
 また、議員御指摘のとおり今年六月に食品等の流通の合理化及び取引の適正化に関する法律が成立し、国は食品等の流通調査や流通業者への指導、助言などを行うことができるようになります。同法は年内に施行される見込みとのことで県も具体的な運用方法などについて注視しているところです。
 県といたしましては、生産者と茶商がお互いに納得できるお茶の取引が実現し本県の茶業が持続的に発展するよう茶業界での課題解決に向けて鋭意努めてまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp