• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 議会補足文書

ここから本文です。

本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




令和5年9月静岡県議会定例会
蓮池 章平討論
発言日: 10/13/2023
会派名: 公明党静岡県議団


○議長(中沢公彦君) 以上で常任委員長の報告は終わりました。
 常任委員長の報告に対し、質疑はありませんか。
       (「なし」と言う者あり)
○議長(中沢公彦君) 質疑はないものと認めます。
 これから討論を行います。
 通告により、七十番 蓮池章平君。(拍手)
○七十番(蓮池章平君) 私は、公明党静岡県議団を代表して本定例会に上程されました第百四号議案から第百三十三号議案まで全ての議案に賛成の立場から意見を付して討論をいたします。
 まず、第百四号議案「令和五年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
 補正予算総額八十二億三千二百万円の中には、六月二日からの大雨被害への対応や事情変化により必要となった経費について編成がされました。住家に被害を受けた世帯に対する生活再建のための支援金や短期間に複数回被災した世帯に対する特別見舞金の支給費用が含まれており、速やかな執行に当たられるよう求めておきます。ただし短期間に複数回の被災についての考え方については十三月の期間設定となっておりますが、県内には二年前の大雨により被災し今年もまた床上浸水等の被害に遭われた世帯も多くそうした県民の皆様への支援も必要ではないかと考えますので、事業の組立てについては県民の実情をしっかりと注視して立案をすることを強く求めたいと思います。
 また、脱炭素経営の取組に向けた省エネ設備導入を支援するための中小企業等省エネ設備導入促進事業費補助金に八億円が積み増しをされております。温暖化対策は待ったなしの状況であり申請者に対する審査、交付決定の迅速化、丁寧な相談対応を求めたいと思います。
 次に、第百七号議案「知事の給与の特例に関する条例」についてであります。
 さて、この条例は一昨年の参議院補欠選挙の際に、知事のいわゆる御殿場コシヒカリ発言、県内市町の人口を比較しての差別発言に端を発し知事の辞職勧告決議案が県議会で可決をされました。それに対して知事は、辞職をされずに不適切発言のペナルティーとして自らの給与を返納すると発言をされました。しかし六月議会で知事がその給与は返納されておらず受け取っていたことが分かると、県民とは約束をしていない、議会からも一度も問われなかったので返納しなかったと議会へ責任転嫁するなど自らの責任を認めない対応に五十名の議員が不信任決議案に賛成する事態となりました。
 本条例を提出するに至った、この川勝騒動の根っこにあるもの、また本質は何であったでしょうか。
 現在、放映をされております大河ドラマ「どうする家康」に、出家した足利義昭が関白秀吉に次のように述べるシーンが出てまいります。もちろんドラマですから史実とは全く異なると思いますがこのように述べております。将軍であった頃山のてっぺんで下々の者がよく見え何でも分かっていたと思い込んでいた、しかし実のところは逆で霞がかかって何も見えていなかった、それは周りがよいことしか言わなかったからだ、自分はそうならないと思っていてもそうなるのだ、遠慮なく厳しいことを言ってくれる者がいてどれほど助かったか、てっぺんは一人ぼっち信ずる者を間違えてはならない、このように言うわけであります。
 さて、川勝知事の周りには副知事、部局長が数多くおられますが厳しく言ってくれる家臣はいるのでしょうか。
 一昨年、熱海の土石流災害で貴い二十八名の命が失われました。この災害が起こった要因に行政対応の失敗があったと県は認め、その根底には県庁の組織文化があったと認識を明らかにいたしました。全職員が組織文化を変えるための努力をしている最中ではあると思いますが、今議会、緊急質疑が行われた昨日の知事発言のようなずさんな情報管理の在り方を見ると、今の知事をトップとする危機意識の低い本県の体制では組織文化の改革などとてもできるとは思えません。県民の命や暮らしを守るどころかまた異なった形で県民の命を失う事態が起こるのではないかと懸念さえ広がってまいります。
 一昨年の辞職勧告の賛成討論でも申し上げましたが、県政を混乱に陥れるその根本原因は権力の魔性に知らず知らずのうちに取り込まれている知事自身の姿で、そのことに気づかなければまた混乱が起こりかねません。給与の減額に関する本条例に反対するものではありませんが給与を減額したからといって知事たる立場の者が県民を分断したことが許されるわけではありませんし、給与の減額が自らの保身から出たことであればなおのこと許されるものではありません。
 未来を担う子供たちに、今我が姿を見習って進めと胸を張って言えるのでしょうか。今回の一連の騒動の根本原因は何かをいま一度熟慮され権力という魔物に自らは侵されていないのか、厳しい声を聞く耳と受け入れる度量があるのかを見詰め直しそれがないのであれば身の処し方を考えるべきと申し上げます。公明党静岡県議団としてもそれでもなおと屈せず堂々と誠実に県政に当たられていくのかを見極め是々非々で進んでまいります。
 今、物価高騰に歯止めがかからず県民生活は厳しい状況が続いております。人口流出による社会減問題、超高齢社会への対応、自然災害への備え、景気、経済対策等喫緊の課題は山積をしております。これらの問題を解決するため緊張感を持って全職員が一丸となり県政運営に当たることを強く強く求めておきます。以上、議案に賛成する理由と意見を申し上げ討論といたします。(拍手)

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp