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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成26年6月静岡県議会定例会

増田 享大 議員(自民改革会議)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:06/25/2014番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 浜名湖花博二〇一四の成果と今後の取り組みについてお答えをいたします。
 浜名湖花博二〇一四の成果はたくさんございました。まず第一に、来場者が百三十万近くになったということです。これは御案内のように淡路花博十周年の先行事例を倣いながらやったものでありますが、淡路花博では十周年記念が八十万に達しませんでした。しかし私たちも八十万という目標を立ててやったわけであります。ハンディキャップは、向こうは神戸も大阪も京都という大都市もあります。こちらはそうした人数に恵まれていない中で、相手は八十万、こちらは百三十万近くまでいったと。画期的なことであったと思います。
 第二に、議員も御指摘のとおり多くのボランティアの方々が助けてくださいました。花を愛する方がいかに多いかと。また花を愛するように人々を導く方がいかに多いかということで、ガーデンパークでは四百人、フラワーパークでは二百人、計六百人近い方たちが毎日のように働いてくださったということであります。
 第三に、学校行事で約二万四千人の児童生徒が訪れています。そしてまた地元の小中学生や農業高等学校の学生さんが花壇づくりに参加してくださったということで、多くの子供たちに花に親しむ機会が提供されて、花を慈しみ、楽しむ心というものを植えつけたのではないかというふうに思っております。
 そしてまた第四に、県内の花卉農家が生産した四十三万株もの草花が植栽されまして、県内で育成された新しい品種や切り花の日持ちを向上させる新技術の紹介なども行われ、花卉産業の振興につながったものとも存じます。
 また、第五の成果としましては、会場周辺の宿泊客数が前年同期に比べて増大したというのも成果であったと存じます。
 そしてまた、このたび日本を代表する、あるいは世界トップクラスの庭園の展示ができたということで、すばらしい庭を見ることを通して庭を見る、庭をつくる能力が備わったのではないかというふうに思います。特にガーデンパークにおきましては花美の庭というのがあります。これはもともとクロード・モネのジヴェルニーの庭を模倣したものでしたけれども、十年たちましてあの北緯五十度以北にあるジベルニーと違いまして、私どもはたくさんのお花が咲きますから、向こうよりもきれいだと言う人がたくさんいたわけですね。ですからこのような花美の庭自体の力もありますし、石原さん、村松さん、塚本さん、吉谷さんなどのような名人が庭をつくっていただきまして、生活の中に花のある、そういう展示ができたということが大きい。総じて花のまちづくり、いや花の都づくりをしようという、そのきっかけにしよう、そのキックオフにしようというその目的が達成されたというふうに思っております。これが大きな成果ではないかと思います。
 こうした花博の成果を生かしまして、本県といたしましては、「春夏秋冬 花と緑のあふれるふじのくに『花の都しずおか』」を目指しまして、花の文化の継承と創造、花卉生産の振興、人材の育成と活動支援など、県民の皆様と一体となって取り組むこととしております。
 この七月には、「プラサ ヴェルデ」におきまして、ふじのくに花の都しずおかフェアを開催いたします。暮らしに潤いをもたらす花の魅力を紹介し、さらに特徴のある県産花卉をしずおか花セレクションとして選定いたしまして、小売店で記念日に花を贈る習慣とあわせて紹介することで県産花卉を買う、贈る、飾るという仕組みをつくり、花卉生産の振興につなげてまいります。
 また、花博で格別の人気のあった、石原和幸氏のプロデュースされたTogenkyo。これはことしもまたロンドン、チェルシー・フラワーショーで五回ですか、六回ですか、連続ゴールドメダルを取られたという世界的な方のつくられた庭ですので、これもそのまま終わってしまうのももったいないので多くの方々に日常目に触れていただけるように場所を変えてTogenkyoを設置したいというふうにも考えております。家庭や街角などさまざまな場所に花と緑のあふれる花の都しずおかの実現に努めてまいります。
 次に、交流人口の拡大についてのうち、「プラサ ヴェルデ」の利活用についてであります。
 県と沼津市が一体となって進めてまいりましたのが、この総合コンベンション施設「プラサ ヴェルデ」であります。これが来月二十日にグランドオープンできますこと、心より厚く御礼を申し上げたいと存じます。
 議員と同じ認識を持っておりました。沼津の町がますます沈滞しているという認識でした。もし当初の予定どおりの「プラサ ヴェルデ」の建設が行われていると大して人は来なかったと思いますね。県と市が初めて一体的に協力してつくったものなんです。ここからここは県、ここからこちらは市という、そういうばらばらの管財課だけがただに機能とお金だけを考えたものではありませんで、「プラサ ヴェルデ」は沼津の景勝地、千本松原をコンセプトに、県産材の活用、屋上庭園の設置、壁面緑化等々、景観と環境に配慮するとともに国際会議も可能なグレードの高い会議場に展示場とホテルが併設された全国でも数少ない総合コンベンションとしてオープンすることになります。
 その上、もちろん首都圏から約一時間という交通の利便性もございます。周辺に富士山、伊豆という世界標準の資産もございます。すなわち多彩な観光資源にも恵まれているので、そうしたもののネットワークの拠点になるというのが「プラサ ヴェルデ」であります。
 こうした強みを生かしまして、首都圏でコンベンションを開催してきた学会や業界団体、企業等を重点的に訪問して今誘致活動を行っています。今年度からは国際会議や医学系の学会などに誘致実績のある民間企業を指定管理者といたしまして、その営業力を活用して国際大会や全国規模の学会の誘致を進めているところです。さらに沼津市と連携いたしまして県東部地域に集積している医療健康関連企業や研究機関、地元の文化団体、教育機関等へのきめ細かな広報営業活動を行い、地域の交流拠点としての利活用を図ってまいる所存です。グランドオープンを飾るフラワーデザインの国際競技会アジアカップ二〇一四を初め日本脳低温療法学会、ソフトウエア産業の全国会議であるSPI Japan 二〇一四などコンベンションの申し込みも既に百件を超えている状況で、うれしい悲鳴を上げております。
 先般プレイベントとして、この二十二日にふじのくにづくりの宣言も含めた富士山世界文化遺産登録一周年記念の式典を行いましたけれども、そこに初めて来られた横内山梨県知事あるいは遠山敦子元文科大臣など瞠目されていました。すごいということでありましたので、これはまさに県と市が沼津のアイデンティティーというものを千本松原に求めた結果だと。さらに今は何と、それを通してホテルを建てたいというそういう申し込みが来ているということで、今まで沈滞してきた沼津市がV字型に回復するきっかけになるかなという期待も持っております。
 次に、ラグビーワールドカップ二〇一九招致に向けた取り組みについてであります。
 ラグビーワールドカップの小笠山総合運動公園エコパスタジアムへの招致は、世界最高レベルのプレーを間近で観戦することにより県民の皆様のスポーツへの関心を高めるよい機会となるほか、世界遺産富士山を初めとする本県のさまざまな魅力を全世界に向けて発信する好機であります。また翌年二〇二〇年開催の東京オリンピック・パラリンピックの合宿誘致もあわせ県民の皆様と一体となって取り組むことによって、スポーツのみならず文化、観光、産業など幅広い分野で世界の皆様との交流を進展させ、地域の活性化を図る絶好の機会ともなります。開催地として全国で十から十二の会場が想定されておりますが、本県が立候補を予定しておりますエコパスタジアムは議員御指摘のとおりすぐれた施設やアクセスが整っており、森喜朗元首相――ラグビーにおきましてもオリンピック・パラリンピックにおきましても日本の組織委員会のトップでありますけれども――御視察のときには多家議長、また私、同席いたしましてお褒めの言葉を直接にお聞きすることができました。
 こうしたことから、去る六月十三日に行政機関、競技団体、経済団体等の代表者によるラグビーワールドカップ二〇一九静岡県招致委員会を立ち上げました。本格的な招致活動を開始したところです。今後は、十月末に提出を予定している開催希望申請書の作成、来年三月の開催地決定に向けまして県を挙げての招致機運の醸成、ラグビーワールドカップ二〇一九組織委員会への働きかけなどに取り組んでまいります。
 ただ、最近になって知ったことなんですが、私は当初、ワールドカップをしたあのサッカーのフィールドがそのままラグビーに使えるというように思っておりました。ところが実際はラグビーのフィールド、グラウンドはそれを広げなくちゃいかんということであります。したがってそれはトラックにかかるわけですね。そうするとトラック競技に対して支障が出るということを知りまして、その支障をどのようにすれば少なくできるかについて、これは本県の陸上関係のトップの方々とお話をする時期が来ているというふうに思っています。何とかこのラグビーワールドカップの本県招致を成功させると同時にほかに迷惑がかからないようにもしたいというふうに思っておりまして、本県のスポーツの発展のために最大限に活用したい。活用できるように全力で取り組んでまいります。
 次に、沼津駅付近の鉄道高架事業についてであります。
 これは、平成二十二年二月に強制収用はしないとしてから凍結状態になって四年間全く変わっていないという御指摘でございましたが、それはちょっと違う認識です。五年前、原町の方、沼津の方、JR貨物、そして沼津市、それぞれが皆ばらばらで、また県もそのばらばらを統一できるだけの力がなくて全く動かないと。つまり凍結していたわけです。別の言葉で言うとデッドロックだったわけですね。この凍結を解凍するためにどうしたらいいかということで解凍作業を進めました。初めて四年前に賛成者と反対者が顔を合わせられた。これは大変大きなことでした。これを組織的にしたのがPIだったわけですね。
 そして、私に決断をするべしというふうに言ってくださっているのは大変ありがたいんですが、まだばらばらなので、もうあの計画は中止しますという決断をしたとします。どうなるでしょうか。あるいは強制収用をして計画どおり実行しますというふうに決断したとします。どうなるでしょうか。もう結果は目に見えています。決して市民の方々の幸福にはつながらないわけですね。ですから私が決断ができる環境をつくらねばなりません。そしてそれはつくられてきています。
 JR貨物は今まで高みの見物を決めてこられたようでしたけれども、このたび原町の方々のことを思って防災の観点から鉄道をまたぐ高架橋、これをつくることに同意していただき、JR東海もあわせて同意していただきました。あるいはまた、吉原にも貨物駅がございますけれども、そこの荷物を持ってくるんじゃないかという地元の方々の御懸念に対してそういうことはしないということを文書で回答されました。そしてまたPIも含めて一切御関与されてこなかった沼津市はPIの下支えをしていた本県の職員を採用してくださいました。そしてまた沼津市の商工会議所の会頭は全て川勝に任せるという御決断をしてくださいました。市長さんも御一緒です。沼津市につきましては私も何十回となく訪れ、ついこの二十二日も訪れてまいりました。その訪れた先は原町と、そしてまた内港であります。その内港、原町、さらに内浦というところは沼津市長さんがなかなか前に進めないので川勝に任せたいということでありましたので、そういうことからこれも大きな進歩です。
 ただ、今それぞれがなさっておられる、相手のためを思い自分たちが何ができるかということの提案。これはまだ決断ができる環境ではありません。ですから、もう一歩それぞれが環境をつくっていただいて決断をさせていただきたいというふうに強く望んでいるところであります。
 ですからこれは決めるときは決めるんだというふうな、そういういきがることの話ではありませんで、それぞれの皆様方の幸福につながるようにしなければならないと。そのためにはお立場の違う方がたくさんいらっしゃるわけですから譲り合わねばならないということで。しかし譲り合った中で将来子孫に何を残したいかということについては、沼津の市街地の方もそれから原町の方も既に提案をされ御了解をいただいておりますので、それに向けてそれぞれ役に立てるように、そしてそこのところを約束した川勝に任せると言っていただければ、私はそれに向けて私の力を、微力とはいえ全力を尽くしてその目標に向けて実現をするというかたい決意をしているところであります。以上であります。

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