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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和元年9月静岡県議会定例会

山田 誠 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/26/2019番目)
答 弁 者副知事


○副知事(難波喬司君) リニア中央新幹線整備における課題についてお答えをいたします。
 ユネスコエコパークに登録されている南アルプスは、その地質構造が他に類を見ないほど複雑で生態系も極めて脆弱であります。このような南アルプスにおいて行われる大深度のトンネル工事には大きなリスクが伴います。
 このため、現在トンネル湧水の全量を大井川水系に戻すことを前提に中央新幹線環境保全連絡会議の専門部会におきまして工事に伴うリスクの明示とその回避、低減に向けて科学的根拠に基づきJR東海と対話を重ねているところであります。協定締結に向けた議論を行うためには工程表が示されることが望ましいと考えております。
 先月八月二十日ですが、その専門部会の委員との意見交換におきまして工事の進展に伴ってどのように湧水が大井川に戻されるのかという一種の工程が示されました。またこの中で山梨県境付近のトンネル掘削の工程が明らかにされました。この工程ではトンネルを山梨県側から県境を越えて静岡県側に掘ることになります。掘削の速度から考えるとトンネル湧水が山梨県側に十カ月間程度流出する。トンネル湧水  これは静岡県側のトンネル湧水ですが  それが山梨県側に十カ月間程度流出するという問題が判明いたしました。
 このような工法は静岡県として容認できるものではありません。よって現時点ではこの工法を前提とした全体工程について意見交換を行う段階にはないと考えております。
 現在は、専門部会において事業着手前に必ず行わなければならないリスク管理に関する対話を行っているところです。この会話が適切に進めば協定締結につながると考えております。
 想定されるリスクとしてですが、大きく分けると四つあります。
 一つ目は、トンネル湧水の大井川流域外への流出に伴う河川流量や地下水量の減少です。
 二つ目は、地下水脈の変化による地下水位の低下です。
 三番目は、重金属等の有害物質を含む湧水、あるいは水温等の水質が河川とは異なるトンネル内の湧水が河川へ放水、流入することによる河川の水質の悪化、変化です。
 四つ目は、沢がれによる生態系への壊滅的影響です。
 これらにより引き起こされる大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境への著しい影響をいかに回避、低減することができるか、これが課題であると考えております。
 今後、この課題解決と県民の皆様の不安の払拭に向けまして現地調査で得られたデータに基づく解析結果、あるいは環境保全計画について具体的な資料をJR東海から提出を求めます。それをもとに水量、水質の確保、自然環境の保全について科学的根拠に基づき粘り強く対話を進めてまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp