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令和4年12月静岡県議会定例会
盛月 寿美 【 討論 】 発言日: 12/21/2022 会派名: 公明党静岡県議団 |
○議長(藪田宏行君) 次に、二十七番 盛月寿美君。
(二十七番 盛月寿美君登壇 拍手)
○二十七番(盛月寿美君) 私は、公明党静岡県議団を代表して本定例会に知事から提出されました第百三十五号議案及び第百七十七号議案静岡県一般会計補正予算外全ての議案に賛成の立場から若干の意見を付し討論をいたします。
第百三十五号議案「令和四年度静岡県一般会計補正予算」は、主に九月に発生した台風十五号による豪雨災害に対応するために必要となる経費と物価高騰対策に必要となる経費であり、公明党静岡県議団として十一月七日知事に対し緊急要望をした内容が随所に反映されています。
台風十五号による災害への対応として、被災中小企業再建支援事業費助成三億八千万円、わさび田災害復旧事業費助成一億五千五百万円をはじめ台風十五号により被災した中小企業や農家への支援、復旧経費が盛り込まれました。本事業の実施により直接被災した中小企業、小規模事業者の事業再建のための支援、壊滅的な被害を受けた農家の復旧への支援が確実に進むことを期待しています。
NPO物価高騰対策緊急支援事業費助成の七百万円については、九月補正予算では支援の手が行き届いていなかったNPO法人の事業継続を支援するためコスト削減や支援者拡大の取組に係る経費を助成するもので我が会派の要望に沿ったものであります。
制度概要は補助率三分の二、補助上限額二十万円でありますが、県内にNPO法人は十一月二十五日時点で千二百三十七団体あり、さらに今回対象となる県外法人であっても従たる事務所が県内にある法人も含めると千三百四団体あります。全ての対象法人に対し通知を出して制度の周知を行うと聞いておりますが、今回の補正額七百万円で必要とする法人全てに対し支援できるのかという懸念もあります。申請受付から支給まで円滑な事務を行っていただくことと万が一予算が不足する場合の対応も考慮すべきという点は申し添えておきます。
さらには、NPO法人と同様の活動内容であっても一般社団法人等は今回の制度対象外であります。同じく物価高騰等の影響を受けている現場の実態を踏まえ今後必要な支援策を講じていただくことを求めます。
あわせて、障害者の日用生活用具給付等事業について、購入時の値上がり分への支援が重要と考えます。市町と連携し引き続き実情に沿ったきめ細かな対応を求めます。
第百七十七号議案「令和四年度静岡県一般会計補正予算」のうち、中小企業等物価高騰対策緊急支援事業費助成三十七億三千万円の増額補正については、我が会派としても十二月一日知事に対し緊急要望を行い事業費の増額を求めていたものであります。
本事業は、長引くコロナ禍、物価高騰下で大変苦しい思いをしている中小企業、小規模事業者等にとって大きな希望となっており、私も地元でこの事業を案内すると皆さん助かると言って喜んでくださいました。しかしながら十一月二十八日申請受付開始直後にシステムダウンし受付を一時停止するという事態になってしまったことは県の大失態でありました。
現在申請受付が再開されていますが、十二日から開始された郵送での申請に変更した企業も多く見られます。一日も早く申請したい気持ちと県のシステムへの不安感も残っているのではないかと考えます。デジタル化を進めていく中にあって今回それに逆行する結果となったことは非常に残念であります。二度と不具合を発生させることなく円滑に事務を行い、今回申請があり審査に適合した全ての事業者に対し確実に補助金が支給されるよう求めます。
以上、本定例会に提出された全ての議案に賛成の立場からその理由と若干の意見を申し上げ討論といたします。全議員の皆様の賛同を心からお願い申し上げます。(拍手)
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