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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成31年2月静岡県議会定例会 質問


質問者:

深澤 陽一 議員

質問分類

一般質問

質問日:

02/22/2019

会派名:

自民改革会議


質疑・質問事項:

1 東京ガールズコレクションの成果と今後について
2 日本平夢テラスについて
3 静岡市清水日本平運動公園球技場について
4 果樹研究センターの跡地利用について
5 今後の清水港について
(1) 清水みなとまちづくり公民連携協議会
(2) 新興津地区の小型船だまりと人工海浜へのアクセス
6 大学コンソーシアムについて


○副議長(落合愼悟君) これで佐地茂人君の質問は終わりました。(拍手)
 次に、十七番 深澤陽一君。
       (十七番 深澤陽一君登壇 拍手)
○十七番(深澤陽一君) 済みません。ちょっと花粉症で喉がやられておりますので失礼いたします。
 私は、自民改革会議の所属議員として県政の諸課題について通告に従い知事、副知事並びに関係部局長に一括質問方式にて質問をさせていただきます。
 初めに、東京ガールズコレクション――TGCの成果と今後についてお伺いいたします。
 本年一月十二日、静岡市のツインメッセを会場として東京ガールズコレクションが開催されました。このことについて六月の定例会で質問させていただいた際には本県の課題として若い女性の転出超過が続いておりこの状況に歯どめをかけることが喫緊の課題であること、そしてこのイベントを通じて若い女性をメーンターゲットに静岡県の魅力を発信していくことが目的だと吉林副知事から御答弁をいただきました。
 その後、正直全く未知だと思われる若い女性の趣向と向き合いながら吉林副知事を先頭に当日まで御苦労いただいていたことは承知をしております。結果私の感想ではありますが大成功であったのではないかと思います。
 来場者数がおよそ二万人と伺いましたが、メーン会場はチケット制で販売開始後すぐに売り切れたことから混むのは想像できましたが、南館の無料で入れるイベントスペースもシャンソンを初め多くのブースに人が並んでにぎわい、またその多くが若い女性でふだん見たこともない光景でありました。そして大変失礼な言い方ですが、意外だったのがメーン会場に設置された静岡県のブースに写真を撮るための行列がスタート直前までできていたことには驚かされました。こちらは県の若手職員によるアイデアだったと伺いました。
 川勝知事も静岡県を力強くアピールするために遠州織物で仕立てた着物や駿河げたで登場され、後に伺ったのですがこの日のためにわざわざ仕立てたという熱の入れようで、またステージでは横に立っていた地元出身のモデルに脱いだ着物や扇子を持たせるなどハンガーか棚のような扱いで、私はそれをドキドキしながら見ておりましたが全力でアピールする姿は知事らしさが十分出ていたと思います。
 当日、残念ながらチケットが売り切れて購入できなかった方々が諦め切れずにチケットを探している話も多く聞き、潜在的にも今回の来場者以上の関心はあるものと感じております。今回は初めてで疑心暗鬼で協力を見送った地元企業もあったと承知をしておりますし、開催してみてわかることもあったと思います。そういった意味でできたら第二回目についても前向きにお考えいただきたいと思います。
 そこで、質問させていただきます。今回開催された東京ガールズコレクションにおいて県の事業としてはどのようなことをされ、それらに関して県としての自己評価はどのようなものかをお伺いいたします。また具体的な成果がありましたら御説明ください。そして来年度事業として第二回目について現時点でどのようにお考えか、お答えください。
 次に、日本平夢テラスについてお伺いいたします。
 昨年十一月にオープンした日本平夢テラスは、既に目標の来館者数三十万人を突破し期待どおりのにぎわいを創出しております。私の知り合いの観光業者の方も無料で楽しめる施設ができたので清水のツアーが組みやすくなったと話を伺っており、今後建設中の静岡市の三保松原ビジターセンターが完成するとさらに滞在時間も延び地域の活性化につながるものと期待をしております。
 さて、期待どおりのにぎわいにはつきものでありますが駐車場不足による混雑が、特に週末は発生していると伺っております。限られたスペースの中で広げなければならないので限界はあると思いますが、今後知事が以前の御答弁でおっしゃられていたようにラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックの開催により国内外からの観光客の来場に期待されているならばそれに備えなければなりません。また現在も駐車場から日本平夢テラスまで階段ではないのですが、坂道ということで歩くことが大変な方には少々きつい道路形状になっていると思います。
 今の時代、障害者も高齢者も問題なく利用できることが求められ解決しなければならない問題であると思います。しかしいずれの課題もにぎわっているからこそ起きていることで、夢テラスに行ってすばらしい景色を見てみたいという期待からの要望ですのでうれしい悩みだと思いますが、何とか具体的な手段を考えて早急に対応していただきたいと思います。
 そこで質問です。日本平夢テラスの駐車場に関する現在の課題を県としてどのように把握し、今後どのようなことを考えておられますでしょうか。また日本平夢テラス及び駐車場からのアクセス等、障害者や歩行が困難な方のための対策について県としてどのように考えておられますでしょうか、お答えください。
 次に、静岡市清水日本平運動公園球技場、通称IAIスタジアムの建てかえに関する知事の考えについてお伺いいたします。
 IAIスタジアムについては、三年前の一般質問において質問をさせていただきました。当時からスタジアム基準を満たしていない状況で、このままだとJリーグライセンスを剝奪されるのではないかと話題が出たり相変わらず解決していないアクセスの課題から、新たなスタジアム建設への市民やサポーターの期待はさらに高まっていると感じております。
 さて、そのような中、川勝知事は新春のテレビ番組においてIAIスタジアムについて前向きなお話をされておりました。特にその中で、日本平の夢テラスを一緒にしたでしょ。同じような形で応分の負担をそれぞれがしながらできればいいと思いますと、静岡県と静岡市の関係性に関する御発言は注目する点であると思います。
 応分の負担という表現は非常に曖昧な表現であると思いますが、しかし三年前の御答弁ではお金は市のものですよと御発言されていたように、負担については全く考えていなかったことから考えると前進をしております。金銭的な負担以外にも最近は浜松篠原地区への野球場建設にしても津波浸水区域にも前向きに集客施設を検討されておりますが、そのノウハウも含めて県市連携で推し進めていただきたいと思います。そのために私も機運醸成に努力してまいりたいと考えております。
 そこで質問です。静岡市清水日本平運動公園球技場の建てかえに関する応分の負担という御発言について知事は具体的にどのような連携の形を考えておられるのでしょうか、お答えください。
 次に、果樹研究センターの跡地利用についてお伺いいたします。
 この件につきましては、二期八年の間取り組んでまいりまして最近では毎回質問をさせていただいておりますが、昨年の六月定例会における私の一般質問で篠原戦略監から事業実施に関心のある民間事業者から提案募集を行い、今年度中を目途に基本計画を策定すると御答弁をいただきました。間もなく年度末になります。事前に伺ったところによると事業主体になる意志を持って応募してきた事業者は一社。その事業者も詳細は知り得ませんが、事業者側が示す条件が整えばということだと伺いました。
 もともと民間による投資を得るのに難しい土地であるとは思っておりましたが、しかし今回応募一社ということで県としての選択肢もない中で、その提案が採択されなければ今年度中の基本計画策定ができないことになります。ですが無理に結果を出すことも期待をしておりません。もし採択ができなければ、昨年六月定例会で質問させていただいたように緑地公園など暫定的な利用も一案であると考えます。
 そこで質問をさせていただきます。
 まずは、現在応募してきた提案についての検討状況について御説明をお願いいたします。あわせて基本計画について今年度中に作成できる見込みでしょうか、お答えください。
 二点目、整備の前提として駒越地域の避難場所としての要望も今まで確認し続けてきたとおり含まれているのでしょうか、お答えください。
 三点目、今回の提案が万が一採択されず基本計画も策定できなかった場合、緑地公園など地域の方が利用し管理できる暫定的な施設として整備してみてはいかがでしょうか、お答えください。
 次に、今後の清水港についてのうち、清水みなとまちづくり公民連携協議会についてお伺いいたします。
 当協議会は、清水港とその周辺のグランドデザインを策定することを目的に今年度設立され、その策定過程で行政関係団体だけではなく市民県民の皆様を巻き込む方法で行われるのが当協議会の特徴であると認識をしております。今まで公共サインなどの相談に対して、臨港地区は県ですが港湾道路より陸側は市だからと県は余り主体的に課題を受けとめていただけませんでしたが、今回そのような状況がなくなることは港を活用したさまざまな活動の追い風になるものと期待をしております。
 さて、間もなく一年を迎える協議会で検討されているグランドデザインと並行して清水の港湾水域と臨港地区に関して検討している清水港長期構想、静岡市が清水港の後背市街地に関して検討している国際海洋文化都市構想があります。全て清水港の将来を描く大切なものでありますが検討エリアが重なっているものであり、特に二つの構想はふだん私たちが目にしにくいものなのでグランドデザインとの関係性を明確にしていくことは必要であると感じております。
 そこで質問ですが、清水みなとまちづくりグランドデザインと清水港長期構想と国際海洋文化都市構想の違いとはどういったものなのか御説明いただきたいと思います。お答えください。
 二つ目の質問として、協議会では十二月にワークショップを開催されましたが本年に入ってはまだ何も市民向けの取り組みは行われておりません。昨年年明けにも市民向けのセミナーのようなものを開催するとされておりましたが、今後協議会での計画はどのようになっておりますでしょうか、お答えください。
 次に、今後の清水港についてのうち、新興津地区の小型船だまりと人工海浜へのアクセスについてお伺いいたします。
 新興津地区は、大型の貨物船が二隻同時に着岸できるバースが整備され、さらには世界最大級のコンテナ船に対応できるガントリークレーンも建設中など清水港の新しい物流拠点として整備が進められております。それに合わせ漁船などの小型船係留施設と市民を初め多くの人が海に親しむことができる人工海浜が整備される予定になっております。これまで政治状況の変化の中で予算配分が少なくなるなど事業の進捗に影響が出たことがありましたが、今は平成三十年代半ばの完成を目標に事業が進められていると認識しております。
 さて、地域住民もその進捗状況に大変関心を示されているのですがその計画の中でまだはっきりと示されていないのがアクセス方法です。徒歩に関しては旧国道一号線側から国道一号バイパスを渡って人工海浜側に行くのですが、避難場所も兼ねて県がやっていただけるものと以前当局側から説明があったと認識をしております。
 車でのアクセスですが、特に国道一号バイパスからのアクセスに関しては徒歩のアクセス道路と重なったり国道五十二号からのランプと非常に近いといった課題があるので技術的にも難しいものだと想像いたしますが、現時点では検討されているのかどうかもわかりません。いずれにしても小型船だまりと人工海浜の両方が完成した際には、当然必要なインフラですのでしっかりとした計画のもと進めていただきたいと思います。
 そこで質問いたします。
 新興津地区の小型船だまりと人工海浜へのアクセスについて、どこが事業主体となりどのようなスケジュールで検討を進め整備につなげていくのかについてお伺いいたします。
 次に、大学コンソーシアムについてお伺いいたします。
 今回の質問に当たり、改めて過去の本会議での私の質問に対する県当局からの答弁を読み返してみました。
 平成二十三年六月の質問に対する御答弁では、東静岡に若者から大人まで集い、学びの場、生涯学習の場として大学コンソーシアムをハードも含めつくってみたいというような御説明をされておりました。
 それが、平成二十五年十二月定例会では東静岡駅南口県有地は学生を初めとする若者が集う学住一体のまちづくりの中核を担うものにする、その一部の機能として大学コンソーシアムがあると大学コンソーシアムの位置づけが若干小さく感じられる御答弁をされた一方で、つくるのは大学コンソーシアムにホテルを兼ねたような施設という御説明をされ、やはりつくられる施設の核は大学コンソーシアムでありました。
 そして、平成二十七年二月定例会において初めて文化力の拠点というコンセプトが示され、大学コンソーシアムはその一部でそのほかに富士山や和の食文化、花の文化――当時は花の都ではありませんでした――それに茶の文化といった総花的な構想になったのはこのときでした。
 そして、平成二十九年九月江間議員の代表質問での御答弁において県立中央図書館の全面移転が表明され、その中ではもうほとんど大学コンソーシアムがこの地域の学びの場やにぎわいの核に位置づけられることはなくなりました。現在検討されている東静岡の文化力の拠点内での大学コンソーシアムの機能は、一フロアのさらに一部分に留学生支援の機能とグローバル人材育成のための若者の学び、交流の機能などだけと伺っております。
 中央図書館が全面移転することについては全く問題はありません。しかしそもそも若者から大人までの生涯学習の場、学住一体のまち、東静岡の中核を担う機能を目指してきたのは大学コンソーシアムですから現在の位置づけには非常に違和感を感じます。つまり一つの新しい町のにぎわいを生み出そうと知事就任以来およそ九年余りをかけてやってきたことを考えると、今の文化力の拠点内での位置づけとはかけ離れ過ぎていて理解できないということです。
 知事は以前丸投げはしません、目に見える形にして示し市民県民にもんでもらいいいものに改善していくと申されておりましたがその結果が今の形なのでしょうか。私の考えとしては東静岡における大学コンソーシアムの未来があるのであれば、事業規模を初め取り組みが不十分だと感じております。それを担う体制も事務局が余りにも小規模な気がいたしますし、周囲のサポートも今ひとつのような気がいたします。そういう点から図書館移転を機に今まで進めてこられなかった東静岡での核としての大学コンソーシアムを自然消滅させようとしているのではないかと感じております。
 そこで質問ですが、現時点で知事の思い描く大学コンソーシアムとはどのようなものでしょうか。また体制の強化についてどのようにお考えでしょうか。さらに今後東静岡において大学コンソーシアムには何を期待されますでしょうか、お答えください。以上、私の質問とさせていただきます。
○副議長(落合愼悟君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 深澤議員には、花粉症にあられるとのことでございますがどうぞお大事になさってください。
 幾つかの質問をいただきましたけれども、私のほうからは静岡市清水日本平運動公園球技場についてお答えをいたします。
 議員御指摘の私の発言は、平成三十一年の新春インタビューにおきまして清水駅周辺における新サッカースタジアムの整備を実現したい夢としてお答えしたものであります。ことしのラグビーワールドカップ、来年のオリンピック・パラリンピックの本県開催を捉えスポーツを通じて静岡県を元気にしていきたいという思いの開陳であります。
 静岡市清水日本平運動公園球技場は、平成三年六月当時の清水市がサッカーのまち清水のシンボル的な施設として整備し、現在静岡市の所有となっております。一方観客席の屋根のカバー率や洋式トイレの数がJリーグクラブライセンスの施設基準を満たしておらず、平成二十六年七月には清水エスパルスやJリーグチェアマンから静岡市に対して新スタジアムを整備するよう要望がなされたと承知しております。以後静岡市の動きはありません。
 このため、交通利便性が高く世界に誇る富士山や駿河湾を間近に望む清水駅周辺に新たなスタジアムを整備すれば、県や市にとって誇りと言える清水エスパルスを励ますことになると考えます。
 新スタジアムの整備につきましては、まずは地元静岡市や民間が中心となって進められるとともにスタジアム単体で議論するのではなくまちづくり全体の視点からその有すべき機能、周辺地域に整備すべき施設のあり方等を含め広く議論がなされるべきものと考えております。そのような議論の中でおのずと県の担うべき役割も明らかになっていくものと考えております。
 今後、県民や静岡市民の皆様からの新スタジアム整備に向けた具体的な行動が沛然と起こり県都静岡にサッカー王国しずおかのシンボルとなる新スタジアムが整備され、そこを基点にスポーツを通じた活発な交流が展開されることを強く希望いたします。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁を申し上げます。
○副議長(落合愼悟君) 吉林副知事。
       (副知事 吉林章仁君登壇)
○副知事(吉林章仁君) 東京ガールズコレクションの成果と今後についてお答えいたします。
 TGCしずおか二〇一九では、県内外からの来場者に加えましてLINEでの生中継を約七十万人が視聴し出演者がSNSで遠州織物や食の魅力を拡散するなど、非常に高い集客力と情報発信力を実感いたしました。現在詳細な分析を行っているところでございますが、経済波及効果に加えまして高いPR効果もあったものというふうに考えております。
 県の取り組みを検討するに当たりましては、最も重視したのは来場者の大半を占める若者、特に若い女性への発信力をいかに高めるかという視点であります。このため県内の若者の積極的な参画によりますプロジェクトチームを立ち上げ、そのアイデアをもとにノウハウのある主催者の助言をいただきながら完成度の高いコンテンツとするよう努めたところであります。四季折々の遠州織物のコーディネートを提案するPRステージ、花のパネルとお茶の香りの演出によるPRブース、富士山や食をテーマとするPR動画、県産食材を使用したインスタ映えするケータリングの提供など本県のコンテンツは若者の意見を具体化したものでございます。その結果議員御指摘のように、ブースで来場者が列をなすなど若者に訴求力のある発信につながったものと評価をしております。
 アイデアをいただいた若者からは、地域の魅力を再認識できたとの感想もあり郷土に対する誇りと愛着を生む機会ともなりました。また遠州織物の事業者からは若者が求めるデザインやコーディネートを人気モデル等から直接伺う場になったとの声もあり、マーケットインにも通じる取り組みであったと考えております。
 協賛企業や主催者も、今回の取り組みを高く評価し継続開催に前向きでありますことから関係者と協議し来年度の開催に向けて取り組んでいくことといたしました。当初予算に開催経費を計上し本会議にお諮りしているところであります。
 女性を中心に若い世代に抜群の知名度を誇る東京ガールズコレクションを最大限に活用し、若者が静岡を訪れてみたい住んでみたいと感じられる取り組みとなりますよう、主催者を初め静岡市や地元経済界とも連携を図りながら来年度の開催に向け準備を進めてまいります。以上であります。
○副議長(落合愼悟君) 渡邉文化・観光部長。
       (文化・観光部長 渡邉眞一郎君登壇)
○文化・観光部長(渡邉眞一郎君) 日本平夢テラスについてお答えいたします。
 日本平夢テラスは、年間目標である来館者三十万人を二カ月余りで達成するなど大変多くの皆様に御来館いただいております。このような中ことしの正月の三が日は来館者が連日一万人を超え、清水側から山頂に向かう道路におきまして一時的に渋滞が発生いたしました。日本平夢テラスのオープンに際しましては多くのお客様の来訪を想定いたしまして、既存の駐車場に加え臨時駐車場を確保するとともに駐車場への誘導員を配置したところであり正月三が日も駐車升自体が不足することはありませんでしたけれども、実際に駐車が可能な場所への誘導をスムーズにできなかったこと、これが渋滞の主な原因であったと認識をしております。このため清水日本平パークウェイから駐車場への誘導を円滑に行うよう交通誘導員と誘導看板を追加配置したところであり、それ以降渋滞はほとんど発生しておりません。
 静岡市では、日本平公園整備計画に基づきまして来年度から日本平山頂エリアに駐車場の増設を段階的に進めていくこととしておりまして、県といたしましては静岡市の整備状況を踏まえ市と連携して引き続き交通誘導員を配置するとともに、臨時駐車場から日本平夢テラスに至る遊歩道の改良を行うなどスムーズに来館していただけるよう対応してまいります。
 また、駐車場から日本平夢テラスへの坂道はお年寄りや足腰の自信のない方などにとって負担となっており、誰もが容易に快適に移動できるよう対策が必要であると考えております。駐車場からのバリアフリー対策につきましても現在静岡市において検討を進めているところであり今後県も積極的に参画をし、例えば自動運転カートを活用するなどの先進事例の導入可能性も含めて研究するなど来場者の皆様がストレスなく快適に移動できるよう対策を講じてまいります。
 県といたしましては、引き続き静岡市と連携をして障害のある方や高齢者を初め誰もがいつでも快適に日本平夢テラスを楽しめるよう、来館者の利便性向上に取り組んでまいります。
 次に、大学コンソーシアムについてであります。
 ふじのくに地域・大学コンソーシアムは、平成二十六年の設立以来本県の高等教育機関が中心となり行政、経済界等と広範なネットワークを形成し地域の知の拠点として教育研究機能の向上や地域発展への貢献を目指しているところであります。最近では市町会員が着実に増加するとともに、昨年八月には経済四団体との包括連携協定が調印され私立大学を中心に若者の定着を目指し企業経営者と学生の交流会の開催に取り組むなど、行政、経済界と連携した体制が整ってきたところであります。
 こうした体制のもとで、各大学とコンソーシアム事務局が役割分担をしながら単位互換授業や大学間連携による共同研究への助成などに取り組んでおりますが、グローバル化への対応や社会人の学び直しとなるリカレント教育の推進、ICTを活用した事業展開など取り組むべき課題も数多くあり一層の機能強化が必要であると認識をしております。
 こうしたことから、まずはグローバル化への対応といたしまして県内高等教育機関への外国人留学生の受け入れや日本人学生の海外留学を促進する留学コーディネーターを大学コンソーシアムに設置することとし、そのための予算を本議会にお諮りしているところであります。
 東静岡地区に整備する文化力の拠点につきましては、基本コンセプトである創造・発信、学ぶ・人づくり、出会い・交わるの早期実現に向け取り組んでいるところであります。この拠点に公的施設として整備を予定している新しい知的空間におきまして、大学コンソーシアムがこれまで実施してきた語学、地域学等の教育や学生、企業、地域との交流といった学びやにぎわいの場の創出に加え新たにグローバル人材を育成する機能を担うなど、県立中央図書館とともに知の拠点の中核としての役割を果たすことを期待しております。
 県といたしましては、今後学生、企業、行政が一層連携して地域の発展に貢献できますよう大学コンソーシアムを積極的に支援してまいります。以上であります。
○副議長(落合愼悟君) 篠原知事戦略監。
       (知事戦略監 篠原清志君登壇)
○知事戦略監(篠原清志君) 果樹研究センターの跡地利用についてお答えいたします。
 日本平東側麓に位置する果樹研究センター跡地の活用は、東静岡から日本平、三保松原、清水港に広がる地域の回遊性や場の力の向上に大きく寄与していくことが期待されます。このため県は民間活力の導入により観光交流やにぎわい創出の拠点となる施設の整備を行うことを念頭に跡地利用の検討を進めており、昨年十月までのおおむね三カ月間事業主体となる意向のある民間事業者を対象に跡地利用の提案を募集いたしました。提案は一事業者からございました。
 事業案は地場産品の販売や飲食の提供、宿泊施設の整備等を内容とするものでしたが、前提として道の駅の施設としての登録や国道百五十号とのアクセス等交通アクセスの改善、用地の造成を公的に行うことを求めております。
 一方、昨年十一月に開館した日本平夢テラスは目標をはるかに上回る多くの来場者でにぎわっており、ロープウエーの整備を含め日本平山頂への清水側からのアクセスが課題となっております。
 今後につきましては、提案された事業案への対応などについて整理し計画案を固めてまいります。暫定利用の可能性につきましても地元駒越地区を初めとする皆様の御要望に配慮の上、静岡市のお考えも確認しながら対応してまいります。以上であります。
○副議長(落合愼悟君) 平野交通基盤部長。
       (交通基盤部長 平野忠幸君登壇)
○交通基盤部長(平野忠幸君) 今後の清水港についてのうち、清水みなとまちづくり公民連携協議会についてお答えいたします。
 港湾管理者である県は、水域である港湾区域と隣接する陸域である臨港地区を対象として今後の整備を見据えておおむね二十年後の港湾の将来像として清水港長期構想の策定を進めております。また静岡市の国際海洋文化都市構想は、港の後背地を対象として港湾産業都市の礎の上に新たな産業を育てながら国内外から人々が訪れ交流する仕組みをつくっていくための都市のビジョンであると理解をしております。
 一方、行政と民間事業者で構成する公民連携協議会の描く清水みなとまちづくりグランドデザインは水域、陸域、後背地を合わせた、すなわち港とまちを包括し公共事業の効果を最大限に生かすと同時に民間投資を促すことにより地域の価値を最大限に高める地域経営の視点を取り入れたおおむね二十年後のまちの姿を描くものであります。
 公民連携協議会では、昨年十二月のワークショップでの意見や本年一月から行っている民間事業者等へのヒアリング結果を踏まえ年度末を目途にグランドデザイン素案を取りまとめることとしております。その後四月中を目途に市民の皆様に向けた説明会を開催し、本年夏に開催予定の清水港開港百二十周年記念行事におきまして県民の皆様はもとより広く全国に情報発信していくこととしております。
 県といたしましては、長期構想を踏まえた港湾整備を着実に推進するとともに清水みなとまちづくりグランドデザインの実現に向け協議会や関係団体等と連携し、清水港とその周辺地域が世界中の人々から憧れを集める「住んでよし 訪れてよし 働いてよし」のみなとまちとなるよう取り組んでまいります。
 次に、新興津地区の小型船だまりと人工海浜へのアクセスについてであります。
 県は、水産業の振興と海浜の復元を目指し二〇二〇年代半ばの完成に向け小型船だまりと人工海浜の整備に取り組んでおります。これらの施設は国道一号バイパスの海側を埋め立てて整備を進めており津波による浸水が想定されますことから、漁業関係者や利用者の安全を確保しつつ背後市街地や興津駅へのアクセスにも配慮した一時避難場所を兼ねた歩行者連絡橋を県が事業主体となり、小型船だまりと人工海浜の完成に合わせ整備が完了できるよう取り組んでまいります。
 また、バイパスからこれらの施設に直接アクセスすることで利用者の利便性が高まりますことから県は道路管理者や交通管理者等の関係機関と協議を始めておりますが、道路構造や安全確保に関する技術的な事項のほか事業主体や事業手法などの課題があるため今後も引き続き事業化に向けて協議を進めてまいります。
 県といたしましては、小型船だまりと人工海浜及び歩行者連絡橋の早期完成を図るとともに利便性の向上やにぎわい創出に寄与する国道一号バイパスからのアクセスの実現に努めてまいります。以上であります。
○副議長(落合愼悟君) 深澤陽一君。
       (十七番 深澤陽一君登壇)
○十七番(深澤陽一君) それぞれ御答弁ありがとうございました。
 それでは、質問を項目でいくと四つさせていただきます。再質問させていただきます。
 まず、東京ガールズコレクションについて御答弁ありがとうございました。
 それで非常によかった、本当によかったなというふうに思います。ただその中でちょっと課題についても、もう一度余りなかったので少しお伺いしたいなと思っているのが、例えば一点質問させていただくのはハードの部分で今回の東京ガールズコレクションはそもそもこのはなアリーナでやろうとしていたというのもありまして、ただあそこは実際には消防法等々の関係で人数も入れませんしアリーナとして耐荷重もいろんなもの、つるしの耐荷重もないということでアリーナとしての機能は果たせなかったということで最終的にはツインメッセにいったわけなんですけれども、ツインメッセも市の施設ですけれども無理くりちょっと使っていたようなところも見えます。そういった意味で今回やってみて、ハードに関しては県としてどのように課題として感じられているのか率直な感想をお聞かせください。
 それと、先ほど御答弁の中で遠州織物に関しては若い女性に求められるデザインをモデルさんに直接聞くことができたと、いい機会になったというふうにお伺いしました。そこでちょっとお伺いしますけれども、今回の東京ガールズコレクションに向けてもちょっとお願いをしていたんですけれども、いわゆるその武む襯しゃ衣――武む襯しゃ衣は知事初め皆さんが着ていらっしゃいますけれども――いわゆる武む襯しゃ衣の第二弾として十代、二十代向けのデザインのそういったものを検討されてみては、今回こういう結果が出たので検討されてみてはどうかなということで、そのことについてもしお考えがありましたらお聞かせいただきたいというふうに思います。
 続きまして、静岡市日本平、清水日本平運動公園球技場について知事から御答弁をいただきました。ありがとうございました。先ほど理解いたしました。
 静岡市がまず主体的になって、それで日本平スタジアムだけじゃなくて清水その全体といいますか港、駅周辺の全体のものをしっかりと描いてから、そうするとおのずと何が必要か県に何を求めてくるのか、出てくるのではないかというような御答弁だったと理解はしております。その中で前向きな御答弁をいただいたんだなというふうにとらえさせていただいておりますが、実は過去にも例えば具体的に名前を出しちゃうと失礼なんですけれども、静岡市が港についてどう考えているんだということで静岡市が清水港ビジョンというものを策定したところ、県に言われて策定したところ、つくった後にそれは市が勝手につくったものだから県は関係ないというふうな話も実はありました。
 そういった意味で、静岡市が主体的にまずなるのは意味はわかりますけれども、まずその話の初めの段階から県もかかわっていただいて、それで初めの段階でこういう応援ができるよという話をもって計画を進めたほうがよりスムーズに進むと思いますのでそういった意味でまず県としても初めの段階から、相談の段階からこの日本平スタジアムを初め駅の周辺のことに対しては乗るよというお考えがあるのかどうかちょっとお答えいただきたいと思います。
 続きまして、果樹研究センター跡地利用について御答弁いただきましてありがとうございました。最後に地元の皆さんに、駒越地区の皆さんに御配慮した上で静岡市の考えを伺ってという話がありました。御答弁がありました。暫定利用する場合には静岡市が暫定利用するということが前提なのでしょうか。その点についてもう一度御説明いただきたいと思います。
 最後に、大学コンソーシアムについて御説明をいただきました。まあ御説明はよくわかります。ただその先ほども質問でもさせていただきましたが、余りにもその言っていることとやっていることの出てきている、あらわれている規模感は全然違うというのが、ちょっと非常に理解しがたいところがあります。先ほど知の拠点の中核になりたいと言っておりましたけれども恐らくそこに常駐するスタッフは一人か二人のはずです。実際に今継続してやっている研究事業、民間との研究事業、この大学コンソーシアムが採択をしてやっている研究事業も恐らく二十数点あると思います、年間に。それも全体のその大学コンソーシアムにかかっているスタッフ自体がもう伺っているところによると六、七人だと伺っております。そうすると非常勤もちょっと差っ引くと一人当たり五件ぐらいの事業を抱えていなきゃいけないような現状だと思っております。そんな意味でもう一度先ほど知の拠点の中核を担うとおっしゃっておりましたがそれと余りにもその実際の規模感が余りにも違うので本当にその規模で担えるのかどうか、もう少しその課題の認識もあるのかどうか、御説明をいただきたいと思います。以上、答弁を求めます。
○副議長(落合愼悟君) 吉林副知事。
○副知事(吉林章仁君) 東京ガールズコレクションについてお答えをいたします。
 ハード面の関係でございます。今回ツインメッセの北館で行ったわけでございますけれども、来年度の開催に当たりましては主催者の方々からもいろんな意見を少し聞きたいと思います。我々も初めての開催でございましたのでハード、その建物そのもののことあるいは大分二日三日前から皆さんがもう列をなして並ぶという状況も見ましたので、トイレの整備等も含めて環境面での整備がやはり課題だと思いますのでその辺は開催に向けて主催者側等とも調整をしていきたいと思っております。
 それから、遠州織物、武む襯しゃ衣の第二弾というお話でございます。ことしは知事に着物を着ていただいて県のステージをしてもらいました。大変好評でございました。来年度につきましても具体的にどういう形で、では来年やろうかということで知恵をこれから絞っていきたいと思いますので、その中で武む襯しゃ衣につきましても男性だけではなくて女性用の武む襯しゃ衣もつくってございます。レディーサムライ・シャツということで、これについても具体的な計画を練る中で検討していきたいというふうに思っております。以上でございます。
○副議長(落合愼悟君) 篠原知事戦略監。
○知事戦略監(篠原清志君) まず、静岡市清水日本平運動公園球技場関係についての再質問にお答えいたします。
 県は、静岡市とのいろいろな連携あるいは物事を進めていく上で門戸をいつも開放しております。対応はいたしますので御承知おき願います。ただ例えば球技場をつくりたいんだというぐらいのだけのお話ですと当然話し合いにもなりませんので、ある程度しっかりした案を市の中でつくっていただくことが前提になるのではないかなというふうに思っております。
 それから、果樹研究センターの跡地利用の関係の暫定利用につきましては静岡市の利用を前提とはいたしませんけれども、やはり静岡市のほうでどのように考えるのかということを枠組みにしながら進めていきたいと思います。以上であります。
○副議長(落合愼悟君) 渡邉文化・観光部長。
○文化・観光部長(渡邉眞一郎君) 大学コンソーシアムについて御質問をいただきました。
 現状の事務局体制と先ほど私申し上げたところのギャップが大きいのではないかというお話でございます。先ほどもお答え申し上げましたが、二十六年にできてそこから少しずつ少しずつあるべき姿に向けて事務局の体制あるいは仕組みもつくってきたということで、現状を是としているわけではございません。まだまだ不足するところもありその体制の強化、これは関係の方々、大学の関係の方々等々含めてさらに充実を進めてまいりたいというふうにも考えております。
 そうした中で知の拠点、先ほど申し上げましたけれども文化力の拠点が整備をしてまいります。公的機能の中で図書館も今度入ることになりました。その試算とそれから大学、高等教育機関の方々との連携あるいはその地域も含めた企業の皆様との連携、今回も企業の皆様、関係団体とのネットワークの構築ができました。そういったところとの連携をしていく場としてふさわしいものにしてまいりたいというふうに私ども思っておりまして、今後計画案をいただきましたものも含めながら場としてどのような形がふさわしいかこれも整理をしてまいりたいというふうに思っておりますし、その整理の中であるべき体制についてどうなのか、そこに向けてどういう形で具体的に進めていくのか、これも関係者の方々とお話を進めてまいりたいというふうに考えております。以上であります。
○副議長(落合愼悟君) 深澤陽一君。
       (十七番 深澤陽一君登壇)
○十七番(深澤陽一君) 御答弁ありがとうございました。
 一点再々質問、二点要望をさせていただきます。
 東京ガールズコレクションなんですけれども、今主催者側と調整をしていきたいという御答弁をいただきました。ちょっと改めて、ちょっと認識したんです。主催者、要は民間だと思うんですけれども今年度はシャンソンさんがやっていただきましたけれども、もう既に主催者というのは決まっているんでしょうか。スポンサーです。メーンスポンサーですね。シャンソンが務めていただきましたけれども、地元の民間企業で主催にかかわってくる企業というのは何社か決まっているのでしょうか。お答えいただけるのであれば、お答えいただきたいと思います。
 それと要望ですけれども、日本平運動公園球技場なんですけれどもある程度しっかりしたものを市がつくってきてほしいと言っていますけれども、そのつくるに当たって相談に乗っていただければつくりやすいということなのでまたぜひ御協力をお願いしたいと思います。
 それと、大学コンソーシアムなんですけれども、そもそも知事、大学コンソーシアム、イメージが一番できているのは知事だと思いますのでそういった意味でも規模も含めてビジョンを含めて、もう東静岡を切り回してもらいたいと思っておりますのでよろしくお願いします。以上、質問を終わります。
○副議長(落合愼悟君) 佐藤政策推進担当部長。
○政策推進担当部長(佐藤典生君) 東京ガールズコレクションの再々質問についてお答えいたします。
 主催者というかメーンスポンサーということでございますが、今まだ正式にはまだ決まっておりませんけれどもシャンソンからは引き続きことしもやっていきたいというような御提案というか御意見は伺っております。以上であります。
○副議長(落合愼悟君) これで深澤陽一君の質問は終わりました。(拍手)
 議事の都合により休憩します。

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