• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 答弁文書

ここから本文です。

本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成31年2月静岡県議会定例会

宮城 也寸志 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:02/21/2019番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 宮城議員にお答えいたします。
 多文化共生社会の実現についてであります。
 本県では、二〇〇八年多文化共生推進基本条例を制定いたしました。条例に基づきましてふじのくに多文化共生推進基本計画を策定いたしました。外国人県民もひとしく県民であり、ともに暮らす生活者であるという視点に立ち多文化共生施策を展開しております。
 今後、新たな在留資格の創設などにより外国人を取り巻く状況に量的、質的な変化が見込まれます。施策の内容を多岐にわたり充実させるとともに、より柔軟で迅速な対応が求められることになると認識しております。このため来年度は吉林副知事を筆頭にして各部局長で構成する多文化共生推進本部の機能を強化拡充し、外国人県民の皆様が安心して暮らし活躍できる社会を目指し全庁を挙げて取り組んでまいります。また多文化共生担当の部理事を置きまして迅速に部局間の調整を行います。加えて外国人県民の急増に伴う新たな部局横断的な課題に対応するためのワーキンググループも設置いたしまして、解決に向けた取り組みを進めてまいります。
 さらに、多文化共生推進本部を所管する多文化共生課をくらし・環境部に移管いたします。そのことにより生活者としての視点を強化した施策を展開してまいります。具体的には生活等に必要な日本語の能力を身につけられるように地域における日本語教育の充実を図るほか、外国人県民の皆様が生活や就労等に対する情報を速やかに入手できるよう情報提供や相談を多言語で行う多文化共生総合相談ワンストップセンターの整備に取り組んでまいります。
 あわせて、県市町情報交換会におきまして市町の取り組みを共有するとともに既に多くの外国人住民を受け入れ共生を進められている市町の先進的な取り組み――それは菊川市の取り組み、先ほど御紹介いただきましたものも含めてでございますが――これらを紹介することにより県内全域で多文化共生の取り組みを充実させてまいりたいと思っております。
 改めて言うことでもありませんが、文化を同じくする人間集団のことを民族といいます。多文化共生というのは異なる民族の方たちが地域社会の中で一緒に暮らすということでございます。民族文化の一番の基礎は何かといいますと言葉です。日本にお越しになっている外国人はどこかに日本への憧れがある方であります。かつて日本は唐天竺に、また明治以降はイギリス、フランス、ドイツなどに憧れ戦後はアメリカに憧れる人が多くありました。そうした中で向こうで日本語を保持しつつ、かつ英語、ドイツ語、フランス語あるいはアメリカ英語を話してアメリカ人になった人たちもかなりいらっしゃいます。イギリスでは石黒一雄さんがイギリス人としてノーベル賞も文学賞をとられました。
 今、日本ではスポーツ、芸能、モデル等々で自然に元は外国の方だったと思われる方が日本人として活躍されておりまして受け入れられるようなそういう社会がつくられつつあります。私どもは漢字やあるいはローマ字を日常で使うようになった。それは欧米並びにアジアのさまざまな人々がそれを文化をもたらし、かつ移民してきてつくり上げてきたという歴史があるからということでございまして、これからは一番大切なのは日本語でございますので日本語をこの多文化共生社会における共通語にしていくというしっかりとした目的を持つことが大切です。同時にアメリカ人になられた方が日本語をあわせて使えるとブラジルで二世、三世になられても日本語をあわせて使えるということはその方の財産であると同時に我々にとってうれしいことです。ですからこちらにいらっしゃる外国の方々も母国語を忘れないようにその母国語を大切にしつつ、しかし日本語を使う、それを目的にすることがとても大切だと思います。特に言葉を習得するのに子供は早いですから、子供のときに丁寧な美しい言葉遣いで日本語を話せるように教育するということが極めて重要であります。そしてその際に私は方言も含めてこの地域の日本語を話せるようにするのがいいと。ですから言いかえると、だもんで弁ですね。こうしたものを本当に普通に皆さんがしゃべると、あなたは静岡出身の外国人ですねということになるようなことが大事だと思っております。
 こうした非常に大きな今日本の歴史の大転換期にあると。アメリカでもイギリスのメイさんの、あのブレクジッドももとは外国人が多く入り過ぎているということからの排斥に端を発しております。そうしたことからそれを乗り越えられる果たして文化力が日本の中にあるかどうかが試されているというふうに私は思っているのでございます。この問題、極めて重要な日本が直面している問題だと思っております。ヘイトスピーチなどは論外でございます。
 今後は、計画に掲げる施策の着実な推進と新たな課題の迅速な対応に全庁一丸となって取り組むことにより、日本語を共通の言葉にしていくという明確な目的を持って異なる宗教、人種、民族の多様な生き方を認め合い、誰もが努力をすれば夢がかないまた差別されずに幸せを実感できる多文化共生社会の実現を目指してまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長及び教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp