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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成28年12月静岡県議会定例会

杉山 盛雄 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/07/2016番目)
答 弁 者がんセンター局長


○がんセンター局長(石野眞澄君) 県立静岡がんセンターの医療についてのうち、患者・家族の支援体制についてお答えいたします。
 静岡がんセンターでは、開院以来先端的ながん治療の実践とともに、患者・家族支援を二大テーマの一つとして診療に当たってまいりました。こうした活動が認められ、平成二十四年には朝日がん大賞をいただきました。
 本年九月から新たな患者・家族支援体制が活動を始めております。これはがん患者の悩みや負担を診療の悩み、身体の苦痛、心の苦悩、暮らしの負担の四本柱に明確化し、今支援を求めている患者・家族へ対応はもちろんのこと将来支援が必要になるであろうひとり暮らし老人や老々介護、就労支援、再発転移症例などについて患者・家族を初診段階でスクリーニングして職員の間で情報共有し、必要となったときに支援を実施するというシステムであります。これによって多くのがん患者が抱える悩みや負担について予防し、早期発見して対応することができるものと考えております。これまで、初診患者の中に客観的に見て将来支援の必要となる患者が五割いることが明らかになっております。
 これとあわせて、悩みや負担の対応に当たる部署の整備も進めております。診療の悩みに対応する患者家族支援センター、身体の苦痛に対応する化学療法センター、支持療法センター、リハビリ部門、心の苦悩に対応する患者家族支援センター、緩和ケアセンター、暮らしの負担に対応するよろず相談などを整えたことにより、患者さんへのおもてなしの心を具現化させた他に例を見ない充実した患者・家族の支援体制となったと考えております。
 今後は、実態を把握した上で県内の拠点病院が実践できるようなシステムを確立し、がん診療連携拠点病院協議会などを通じてその普及に努め、県内がん患者の悩みや負担軽減を図ってまいりたいと考えております。
 次に、遺伝子解析によるがん医療についてであります。
 がんは、喫煙、飲酒などのさまざまな要因により細胞の遺伝子が変異することに引き起こされますが、一くくりに肺がんや大腸がんなどと言っても原因となる遺伝子変異の種類によって症状や抗がん剤の効きぐあいも変わってまいります。
 番組で紹介されたスクラム・ジャパンの取り組みは、患者のがん細胞の遺伝子変異を調べその変異ががんの原因として既に知られている二百から三百種の遺伝子変異と照合し、一致する変異があればその変異に効果のある抗がん剤等を投与するというものでございます。肺がんの場合有効な抗がん剤がある割合は八分の一と紹介されておりました。
 静岡がんセンターでは、平成二十六年から進めております臨床研究プロジェクトHOPE、この中ではがん患者さんから手術で切除したがん組織を提供していただき既に知られているがんの原因となる遺伝子変異のみならず二万にも及ぶ全ての遺伝子を解析しております。この結果から新しい事実を導き出し、新たな治療薬、検査薬の開発、遺伝性がんの予防や発症の予測、薬の副作用が出やすい体質であるかの判定などさまざまな分野に活用を広げることが可能であると考えております。
 静岡がんセンターでは、今後もプロジェクトHOPEを初め研究活動を推進し、がん医療の推進に寄与してまいります。またファルマバレーセンターと協働して、医療城下町として将来的な新薬の開発などその研究成果を発信していきたいと考えております。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp