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令和3年6月静岡県議会定例会
江間 治人(文化観光委員会委員長) 【 委員長報告 】 発言日: 08/16/2021 会派名: 自民改革会議 |
○議長(宮沢正美君) 次は、文化観光委員会委員長 江間治人君。
(四十七番 江間治人君登壇 拍手)
○四十七番(江間治人君) 文化観光委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は、第九十六号議案「令和三年度静岡県一般会計補正予算」であります。
まず委員から、有観客で実施した県内のオリンピック競技に係る関連事業の実施状況と県民から寄せられた意見への対応についてただしたところ、当局から、交通輸送の円滑化やライブサイトの運営など規模の縮小はあったものの有観客となったことで当初予定していた事業はおおむね実施できており、都市ボランティアも十六日間で延べ約千五百人の方に活躍していただきできる限りのおもてなしをして好評を頂いている、県民の皆様からはコロナ禍での有観客には反対、県境をまたいだ移動の自粛を要請している中で整合性が取れないといった御意見を多く頂いたが、ボランティアの感染対策を改めて徹底するなど前向きに対応するよう取り組んだとの答弁がありました。
次に、演劇の都構想の対象地域と演劇の範囲についてただしたところ、SPACの全県での公演やノウハウを活用した県内劇団への支援、演劇アカデミーの生徒の全県からの募集、観光での活用などによりSPACの拠点である舞台芸術公園や静岡芸術劇場を中心としながら東部・西部地域も対象に全県に構想を展開していく、また本構想における演劇とはミュージカルや大道芸なども含めた広い意味での舞台芸術として捉えているとの答弁がありました。
次に、議案第九十六号に関し宿泊施設等感染防止対策緊急強化事業費助成における新たな需要取込に対する助成の対象についてただしたところ、コロナ禍あるいはアフターコロナにおける密を回避した解放感のある旅行の提案や安全な宿泊施設の情報発信等を対象とする、対象事業については限定していないことから助成の申請に当たっては事業者からの相談に丁寧に対応していくとの答弁がありました。
次に、次期観光基本計画の策定に向けて開催したふじのくに観光地域づくりトークで示された意見についてただしたところ、地域の観光振興に携わる方々と意見交換を行い地域の人が地域の良さを理解すること、クオリティーの高い観光資源を生かした客単価を上げる施策、観光客の行動変容を捉えたマーケットインの考え方、SDGsを意識した取組などの御意見を伺った、この計画で明るい未来を描けるよう県として道筋を示してほしいとの意見が大半であり、この点も意識しながら計画づくりを進めていきたいとの答弁がありました。
そのほか、東静岡駅南口県有地の活用に向けた取組、静岡県舞台芸術センターの運営状況、オリンピック自転車競技開催によるサイクルスポーツのレガシー創出に向けた取組、コロナ禍における県立大学の運営と学生生活の状況、熱海市伊豆山地区の災害に関する観光復興に向けた支援の内容などについても質疑等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては議案第九十六号は全員一致をもって、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
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