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令和5年9月静岡県議会定例会
伊丹 雅治(厚生委員会委員長) 【 委員長報告 】 発言日: 10/13/2023 会派名: |
○議長(中沢公彦君) 次は、厚生委員会委員長 伊丹雅治君。
(十七番 伊丹雅治君登壇 拍手)
○十七番(伊丹雅治君) 厚生委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は、第百四号議案「令和五年度静岡県一般会計補正予算」外三件であります。
最初に、健康福祉部関係から申し上げます。
まず委員から、議案第百四号に関し災害特別見舞金制度の創設理由と概要についてただしたところ、当局から、近年の風水害等が頻発化、甚大化している中、短期間に複数回被災した世帯に対して市町の見舞金制度に上乗せして支給することで少しでも被災者の経済的、精神的負担を軽減するために創設した、既存の見舞金制度を参考に金額を設定し対象世帯へ支給するとの答弁がありました。
次に、地域医療構想の実現に向けた適切な病床数の算出根拠と回復期病床のみを増加が必要としている理由についてただしたところ、二〇一三年度の病床数等の医療供給量から推計人口等を用い厚生労働省令やガイドラインに基づき、二〇二五年に目指すべき医療提供体制のために必要となる病床数を区分ごとに算定した、高度急性期や急性期、慢性期等については病床数を減らすことによる適正化が必要であるが、高齢化の進展に対応するためにリハビリテーション医療の増加が見込まれ当該医療を主に担う回復期病床については増やす必要があるとの答弁がありました。これに対して委員から、病床数の適正化については医療サービスを受ける県民の理解を得ながら進めていただきたいとの意見がありました。
次に、障害のある人の工賃向上に向けた民間企業等の取組を促進するふじのくに福産品等SDGsパートナー認定制度の申請状況についてただしたところ、八月一日から申請を受け付けており、あわせて専用サイトの立ち上げや企業、団体への個別説明会等を開催した、二十から三十程度の申請数を目標としていたが締切りである九月末までに二十四の企業、団体から申請を受けており予定どおりに進んでいるとの答弁がありました。
そのほか、災害発生時における被災地への医療福祉関係者の派遣及び活動体制の整備方針、介護人材の確保対策、ふじのくに出会いサポートセンターに登録している女性会員数、軽度・中等度難聴児補聴器購入費等助成の要件、今後のインフルエンザや新型コロナの感染に対する県民への注意喚起などについても質疑等がありました。
次に、がんセンター局関係について申し上げます。
今年度四月に薬事申請したがんの遺伝子パネル検査であるふじのくにHOPEオンコパネルの概要についてただしたところ、遺伝子パネル検査はがん細胞に起きている遺伝子の変化を調べ、がんの特徴を知り一人一人に適した治療法を探すことが可能となるものである、今回申請した検査は静岡がんセンターの患者一万人以上の解析データを利用しているため、海外のデータを多く利用しているほかの検査に比べより日本人に合った解析が期待できるとの答弁がありました。
そのほか、アピアランス支援モデル事業の概要についても質問等がありました。
以上が当委員会における審査の概要でありますが、結果といたしましては議案第百四号、第百九号、第百十一号及び第百二十九号は全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定いたしました。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
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