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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




平成27年12月静岡県議会定例会
阿部 卓也討論
発言日: 12/21/2015
会派名: ふじのくに県民クラブ


○議長(吉川雄二君) 次に、三十一番 阿部卓也君。
       (三十一番 阿部卓也君登壇 拍手)
○三十一番(阿部卓也君) 私はふじのくに県民クラブを代表して、今定例会に知事から提出されました第百三十九号議案から百七十二号議案まで全てに賛成、請願第一号(その一)、(その二)、(その三)については不採択とすることに賛成の立場から、賛成の理由と若干の意見を述べて討論を行います。
 初めに、第百三十九号議案「平成二十七年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
 今回の補正予算のうち、まず仮称富士山世界遺産センターの建築工事費等について六月の工事の入札不調を受けて当初予算の二十七億八千七百万円から三億円の増額ですが、委員会での集中審議等を経て県当局と設計事務所間での意思の疎通を欠いたこと等が混乱の原因となったことに対しては猛省を求めるものでありますが、現行デザインの中で変更できるところについての微細にわたる再検討の努力については評価をいたします。
 また、逆さ富士のデザインについては今やデザインの持つ力というのは世界でも注目されており、デザインの持つ価値と可能性は人の心にまさに深くしみ入りそして豊かな感性を湧き立たせる重要な要素であると考えます。そして地球全ての命の源泉である水、富士の麓に湧き出るその清冽な水面に浮かぶ富士山の姿は、まさに日本を代表する世界遺産富士山の玄関口となるセンターの顔として将来的な観光誘客にもつながると高い評価をいたし、デザインの持つ力を信じて賛同するものであります。
 ただし、知事以下当局におかれましては今後はさまざまな事業について今回のような混乱を起こさないよう、また我々議会にもきちんと御相談をいただき静岡県一丸となってよりよいふじのくにづくりに邁進できるよう強く要望を申し上げます。
 その他の第百三十九号議案につきましては、繰越明許については早目の対処による現場への配慮が感じられ、債務負担行為それぞれも理由が明確であり、議案全てについても賛同をするものであります。
 次に、第百四十五号議案「ふじのくに地球環境史ミュージアムの設置、管理及び使用料に関する条例」についてであります。
 ふじのくに地球環境史ミュージアムは、旧静岡南高校跡地を活用した本県初の県立博物館であります。地球環境史という広い研究領域を対象とする意欲的なチャレンジで日本でも希有な公立博物館としてスタートするわけですが、当代一流の所長及び研究員を抱え県内全域を研究エリアとして広く県民の皆様が参加できる形の新しいミュージアムをつくっていこうという意欲がひしひしと伝わってきていますので、この条例の制定によって具体的に開館に向けての総仕上げが始まると確信いたして賛同するものであります。
 次に、第百四十八号議案「静岡県もりづくり県民税条例の一部を改正する条例」についてであります。
 御承知のように、もりづくり県民税は県民税超過課税方式で個人は年間四百円、法人の皆様は法人県民税均等割額の五%をお願いするものでありますので、会派としても丁寧に県民の皆様への意見聴取や現地調査を重ね、より厳しく費用対効果の検証をしてまいりましたが、整備箇所での着実な森林回復が確認できたこと、また事業開始当初には想定できなかった気候変動による本県への台風襲来が増加したことなどによる山地災害リスクの高まりや近年の鳥獣害被害の増加など森の力再生事業の必要性が増したことを鑑みて、課税の延長を県民の皆様にお願いすることが妥当と考え賛同するものであります。
 次に、第百六十一号議案「公立大学法人静岡文化芸術大学が徴収する料金の上限の一部変更について」であります。
 この議案は、新たにアートマネジメントや文化政策に携わる人材育成等を目指した社会人専門講座を実施するに当たっての受講料の設定でありますが、レベルの高い実践的な講座内容であり、産学共同や文化施設運営の高度化を目指す上での人材育成において有益な講座であると認識して、さらにはまちおこしは人材育成からという理想を具現するものとして賛同するものであります。
 次に、第百六十八号議案公の施設の指定管理者の指定についてであります。
 五カ所全てに賛同を申し上げるものでありますが、若干意見を申し添えます。
 今回、五カ所の県立公園の指定管理施設のうち草薙総合運動場のみが指定管理者の交代をすることになっていますが、管理者が今までの県内の運動施設に精通したグループから新しく東京の企業を中心としたグループとなりますので、かつて三ケ日青年の家で業務の引き継ぎが不十分で管理者が地域の天候状況等を十分に把握できなかったがために起きてしまった不幸な事故の教訓を風化させることがないようにするためにも、机上論でない現場での引き継ぎや業務に精通した人材の継続活用などを遺漏なく行い、県民本位の安心・安全でよりにぎわいを呼び込む施設管理を期待して賛同をするものであります。
 最後に、第百七十号議案「賀茂地域の広域連携に係る連携協約の締結について」と第百七十一号議案「賀茂広域消費生活センターの設置について」であります。
 これらは、賀茂地域一市五町の効率的な事務執行体制を構築するだけではなく、「伊豆は一つ」、「世界へ発信する伊豆」の理想に向けての第一歩であると実感しています。今年度静岡県は土屋担当副知事を配して伊豆振興のために精力的な取り組みをしてまいりましたが、その最初の成果であり今後の伊豆地域の発展への第一歩が刻まれるのだと大いに評価し賛同をするものであります。
 以上、今回提案のあった全ての議案に賛成し、また請願につきましては不採択とすることに賛成の立場から若干の意見を申し上げましたが、本県は日本の誇りであり世界が憧れる富士山を持つ県として世界が注目し、世界が静岡県を目指してくださっている今だからこそ、より一丸となって静岡県の発展に尽くしていかねばなりません。しかし前述のとおり仮称富士山世界遺産センターをめぐっての不手際や県内市町とのすれ違いが生じたりすることは、せっかくの上昇気流を逃してしまうかもしれず非常にもったいないことであると感じています。
 また、今議会当局提出の議案はもちろんながら、県事業や行政サービスの多くは県民の皆様からお預かりした税金を投入して行う事業でございます。その重みをこの議場にいる我々議員一人一人、川勝知事以下県職員一同、警察関係者、教育関係者一同がしっかりと受けとめて県民本位で真摯に業務に取り組んでいかねばなりません。
 討論の終わりに当たり、一同もう一度我々が静岡県を牽引し未来をつくっていく存在であるのだということに矜持を持って県政に臨む決意と、今議会に上程された全ての議案が滞りなく執行されるよう、意見と要望を添え賛成討論といたします。ありがとうございました。(拍手)

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