本会議会議録
答弁文書
令和2年12月静岡県議会定例会
佐野 愛子 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁
(質問日:12/09/2020番目)
答 弁 者 | : | 教育長 |
○副議長 (良知淳行君) 木苗教育長。
○教育長 (木苗直秀君) 教育行政のうち、 新しい県立中央図書館の在り方についてお答えいたします。
県立図書館は、 議員御指摘のとおり県内図書館の中枢として利用者に最も身近な市町立図書館を支え県内の図書館サービスの全体的な進展を図ることを使命としております。 このため新県立中央図書館におきましても、 市町立図書館では購入が難しい専門的な資料を中心に蔵書を構成し市町立図書館とのネットワークを用いて貸出しを行います。 さらに高度なレファレンスへの対応や職員への研修などを通して県内市町立図書館を強力に支援してまいります。
また、 新図書館はふじのくにのことなら何でも分かる図書館を標榜しております。 豊かな自然に恵まれ古来より我が国の東西交流の要衝でありました本県に関する文化、 歴史、 産業などあらゆる分野の資料を網羅的に収集し映像や実物を交えた効果的な展示方法によりこれらの資料を公開することを検討しております。
さらに、 乳幼児、 児童生徒から社会人、 高齢者、 障害のある方、 外国人などあらゆる方々の利用を想定し、 また専門的な調査研究に没頭される方、 気軽に読書を楽しみたい方、 さらに新たな居場所として利用される方など様々な利用目的に応えることができる施設の整備とサービスの提供を行い静岡県ならではの新しい図書館像を実現したいと考えております。
アフターコロナ時代への対応といたしましては、 自動貸出返却等の非接触サービスの導入や密にならない空間配置を考慮した施設、 電子図書館など非来館型サービスの拡充を図り新しい生活様式に対応した図書館を目指してまいります。 さらにバーチャルな活動が活発化する中で実物の本に触れることや実際に人と人とが交流する場を持つことの大切さが実感できるよう、 膨大な蔵書に触れられる公開書庫や自由に利用者が交流できるオープンコラボレーションスペースを整備することとしております。
県教育委員会といたしましては、 新しい県立中央図書館が静岡県全体の図書館を支える役割をしっかりと果たしながらウイズコロナ、 アフターコロナ時代の新しいニーズに応え多くの県民の皆様に愛され利用される図書館となるよう着実に準備を進めてまいります。
次に、 教育職人材バンクの設立についてであります。
臨時的任用講師等の人材確保につきましては、 教員採用試験受験者のうちの希望者や文部科学省から提供される人材バンク登録者の情報等を市町教育委員会と共有し各学校におきまして任用を行っているところであります。
しかしながら、 議員御指摘のとおり年度途中での特別休暇や育児休業等の代替教員を直ちに確保できない場合があり、 児童生徒の学習指導への影響や休んでいる教員に代わって複数の教員が業務を担うことによる負担増等が課題となっております。 また今年度のように新型コロナウイルス感染症対応のための学習支援員を多数任用する際も人材確保に苦慮したところであります。
このため、 県教育委員会では県のホームページから登録できる独自の人材バンクを今年度中に立ち上げることといたしました。 現在登録する方と利用する市町教育委員会双方の利便性を考慮して登録内容や利用方法等を検討しているところであります。 臨時的任用講師をはじめスクール・サポート・スタッフ等の教員免許状を必要としない会計年度任用職員につきましても、 広く募集し人材確保に努めてまいります。 なお任用者に対する研修の在り方や事務手続の簡素化等につきましては、 先進的な取組をしている自治体の状況を調査研究してまいります。
県教育委員会といたしましては、 市町教育委員会と情報共有を図り学校を支援する人材を速やかに、 かつ確実に確保することにより教職員を支え児童生徒の学びを十分に保障できるよう教育環境の充実に努めてまいります。 以上であります。
このページに関するお問い合わせ
静岡県議会事務局議事課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3482
ファクス番号:054-221-3179
gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp