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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成25年6月静岡県議会定例会

植田 徹 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:07/25/2013番目)
答 弁 者知事


○副議長(渥美泰一君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 植田議員にお答えいたします。
 初めに、富士山の世界遺産登録を受けての今後の取り組みについてのうち、富士地域の内陸フロンティアの振興についてであります。
 富士山が世界遺産登録いたしまして富士山は、日本の宝から世界の宝になったわけでございます。その富士の名を冠する富士市は、いわば日本の富士市から世界の富士市になり得るとも言えます。新東名高速道路も開通いたしました。富士山の美しい景観と恵まれた産業、観光の資源を有する富士市は、極めて高い発展の可能性を有していると認識しております。
 こうした中、内陸のフロンティアを拓く取り組みにおきまして富士市では、いち早く新富士インターチェンジ周辺の物流拠点の創出と富士山を眺望する観光拠点の整備をモデル地区として取りまとめられ、特区に指定されたところでございます。新富士インターチェンジの周辺事業につきましては近々、土地区画整理事業の土地管理組織が設立され、企業の引き合いも厳しいという御認識を植田議員お持ちのようですけれども、それなりにあるというふうに承知しております。県といたしましては、企業立地の助成制度などを活用して富士市と連携をしながら積極的に支援をしてまいりたいと思っております。
 観光面についてでありますけれども高速道路というのは名前のとおり、高い速度で速く移動するというための道路であります。しかしながら新東名の渋滞がない中、SA、PAなどが混雑しているという状況に照らして、やはりこの高速道路におきましても観光という観点が重要であるということでございます。議員御指摘のとおり新東名高速道路には、富士山を眺望できるサービスエリア、パーキングエリアがありません。やはり時代のニーズというものを建設当時には把握していなかったのではないかと思います。
 一方、東名におきまして富士川楽座がにぎわっているのは、眼下に富士川がそして富士山を眺望できるというその利点が多くのドライバーたち、またドライブを一緒に楽しんでいる方たちに愛されているからだと思います。そうしたことで私どもも、地元の方々またはNEXCO中日本に働きかけまして、今、観光拠点を計画中でございます。富士山を間近に一望できるすばらしい立地環境、これを利用して多くの方の利用を期待したいということで、現在ニーズ調査や交通アクセスの改善の検討などに積極的に取り組んでいるところです。
 さらに、富士市や関係団体により設立が予定されている総合特区推進協議会におきまして、整備手法の検討など計画の具体化を進めてまいりたいと。そう遠くない将来にどういうものかということを御発表できるのではないかと思っております。特に観光施設につきまして。
 特区に指定された二つの地域以外にも富士市は、防災・減災と地域成長を両立させる内陸のフロンティアを拓く取り組みを進めるにふさわしい環境と資源に恵まれています。内陸フロンティアのトップランナーとして、さらなる事業展開が図られますように県としてもこれまで以上に地元と十分に連携しながら全力で取り組んでまいりたいと存じます。
 次に、富士地域におけるファルマバレープロジェクトの推進についてであります。
 ファルマバレープロジェクトは、平成二十三年のふじのくに先端医療総合特区の指定に加え国に申請しておりました地域イノベーション戦略推進地域が今月国際競争力強化地域に選定されました。高い評価が得られているのであります。これまでプロジェクト推進地域内では、二十九社が医療健康分野へ参入し五十五件の製品が生まれております。富士地域におきましては、大手医療機器メーカーと地元企業とのマッチング、地域企業の参入事例を紹介するセミナーの開催などを支援しております。また富士山麓医療関連機器製造業者等交流会におきましては、六十社を超える企業が参加され富士工業技術支援センターなどと連携を図りながら医療機器等の新製品・新技術の開発などに取り組んでいます。
 こうした取り組みの中から新規に七社が医療健康分野に参入することとなりました。そして点滴の注入速度を自動的に管理する機器や見守りセンサーと言われるベッド上での要介護者の急変を検知する機器が製品化されております。今年度は、富士工業技術支援センターによる先ほどの見守りセンサーの改良版の開発や国の総合特区制度を活用した支援によりまして、地域企業が皮膚がんの診断装置や注射器からの注入量や速度を精密に検査する装置の開発を進めるなど富士地域における取り組みは着実に進展しております。
 私どもといたしましては、地域イノベーション戦略推進地域に対する国の支援制度を活用いたしましてファルマバレーセンターによるコーディネート活動をより一層活発化させてまいります。また富士市が主催される交流会との連携を強化いたしまして、富士地域の企業の製品化や販路拡大等の支援を積極的に行うつもりでございます。
 平成二十三年の本県の医薬品・医療機器生産額は、前年から一千二十八億円ふえまして九千三百四十四億円であります。一千億円以上になりました。平成二十二年も日本一、平成二十三年も日本一であります。間もなく平成二十四年の数値が出てくると存じます。すなわちこれを一兆円産業に拡大させ本県が世界に誇る医療健康産業の集積地域となるように取り組んでまいります。
 この健康産業というのを我々は新成長産業の重要な分野だというふうにみなしておりまして、本県にございます二十万余りの事業所の持っておられる技術力、これをこうした新成長産業に転用していく、そのような支援を積極的に行っているところでございます。
 その他の御質問につきましては関係部局長から御答弁申し上げますが、一点議員がすばらしい夢をお語りいただきまして、それに触発されて一言私も申し上げます。
 新富士駅と在来線の富士駅との接続にかかわることでございますが、これは昭和六十三年に新富士駅ができて以来懸案になって、もう既に四半世紀が経過しております。この間いろいろな提案が出されました。先生からも先ほど新しい提言も承りましたが、それにかかる費用はどれぐらいになるのかということもあわせて考えねばなりません。
 さて、新富士駅ができる前後におきまして、やはり在来線と新幹線とが交差するところが候補地になったと承知しております。それはかなり東側に、現在の新富士駅より東側にございますけれども、田子の浦にも近いということでございます。仮にそこに新駅ができるかどうか、その場合のコストがどのぐらいかかるか。それと現行の新富士並びに富士駅との接続とのコストを比較をしてみる価値はあると思っております。
 これはもちろんJR東海との友好関係がなければ一切できません。つい二週間ほど前のことですけれどもJR東海の最高責任者から電話がありまして、リニア新幹線――正式には中央新幹線ですが、その件に対する県の協力に対して大変感謝しているという言葉がありました。つまり我々は今、貸しをつくることができる状況になっているのです。そうしたことが富士山空港駅をつくるということを可能にするわけですが、場合によっては新富士駅と富士駅の間を接続することだけでなくて、例えば仮称富士見駅とか、新しく富士山が世界文化遺産になったということを踏まえまして、そうした方々を念頭に置いたそういう新駅のことも構想はしておいていいだろうと。
 これはリニア新幹線ができてからの話になりますから。ですから今の状況で新駅のことを言っても全く相手にされません。しかしできてからやるとなるとまた大変でございますから、まだ恩義を感じていらっしゃる間に我々としては考えることはできるというふうに思っておりまして、私もあそこを視察いたしまして可能性を感じたところでございます。
 その他の御質問につきましては、関係部局長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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