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平成31年2月静岡県議会定例会 質問
質問者: | 平賀 高成 議員 | |
質問分類 | 質疑 | |
質問日: | 02/25/2019 | |
会派名: | 日本共産党静岡県議会議員団 | |
質疑・質問事項: | 1 第1号議案「平成31年度静岡県一般会計予算」について (1) 新幹線新駅関連調査費 (2) 児童虐待防止対策事業費 |
○議長(渥美泰一君) これで天野進吾君の質問は終わりました。
次に、議案に対する質疑を行います。
通告により、一番 平賀高成君。
(一番 平賀高成君登壇)
○一番(平賀高成君) 日本共産党の平賀高成です。
議案の質疑に当たり、二点質問をいたします。
まず初めに、第一号議案「平成三十一年度静岡県一般会計予算」のうち、新幹線新駅関連調査費について伺います。
この事業は、当局の説明によれば事業目的として陸・海・空の交通ネットワーク機能を高め富士山静岡空港の利便性向上に寄与する新幹線新駅の実現を図るとして五百万円が計上されております。端的に言えば、四月からコンセッションで民営化する静岡空港の利用客をもっとふやすために新幹線新駅をつくるということでしょうか。赤字空港を何とかしたいということでコンセッションの民営化が全国の地方空港で採用されているわけでありますが、民営化で赤字空港と手が切れるのかと思ったら逆に県民負担はもっとふえていくことにならないか危惧しております。
新幹線新駅の設置については従来どおり反対の立場でありますが、今回計上した予算で何を調査するのか、また新駅設置の必要性について改めて伺います。
二点目は、児童虐待防止対策事業費について伺います。
主要事業参考資料の七十ページには、四千三百七十万円で児童相談所の相談援助体制を推進するとしています。先日千葉県野田市で小学四年生の女子児童が父親の暴力で亡くなりました。児童相談所の職員が高圧的な父親の態度に屈服し及び腰になった実態が明らかになったとの報道がありました。こうした保護者に対応できるようにすることが必要と考えます。
二〇一九年度の予算案では児童福祉司をサポートするための職員を十一人配置することになっていますが、この予算案で十分対応できるのか。以上、答弁を求めます。
○議長(渥美泰一君) 平野交通基盤部長。
(交通基盤部長 平野忠幸君登壇)
○交通基盤部長(平野忠幸君) 平賀議員にお答えいたします。
第一号議案「平成三十一年度静岡県一般会計予算」についてのうち、新幹線新駅関連調査費についてであります。
富士山静岡空港と直結する新幹線新駅の実現は、東名、新東名高速道路を初めとする高規格幹線道路や清水港、御前崎港などと一体となった陸・海・空の交通ネットワークを強化し県内外の交流拡大や地域活性化など本県の発展に大きく寄与するものであります。さらに首都圏の航空需要を補完する富士山静岡空港の機能を強化し今後ますます増加する訪日外国人旅行者の受け入れに大きく貢献するなど、国家レベルにおきましても重要な社会基盤となるものと考えております。
来年度予算におきましては、空港周辺の近年の開発動向を踏まえ新駅設置による移動利便性の向上がもたらす人々の暮らしや働き方の変化、観光交流の拡大など期待されるさまざまな効果事例をわかりやすく取りまとめるための経費を計上しております。以上であります。
○議長(渥美泰一君) 池田健康福祉部長。
(健康福祉部長 池田和久君登壇)
○健康福祉部長(池田和久君) 第一号議案「平成三十一年度静岡県一般会計予算」についてのうち、児童虐待防止対策事業費についてお答えいたします。
対応が困難な保護者へ対処するには児童相談所と警察及び弁護士との連携が重要であります。このため児童福祉司の面接、家庭訪問などを補助する児童福祉司等サポート職員十一人のうち四人について警察官OBを配置し適切な対応ができるようにしているところであります。
さらに、来年度からは非常勤の弁護士を配置し法的な面から保護者への対応を強化するなど児童相談所の相談援助体制の整備を図るほか、国が昨年十二月に示しました二〇二二年度を目標とする児童虐待防止対策体制総合強化プランに基づき計画的に体制を充実させてまいります。以上であります。
○議長(渥美泰一君) 平賀高成君。
(一番 平賀高成君登壇)
○一番(平賀高成君) 再質問を二点お願いします。
一点目は新幹線の空港新駅の調査費についてでありますが、いかに利便性がよくなるのかについての調査だというふうな趣旨の説明がありました。この静岡空港については全国で国の方針に従って一県一空港などと言って各地につくられました。そして結果は全国各地の地方空港は赤字空港になっています。この赤字空港を何とかしたいということでコンセッション方式で民営化が全国で行われているわけでありますが、これは赤字空港と――静岡県の場合で言えば――手が切れて運用は全部民間企業に任せるということになるわけですが、しかしその後例えばその新幹線新駅をつくってさらに利便性をよくしていこう、そういうことで言いますと結果的にはですね、民営化してもさらに税金投入をどんどんしていくということにつながらないのか。私にしてみれば本末転倒ではないのかというふうに思えてなりませんが、その辺についての御意見を伺いたいと思います。
もう一点の児童虐待の問題では、これは千葉県の事件があった以後県内でもその同様の事件が発生しております。実際に警察が登場するような場面というのは非常に危険な段階になっていると思うんですが、その以前に問題の解決を図ることができるようにする、そういう体制をつくる必要があると思うんですが、この点で今の御報告でありましたけれども、この点で本当に大丈夫なのかという点について再質問をお願いします。
○議長(渥美泰一君) 平野交通基盤部長。
○交通基盤部長(平野忠幸君) 空港新駅の調査費に関連して再質問にお答えします。
空港が民営化されるのに新幹線新駅の調査を実施して赤字をふやすのではないかという御質問だと思いますが、空港の民営化と直接この空港新駅というものがリンクするということではないと考えております。空港そのものの利便性は新駅が設置されると高まりますが、民営化と直接リンクはしないというふうに考えております。以上でございます。
○議長(渥美泰一君) 池田健康福祉部長。
○健康福祉部長(池田和久君) 児童相談所と警察との連携につきましてお答えいたします。
県では、平成二十四年十月から児童虐待ケースへの警察への連絡に関する基準を設けまして、虐待事案につきましては児童相談所と警察、市町とで全ての情報を共有するほか児童相談所に通告のあった子供の安全に憂慮するものについては警察に緊急連絡するとともに速やかに一時保護を行っているところでございます。以上でございます。
○議長(渥美泰一君) 平賀高成君。
(一番 平賀高成君登壇)
○一番(平賀高成君) 再々質問で、空港新幹線新駅の問題で質問いたします。
確かに民営化と新幹線新駅はそれは連動していないということは私もわかります。問題はその財政問題で、県はこれまで年間五億円から六億円の赤字繰り入れをやってきました。これが民営化によって全部運営は民間企業に移るわけですから、しかしその財政の支援で空港の利便性を高めるために新幹線新駅をつくるということでこれは数百億円規模の財政投入になると思うんですけれども、これで言えば結果としてさらにその県民負担がふえていくんじゃないのかということを聞いているんです。答弁を求めます。
○議長(渥美泰一君) 平野交通基盤部長。
○交通基盤部長(平野忠幸君) 再々質問にお答えいたします。
空港新駅の建設ということで我々は新駅設置を目指しているところでございますが、まだ今誰が設置するかという議論までは至っておりません。県がつくるとかJRがつくるとかそういったことではなくて、今設置の可能性を一生懸命検討して来年度はどんな利便性が増してどんな効果があるかというところを検討しているというところでございます。
すぐに県民負担がふえて空港の補塡になるとか、そういう話ではないというふうに考えております。以上であります。
○議長(渥美泰一君) これで平賀高成君の質疑は終わりました。
以上で質疑及び一般質問を終わります。
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