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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




平成27年12月静岡県議会定例会
野崎 正蔵討論
発言日: 12/21/2015
会派名: 自民改革会議


○議長(吉川雄二君) 次に、十一番 野崎正蔵君。
       (十一番 野崎正蔵君登壇 拍手)
○十一番(野崎正蔵君) 私は自民改革会議を代表し、今定例会に知事から提出されました第百三十九号議案から第百七十二号議案までの全ての議案に賛成し、また請願第一号(その一)、(その二)、(その三)を不採択とすることに賛成する立場から、主な議案について賛成の理由と若干の意見を述べて賛成討論といたします。
 初めに、第百三十九号議案「平成二十七年度静岡県一般会計補正予算」について。
 「あけゆく朝の大空に かがやき映えて立つ富士の 雄々しき姿仰ぎみる 美しい郷土(くに)ひかる郷土(くに) ああわれらわれらの われらの静岡県」。これは昭和四十三年八月十四日に制定された静岡県歌の一番の歌詞です。我らの静岡県の象徴とも言うべき霊峰富士を「守る」、「伝える」、「交わる」、「究める」ことに対して我が会派は何の異論もございません。むしろしっかりと取り組むべきだと考えています。
 今議会には、その拠点となる富士山世界遺産センター――仮称――建築工事契約の工事予定額を当初予定額二十七億八千七百万円から三億円増額し三十億八千七百万円とし、あわせて期間を一年間延長し平成二十九年度までとする債務負担行為の変更と、今年度の執行が困難となった当初予算十四億円余りを減額する補正予算が提出されました。
 しかし、ここに至るまでの経過は平成二十七年二月県議会定例会で富士山世界遺産センター――仮称――の整備については平成二十八年度中の開館を目指し建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞受賞者の坂茂氏による設計が順調に進んでいるところであると述べられた知事の提案理由の説明とは裏腹に、迷走をきわめたと言っても過言ではありません。
 我々政治や行政にかかわる者の大きな責任に説明が挙げられます。この議案に関してはその説明の時期、内容、ポイント、順序など、どれをとってもずれていたと指摘せざるを得ません。デザイン設計をプロポーザル方式によって決定するとして以来、六月の入札不調、設計の仕様は落としてコスト削減を図るが五億四千万円ほど建築費を増額したいといった提案、我が会派からの当初予算の中で整備をすべきとした意見による関連議案の九月定例会提出の見送り、工事費増の主な原因である逆さ富士のデザインの見直しを求める声に対して丁寧に理由を示さない中でのデザインは変えられないといった説明、再度のコスト削減を図るため設計の一部を見直したが、やはり三億円の増額をお願いしたいといった説明。ここまでの説明では到底県民の皆様に十分な説明ができる状況ではございませんでした。
 そして、会派での議論が最終コーナーに差しかかったころ、最後にセンターのデザインについては建築設計を一から見直した場合、完成が平成三十一年の六月以降になり保全状況報告書に工程表が明示できないため取り組みが不十分であるとイコモスに受け取られかねないこと、建築工事及び展示物製作の再設計が必要となりその経費として約一億六千万円、消費税率引き上げに伴う増として約五千万円、着工おくれによる物価上昇等で約二億七千万円など全体で四億八千万円程度の増額が見込まれることなどの説明がありました。一連の説明を受けましたが文化観光委員会ではこの議案に対し集中審査を行わなければならないほど事態を混乱させたことは大いに反省を求めたいと思います。
 我が会派は、審査の中で明らかになった建設費削減への努力が認められたこと、県民、議会への対応の不備を認めたこと、施設建設の手法――プロポーザルの検討を表明したこと、イコモスへの保全状況報告書の信頼性の低下に対して会派として責任が負えるかなどを踏まえ、さまざまな意見や厳しいやりとりの中で将来を見通し、何が県民のためになり何が静岡県のためになるのか、衆知を集め英知を絞り総合的な判断をし、この議案に賛成するとの結論を導き出しました。このことは知事を初め当局の皆さんは重く受けとめていただきたい。今後はこのような事態が起こらないことを切に希望するとともに、再入札に当たっては再度の入札不調があってはならないことを改めて申し上げておきます。
 次に、富士山静岡空港機能強化・魅力向上事業費一千六百万円と富士山静岡空港西側用地造成設計等業務委託契約、富士山静岡空港格納庫用地造成等工事契約及び富士山静岡空港待合代替施設建築工事契約の債務負担行為です。
 これは、空港ターミナル地区西側の格納庫用地の造成等に要する経費の補正ですが、訪日需要の高まりを見せている今、将来の航空需要を着実に取り込むため利用者のニーズの高い格納庫や宿泊・物販機能等を有する施設を整備することは富士山静岡空港の機能強化や魅力向上を図る上で重要な施策であり、我が会派としても賛成するものであります。
 次に、第百四十八号議案「静岡県もりづくり県民税条例の一部を改正する条例」についてであります。
 本議案は、県民税の均等割に係る特例税率の適用期間を平成二十八年度から五年間延長するための改正ですが、このもりづくり県民税を財源とする森の力再生事業は平成十八年度から今年度末までの十年間で約一万二千三百ヘクタールの荒廃森林の整備を完了する見込みであり、山地災害の防止や水源の涵養など森の力の着実な回復が認められており大きな成果を上げています。
 一方、この十年間に森林所有者による整備が困難な人工林や竹林など約一万一千ヘクタールの新たな荒廃が進み、山地災害の発生リスクが高まっていることから緊急的な整備が求められています。近年、集中豪雨が頻繁に発生している状況でこれを放置することは下流の河川、田畑、海にまで被害が及び県民の生命財産が危険にさらされるのはもちろんのこと、地域の農業や漁業などの産業に影響することが懸念されます。県土の保全、県民の安心・安全や環境を守るためにも、もりづくり県民税の課税と森の力再生事業を継続して実施していくことが必要であり、我が会派として賛成するものです。
 以上、今回提案されました全ての議案に賛成の立場から賛成の理由を申し上げましたが、満場の議員の賛同をお願いし、私の討論といたします。ありがとうございました。(拍手)

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