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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成30年9月静岡県議会定例会

森 竹治郎 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/28/2018番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 森竹治郎議員におかれましては、政治の世界におきましても同じ稲門におきましても大先輩でいらっしゃいまして、後進の私の言動に細かく目配りをしていただいていることがわかり心から感謝をささげます。
 そうした中、私の政治姿勢についての御質問でございます。
 その中で掲げられました課題、ワールドカップ、オリンピック・パラリンピック、特にオリンピック・パラリンピックはこれが伊豆半島東部で行われるということからこれを大成功させるという決意を持っております。
 そしてまた沼津の問題につきましては、貨物操車場の原町への移行が原町の発展になるというように進めたいと考えております。
 それからまた東静岡における知の拠点、中央図書館全館移転でございますが東海道五十三次、今は五十七次と言われておりますけれども、そのど真ん中に知の拠点、これを駅とともにある知の拠点というものにしてまいりたいと思っております。
 JR東海さんとの絡みにおきましては、リニアに私は賛成をしておりますけれども赤石を含む南アルプスの水脈、流量、これに大きな懸念を持っておりまして全量を確実に大井川に戻すということにつきましては一歩も譲りません。そしてまたリニアが開通いたしましたならば、空港新駅というものをつくるという報告が二〇一三年の春にリニアにかかわる中央新幹線小委員会で書かれておりますので、粛々と駅の建設を進めてまいりたいというふうに思っております。
 野球場につきましても、ドームというようなことも言う人もいらっしゃいますので市とともに十分に話し合いをしながら、誰もにとって平時にはにぎわいを、有事にはその役割を果たせるような施設をつくってまいりたいと考えているところであります。
 こうしたことに臨む政治姿勢についてでございますけれども、基本的に明治百五十年、その明治元年三月に出された五箇条の御誓文ということでございます。「広く会議を興し、万機公論に決すべし」、「上下心を一にして、盛に経綸を行うべし」、「官武一途庶民に至る迄、各其志を遂げ、人心をして倦まざらしめん事を要す」、「旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし」、「智識を世界に求め、大いに皇基を振起すべし」という、こういう姿勢で臨んでまいります。
 そうした中でこの九年間、特に二期目におきましては仏とはほど遠いようないわば修羅の道に入ったかなという面もございました。議員におかれましては哲学者、梅原猛先生との対談をお読みいただいているということを感謝いたします。あの対談は前後二回にわたり半日にも要しましたけれども、その対談の中であったか、あるいは雑談であったか言われたことがあります。決して怒ってはならぬということでございました。これは自分は宮沢賢治を愛読しているものでございまして、あの「雨ニモマケズ」の詩編の中に「雨ニモマケズ、風ニモマケズ、雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ」、そこに「決シテ瞋ラズ」ということに思い至りまして、そしてこれを肝に銘じて九年目を務めているところであります。
 あの詩編には、東に病気の子供があれば行って看病してやる、西に疲れた母がいれば行ってその稲の束を負うと、南に死にそうな人がいれば行って怖がらなくてもいいと言い、そして北にけんかや訴訟があれば行ってくだらないからやめろと言うと。行って解決しろと。つまり現場に問題があるから、現場に行けと言っているわけであります。ですから私は、この三百七十万の県民を先生とし県土をテキストとして、そこそれぞれに行って現場把握をしながらこの精神で政治を行っていきたいと。政治の目的はこの社会から争いや犯罪をなくす、平和な社会をつくる、そしてそこに生きている方々が暮らしの中に幸福を感ずると、よりよい暮らしができるようにするということにあるかというふうに存ずる次第でございます。
 ただ、仏になるというのはお釈迦様になるということで死ぬことでございますので、よくよく考えるとちょっとおかしなことを言っているなと思いまして理屈で言えば地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人間界、天界そしてその上に縁覚、声聞そして菩薩、そして仏の世界がございます。ですから賢治さんがそこで言っているのは菩薩道かなというふうに思いまして、人のため世のためになるように私としましてはこの県が全世界二百近くある中で日本がそのモデルになるように、そしてその日本の中でこのふじのくに静岡県がそのすばらしい理想郷のモデルになるように励んでまいりたいと思っておりますので、これからもよろしく御指導のほどをお願い申し上げます。
 次に、伊豆半島の観光振興についてのうち、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック対策についてであります。
 オリンピック・パラリンピックは、四季折々の美しい景観、特に伊豆半島は文豪川端康成が海と山の風景の画廊と評したところでございます。そのようなすばらしい景観、 自然と風土に恵まれた食文化、豊富な温泉などこの伊豆半島の魅力を国内外に発信する絶好の機会です。この機会を生かし伊豆半島の観光振興に取り組むことが重要であると考えております。
 現在、二〇一九年に本県で展開される静岡デスティネーションキャンペーンに向けまして、県と地域が一丸となって新たな観光素材の掘り起こしと磨き上げを行っているところであります。この取り組みを継続しより魅力のある体験・交流型メニューを旅行商品として提供することにより、国内外からの誘客を促進してまいります。また外国人観光客がストレスなく本県を周遊できるように宿泊施設従業員が異文化を理解するための研修会等を実施するとともに、WiFiの導入や観光マップの多言語化等を促進するための支援など外国人観光客の受け入れ体制の整備を進めているところであります。
 さらに、サイクルスポーツの聖地創造会議におきましてはレガシーの創出について議論を進めているところであります。競技会場であるサイクルスポーツセンターを拠点として自転車の愛好者が利用しやすい環境を整えるほか、多くの方々が気軽に起伏の多い伊豆半島を楽しめるE―バイクの活用を進めるなど聖地づくりを推進してまいります。
 私どもといたしましては、オリンピック・パラリンピックという好機を逃すことなく国内外からの誘客促進に努めますとともに、大会終了後も観光交流人口の拡大を図るという目的を持ってそのことにより伊豆半島を初めとする県内全域の地域経済の活性化など経済的豊かさの実現が生まれるということを目指してまいりたいと思っております。
 その他の御質問につきましては、関係部局長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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